里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No55をお届けします。
浄土真宗と言っても、基礎的な入門も大切なのですが…。
その純粋であり偉大な足跡を学ぶことは、ことさら大切なことです。
道綽禅師が「安楽集」を書かれると、それに応じて善導大師が入門されました。
それから500年経過して、日本の法然上人が出られるまで、
浄土教の真実は、大きな仏教常識の枠にはめられたものでした。
善導大師というお方についても、正しい評価は失われていたのです。
現在でも、中国では善導大師の著作の大切なものは読まれていないのです。
読まれているものは、儀式執行の「六時礼賛」などに過ぎないのです。
実に厚い壁が、真実の仏道をくらましています。
親鸞が見つめた真宗は、一筋の大行の歴史でした。
如来の大行を龍樹が継承し、
同じ大行に帰依して世親の「願生偈」が生まれています。
そして曇鸞大師は、このお二人の事業に覚めて他力本願の仏道を宣揚されました。
そして日本の源信・源空のお二人が、同じ大行の歴史の流れに立たれたのです。
それが浄土の真宗であって、偉大な宗教としてエネルギーに満ちたものでた。
500年もの間、大切な大行の展開はさまたげられていましたが…、
それは未だに仏教だけではない、世界の宗教の損失なのです。
親鸞が解き明かした仏道は、ブッダのレベルを失わない偉大な仏道でした。
人間の理性に収まらない、もっと大切な宗教だったのです。
人間の尊厳は、如来の大行に基づいてこそ確実に回復されます。
小賢しい知性による結論ではなく、
人間存在の根源を明らかにしてこそそれは大道なのです。
浄土真宗は、単一の宗派ではありません。
それは仏教の中枢を明かし、宗教の現実を物語る永い学びなのです。
釋真聴は、(寄り合い)(語り合い)(歌い合い)を大事にしています。
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◇カウンセリング研究会【くりのみ】 *主宰しています。
◇「歎異抄」うたと語り合い *同人として参加しています。
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