ときに、「......,.は、抜け殻のようだ。」だとか、「......,.は、抜け殻になってしまった。」などのような言い方を聞く。
国語辞典には、抜け殻とは、「蛇・蝉などの脱皮したあとの皮殻、あるものが居なくなったあとの、家や寝床。
心が他にうつってうつろな人。虚脱状態の人。」とある。(広辞苑(第四版、岩波書店)。
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しかし、山道で蝉(セミ)の抜け殻にレンズを向けたとき、
このものを「心が他にうつってうつろな人、虚脱状態の人」などに対応させることに、私は違和感を持ってしまった。
眼差し、そして葉を掴んでいる姿には、
地中から緑に満ちた明るい世界へと飛び立つために脱皮するとの、真剣さと必死さがある。
撮影:2011年7月、f/3.5、1/160秒、ISO 400、EF 100 mm f2.8L 、EOS 50D。
焦点を合わせるとき、惹きつけられる雰囲気を強く感じました。
コメント、ありがとうございました。