尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

トイレの中の懲りない面々ー「秘境」男性トイレのヒミツ②

2024年01月16日 22時51分26秒 | 社会(世の中の出来事)
 前回を受けて、「男性トイレ」に潜む「懲りない面々」を紹介してみたい。
①スマホを見ながら小用する男(たち)
 今は「アサガオ」の上がフラットになっているトイレが多い。(雨の日に長い傘を掛けやすい。あるいは杖も。)そこに置いてスマホを見ることは不可能じゃない。まあ、何もトイレで見ないでもいいだろうとは思うけど。だけど、もっと凄いの人も見たことがある。片手にスマホを持って操作しながら、もう片方の手でズボンのファスナーを下ろしていた。あり得んだろ。

上げたら戻さない男たち
 男性トイレの「大」を見ると、便座が上げられていることがある。外でトイレに入る時は大体が小用だろう。しかし、施設によっては小用トイレが少ない。「大」が空いていれば、そこに入ってももちろんいいけれど、その時に便座を上げて「簡易アサガオ」にしてしまうわけだ。これは自宅でもやってる人が結構いるらしく、家人に文句を言われたという話はよく聞く。

 それはもちろん自分のことではない。家ではシャワートイレだから、常に座ってやることに慣れてしまった。ところが何故か「便座を上げる」ことにこだわる男がいる(らしい)。それが男のやり方だなどと思い込んできたのだろうか。座ってやる方が普通は楽だと思うけど。この便座を上げる男は、ほぼ確実に戻すことはない。「上げたら戻さない」、これがほぼ「法則」だと思う。

「尿ハネ」問題
 「便座を上げる」ことの最大の問題は「尿ハネ」が起きることである。これは以前「ガッテン!」で取り上げていた。そうしたら、ちょっと予想していた以上に、オシッコが跳ねて飛んでいるではないか。それを見てから、上がってる便座を見ると注意して見るようになった。やっぱり跳んでいるのである。これは「新型コロナ」以後にはあり得ないやり方だなと強く思う。
(「尿ハネ」の様子)
 「コロナ禍」でトイレの使い方も大きく変わった。衛生面でより注意して使うようになったのは、うれしいことだ。「大」の便座を上げて「小」をするのは、今や「過去の男」のやり方だ。

④手を洗わない男たち
 今度は主に「小」の場合である。まあ「大」(洗浄便座の場合)「小」問わないかもしれないが、出るときに手を洗わない男がいる。大昔はかなり多かったらしい。自分は小さいときから、手を洗うのがエチケットだと教えられていたから、手を洗わずに出るのはちょっと信じられない。でも年長の教員が「自分は古いから手を洗わないんですよ」なんて言っているのを聞いたことがある。

 僕に向かって言ったのではない。新採の女性教員に言ってたから、今じゃ問題発言になるかもしれない。(ちなみに、その先生は後に校長になった。)このように、ある年代の人には手を洗わないのが、むしろ普通の感覚だったらしい。この場合は「小」のケースである。町中には原っぱなんかもまだ多くて、飲んだ帰りに立ち小便するぐらい当たり前だった。今じゃ犬の糞だって片付けないと逮捕されてしまう時代になった。

 でもオシッコした手を洗わないままって、今の衛生感覚では許されないだろう。結構年上の人には、今でも洗わないで出ていく人がいる。しかし、僕が驚くのは若い人にもいるのである。映画館でも大きなシネコンなんかは比較的少ない。(手洗いの数も多くて使いやすい。)問題は駅で、若い人でも洗わない人がかなりいる。その割合は感覚的に1割~2割ぐらいだろうか。

⑤「アサガオ」の下が汚い問題
 ところで以上を越えて、一番困ってしまうのは、小用トイレの下が「オシッ湖」になってることなのである。3つあれば、2つは大体そうなってる。どうしてそうなるのか。これは主に「高齢化」によると思う。一度に出切らないで、終わりかと思って止めるときに垂れることが多いのである。もっともそれだけなら、濡れるかもしれないが「溜まり」にまではならない。

 その場合は、もう便器の外に向かってオシッコしているのである。そんな人がいるのかと思うだろう。いるんである。数は確かに少ないけど、見ないでやってるからズレている。注意するのも何だし。困った爺さんだなと思うだけで黙ってる。(かなり高齢の人ばかり。)今までで一番凄かったのは、オシッコが二筋に分かれていて、上の方は便器に入っているが、下の方は完全に外に出ている。便器の下が湖になっているじゃないか。あり得ないものを見たと思った。

 この問題は信じて貰えないかと思って、証拠写真を撮ろうかと思ったのだが、さすがにそれは出来なかった。誰もいないとしても、トイレでスマホをかざしているのは怪しすぎるかなと思って。

⑥その他の問題
 今では数は少なくなったが、酔っ払って吐いてある大トイレ、トイレットペーパーが詰まってあふれている大トイレ、便がこびり付いている大トイレ、そんなのは昔は結構多かった。しかし、これらはまあ、トイレを使う中でどうしても一定程度起こりうることだと思う。そういうトイレは嫌だろうが、それでも掃除するのがプロの清掃人である。その意味では『PERFECT DAYS』のトイレ掃除をプロ仕事と言うのはどうなんだろうなと思う。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「秘境」男性トイレのヒミツ① | トップ | 盛岡、山口に続け、行くべき... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

社会(世の中の出来事)」カテゴリの最新記事