桐生川上流域では、マツカゼソウが渓流沿いの木陰で小さな花を開いている。松風との名は風情を感じさせるが、このものがミカン科の草花であると聞くと、にわかに信じ難い気分になる。ともかく、マツカゼソウ(松風草)はマツカゼソウ属の多年草として、ミカン科において唯一の草本(木にならない植物)である。
草丈は50-80センチであるが、花は小さい。
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枝先に、花びらが4枚の花が多数咲く。花が終わる頃には果実できる。果実は4個の分果で構成されている。
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花は独特の香りを放つ。鹿はこの香りを嫌うといわれている。そのため、鹿の食害を受けず、群落をつくる。牛が嫌うレンゲツツジが牧場で群落をつくるようにである。
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ところで、雨で水量が増えた流れを高速シャッタースピード(1/2000秒)で撮ってみた。
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今日はNHK朝ドラ「らんまん」において、自生地でキレゲショウマが花を開いている場面があった。その場面が突然現れたとき、わたくしには久しく忘れていた一目惚れのような感情が蘇った (O_O)。
そこに佇んでそれぞれの形をした葉や花を見せてくれるだけでこちらの気持ちが揺り動かされる…というか、見たあと時間が経っても心から消えない足跡を残してくれる。有り難い感動ですね☺️✨
本日のらんまん、キレンゲショウマが「キレンゲショウマ」として誕生し一人立ちしていくストーリーでしたね。見ていて感動しました☺️✨✨
かつては、どちらかといいますと、植物を通り一遍的に眺めていましたが、自分で育てたり、自生種に出会ったりしているうちに、わたくしも植物が実に不思議な生き物であると思うようになりました。NHK スペシャル「超・進化論(1)植物からのメッセージ 〜 地球を彩る驚異の世界」(2022/11/6 放送)」では、植物は互いに会話する生き物であることを明らかにした最近の実験事実が紹介されています。動物は微生物を含めても生き物全体の2.5%を占めるに過ぎないそうですので、植物に囲まれて生活し、仰るようにこのもの多様な姿に心を揺り動かされるなどはごく自然のことでしょうか。
今日のらんまんでは、わたくしも感動しました。2日分をビデオに残して繰り返し再生しています。余談ながら、放送を観ているうちに、こちらの固有種である希少な草花「カッコソウ」や「ナルカミスミレ」などの自生種にはじめて出会ったときの感動が蘇りました。
今日のストリーによって発見と命名の経緯が実感できましたので、「キレンゲショウマ」の花と葉の美しさを再認識しています。
重ねてのコメントありがとうございました(レスが遅くなり失礼しました)。
番組の御紹介ありがとうございました😊植物同士が会話するなんてびっくりです😆再放送しないかな?
ぜひ見てみたいと思いました🥰
再度のコメントありがとうございます。
番組の内容は示唆に富んだ興味深いものでした。
たとえば、ある葉が虫に食われると、そのこと(危険信号)が他の葉に伝わり、他の葉において
食害を防ぐための毒物質がつくられるとのことです。そして、その信号の伝達の仕組みは
動物内での信号伝達のそれに似ているとのことです。録画してありますが、再放送されるのではと思っています。