HS1等のリトルツイン系の車両を入手するに当たり、覚悟しておくべき要整備箇所がある。
以下は、僕が「やるべき」と思っている箇所をリストアップしたもの。
オイルポンプ
メンテナンス歴がない場合、かなりの確立でオイル漏れが発生しているはず。
また最小ストローク値も調整するつもりでいた方がいい。
ワイヤーの引き代だけでは調整できない部分なので、十分な確認が必要。
中古のオイルポンプに交換するのは基本的に意味がないし、逆に危険な場合もある。
クランクシール
2ストロークエンジンの要なので、交換歴が不明だったら交換必須!
ツイン系に限らず、是非とも確認して欲しい箇所。
コンタクトブレーカー
接点が焼損している場合が多いので交換するつもりでいたほうが良い。
ヒールと接触するカム側の劣化も確認必須箇所。
キャブレター
ツインなので、左右キャブレターの同調が非常に重要。
アイドリング時だけでなく、ワイヤーの引き代も調整が必要。
特にHS1は、アイドリング調整ロッドの変形を要確認。
ステムベアリング
ほとんどの車両でステムのレースが痛んでいる。
ツイン系は軽量車で影響が大きい箇所なので、交換したほうが良い。
ホイールベアリング
小さな排気量に無理をさせないよう、ベアリングは交換するべき部品だと思う。
ドリブンスプロケット部分のベアリングは、劣化していない車両を見たことがない。
こんなことを書いたのも、ツイン系の整備に関しての質問をいただいたから。
オイルシールもベアリングも、小排気量車の場合は意外と安価で入手できる。
でも、ちりも積もれば・・・
また個人売買だけでなく、ショップで購入する場合もわかる範囲での整備履歴を確認したほうが良い。
むだな整備をする必要はないんだから。