尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

「大津波警報」から始まった2024年

2024年01月01日 22時21分31秒 | 社会(世の中の出来事)
 2023年12月31日、大みそかの日に何を書こうかと思って、結局何も書かず、紅白歌合戦も見ず、音楽を聞きながら本を読んでいた。それで「ガザ」も「ウクライナ」もその後の総括・展望を書かずに終わってしまった。まあ、僕は自分の頭をクリアーにするために書いてるんで、自分が何かを書いても世界を動かすわけじゃないから、また後で書いてもいいだろう。

 大みそか、元日と今年は家で過ごしたが、「相続事務」や「母の部屋の片付け」をしていた。サッカー日本代表戦(タイとの練習試合)のテレビを点けながら、その後は「笑点」から「充電バイク旅」か「芸能人格付けチェック」か、まあ、たまには民放テレビをハシゴしながら過ごそうかと思っていた。そうしたら、16時10分頃に石川県能登地方沖合で大地震が起き、その後「大津波警報」が発令された。それで全テレビ局の番組が地震・津波関連に替わることになった。

 今回は「震度7」が観測され、これは7回目のことだという。阪神淡路大震災で初めて震度7が適用され、新潟県中越地震東日本大震災熊本地震(2度)、北海道胆振地震、そして今回の能登地震である。そして「大津波警報」となると、2011年を思い出してしまうが、当時は正式にはこの名前の警報はなかった。2013年から大津波警報が正式に使われるようになったという。つまり、今日初めて発令されたのである。だからテレビ、ラジオなど放送局は今回が頑張りどころなのである。

 せっかく用意した正月特番をさしおいて、ずっと報道特別番組を放送している。休んでいた報道関係者も呼ばれたことだろう。もっともテレビ東京の充電バイク旅は早めにやっていた。それでいいのかというと、それでいいのである。先々週に石川県に行ってきたばかりで、石川県にはテレ東系列のテレビ局がないことを知っているのだ。だから一生懸命緊急特番をやっても、現地では見られないのである。旅番組は地方局にも売れているみたいだけど、やはり関東ローカル色が強いのである。
(倒壊した家)
 現時点(21時半過ぎ)では大津波警報は津波警報に切り替わり、それもあってか民放局は通常の番組に戻りつつある。被害の全容は判明していない。当然のこととして津波からの避難が優先され、倒壊家屋などの情報が伝わりにくい。ただ道路が寸断されていたり、また輪島市では大きな火事が起こっているようだから、大きな被害が起きていても不思議ではない。北陸、上越新幹線などが不通となり、石川県の空港も使えないらしい。能登半島では最近地震が頻発していたから、この地域で大地震が起きたことは意外じゃない。ただ正月早々というのは驚いた。地球には暮れも正月もないからやむを得ないんだけど。
 
 今回の報道の特徴として、英語での呼びかけもあり、「外国人にも声を掛けて避難を」と言っていた。金沢方面は今外国人観光客が多いことは、僕もちょっと前に実見している。また内外問わず能登半島を訪れていた観光客も多かったと思う。時節柄、帰省中の人も多いだろう。新幹線などは乗客を乗せたまま停まっているようだ。時間が経てばスマホの充電も切れてしまう。ある程度食料を持って乗るようにするべきなんだなと思う。
(輪島市の火災)
 いつ地震が起きても不思議じゃない国だと判っていても、普段はなかなか意識しないものだ。地震のニュースを見るたびに、「原子力発電所」の状況が報道される。いつも原発が多い地方で地震が起きる印象があるが、今回こそまさに原発地帯のど真ん中で起きた。震度7を記録した志賀町には、志賀原発がある。異常はないということだが、同じようなニュースを繰り返すたびに原発廃止が必要だなと思う。地図を見れば、東京も震度2か3ぐらい揺れたらしいが、自分は全く気付かなかった。

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