法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

三木清「親鸞」を読みました。

2020年03月06日 22時17分40秒 | 日乗

今日は、青空文庫で、
三木清『親鸞』を読みました。

文中、三木は『正像末和讃』の「無明長夜の燈炬なり」を引いています。

ボクは、東京大谷声明学園で『親鸞和讃』を学んでいます。
特に、この和讃が好きです。

国宝三帖和讃の解説の現代語訳を引きます。

弥陀の本願は煩悩の長い夜の闇を破る燈火である。
さとりの眼がないからとて、悲しむには及ばぬ。
弥陀の本願はまた、迷いの大海を渡す船である。
罪とがが重いからとて、決してなげくに及ばない。

親鸞さんの左訓は、
燈・・・・ともしび
炬・・・・大きなるともしびなり
智眼・・・智慧のまなこなり
船・・・・ふね
筏・・・・いかだなり
罪・・・・つみ
障・・・・さわり

ボクはカウンセリング臨床の呼吸を、
この和讃に重ねています。

クライエントとカウンセラー関係の中で、
智眼を共有する時空の共有ではない、
《不思議》の気づきの世界を大事にしあえる関係性。
カウンセリングの眼目をこのあたりにおいていきたいと思います。


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