山本幸久の「展覧会いまだ準備中」読んだ。この人の作品は、「渋谷に里帰り」、「カイシャディズ」を読んだけど、この作品はさらに面白い。勤め人の悲哀を独特の言い回しで書き、山本ワールド全開。お薦め本。
主人公は野猿美術館に勤める今田弾吉。大学院まで行ったインテリだが、大学時代は応援団所属。現在は学芸員。無名の画家の作品を発掘して美術展を企画したりするのも学芸員の仕事で結構ハードな仕事。美術館が舞台だが、サラリーマン社会と一緒で同僚との軋轢に悩みながらも、理想の美術館を目指して奮闘中。
どこの職場にも、我が強く自分の考えを押し付けるヤツはいる。窪内、筧(←ハリセンボンの近藤春菜が思い浮かぶ)、八木橋と個性の強い年上の女性学芸員に囲まれ、彈吉は悪戦苦闘。
市立の美術館だけあって館長は市役所から出向してきた人物、通称ジャクチュウさん。ちょっと気が弱くて女性学芸員の顔色見ながら仕事する人。いるいる、こういう職場でお飾りさん的な人。
公立美術館のため、市民の利用度が低いとカラオケルームに替えろ!とかいう声も挙がるなど、美術館の世界も淘汰があるらしく大変だ。
脇を固める大学時代の応援団の先輩、白柳、美術品専門の運送業者で女ボクサーのサクラ、美術館の仕事に憧れる中学生のマサヒコ、弾吉の元カノ醐宮、ザ・本物(大学時代の同級生のあだ名)など脇を固めるキャラクターも個性派揃いで強力。次回作品の職場はどの業界?
読みやすい作品。美術館行く時、見る目が変りそう。
昨日は仕事、終わってから茅場町の歯科医に行って月一で歯のメンテナンス。帰りに中目黒に寄ってサルサ。久しぶりの平日サルサ。平日はゆったり踊れるからイイね!
昨日のマリーンズ、西武相手に競り負けた。3試合連続で1点差負け。勝負弱い・・・。