尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

レトロな東海館が面白いー伊豆・伊東温泉小旅行①

2024年05月25日 21時43分17秒 |  〃 (温泉)
 伊豆の伊東温泉に一泊旅行。前から気になっていたB&Bの旅館、大東館に泊まった。今回(平日でも行けるのに)金土で行ったのは、これも前から懸案の東海館のお風呂に入るため。前は平日でもやっていたが、今は土日祝しかやってない。東海館は伊東温泉の中心近くに建つ昔の旅館で、1928年に創建され1997年まで営業していた。その後、市に寄贈されレトロ感が売り物の文化施設となっている。実は前に車で見に行ったことがあるんだけど、ものすごい雨の日で車外に出るのも億劫で止めたことがあった。
   
 正直言って、熱海や伊東は近すぎて僕にとって旅情に乏しい。何度も通っているが、初めて夫婦で泊まった。11時東京発の「サフィール踊り子」で出発。全席グリーン車の特別車で、気持ち良いけど写真は省略。12時半過ぎには伊東に着いてしまう。前にも来てるが、駅がすっかりキレイになってるのに驚いた。駅の観光案内所に詳細なガイドマップが置いてある。これは必携。そんなに大きな町じゃないから、町並み探索なら車じゃない方が動きやすい。10分ぐらいで東海館が見えてくる。大川沿いに一周したのが上の写真。(ちなみに隣の建物も古い。こっちも昔の旅館だが、今は「ケイズハウス」というホステル。)
   (望楼から)
 お風呂と違って見学と喫茶は毎日やっているから、まず1日目に見学へ。この職人技のレトロ感は半端じゃない。まあ四万温泉積善館とか渋温泉金具屋とか、レトロ宿に実際に泊まっているんだけど、東海館の場合小さな部屋も多いしトイレもないから今では厳しいだろう。階段で2階、3階へ登るのも一苦労。宿泊客なら文句言いたくなると思う。しかし、文化施設だったらそれも楽しいのである。3階の上に望楼まであるが、1949年創建時には遠くまで見えたことだろう。今は介護施設に転じた旅館がいっぱい。
   
 部屋の中や廊下などは上のような感じ。部屋も見せているが、何かテーマを決めた展示も多く、また彫刻展が開かれていた部屋もある。三浦按針(ウィリアム・アダムズ、江戸時代初期に家康に仕えて伊東で船を建造した)、伊東祐親(すけちか、頼朝と敵対した豪族、伊東の地名の始まり)、東郷平八郎(別荘があった)、木下杢太郎(もくたろう、戦前の詩人)など伊東関連の展示があった。伊東出身の木下杢太郎は近くに記念館があって前に見たことがある。実は本職が東大医学部教授で、ハンセン病研究者として知られていた。記念館には特に本業の説明はなかったと思うが。
  
 せっかく喫茶もあるというから行ってみる。大広間に他に誰もいない。受付で注文するシステム。あんみつなんか食べてしまった。伊豆名物のぐり茶付。ちょっと休みたい時間帯である。お風呂は次の日に改めて入湯だけを目的に出掛けた。写真は撮れないが、ホームページで見られる。ここが今回いろいろ入った中で、最高のお湯。もちろん源泉掛け流しで、入るとジャブジャブあふれる。湯温が熱過ぎずぬる過ぎず、実に快適。大浴場、小浴場が男女時間別交代制。東海館を出たところに、特製マンホールがあった。またちょっと行ったところに、「観光番」(上の2,3枚目)がある。1958年に建てられた交番で、2006年に伊東市に譲与され観光案内所になっている。東海館を出てブラブラ宿に向かったが、ちょっと疲れたから2回に分けることにする。

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