my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

うまかたやまんば 光の旅かげの旅

2023-12-16 11:52:24 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日15日金曜日は、今年最後の小学校での
読み書きせ当番で、6年生のクラスへ行きました。
インフルエンザで休んでいる子が多いらしく、
男子は遅れてきた子を入れて6人で、通常の半分
と言ってました。そんな雑談から始まって‥

最初に読んだ絵本はこちら。


おざわとしお再話 赤羽末吉画の組み合わせは
前回の『かちかちやま』もそうでした。
『みるなのくら』もそうで、そっちは何度も読んだことが
ありましたが、『うまかたやまんば』は、私は初めて
読みました。(自分だったらまず選ばないような絵本に
出会えるのも、選書を統一しているメリットだなと
思いました)

突然現れた「やまんば」に、荷物はもちろん大切な馬
まで食べられたしまった「うまかた」。逃げた先は、文中には
なかったけれど、やまんばの家。途中で縦長の画面になって、
天井の梁から、カヤを1本抜いて、やまんばの甘酒やもちを
うまかたがこっそり食べてしまう場面が一番わたしにはツボ
でした。

特に‥

「おれのあまざけ のんだやつは、だれだ」とどなりました。
うまかたが、「ひのかみ ひのかみ」と ささやくと、
「ひのかみさんが のんだんじゃあ、しかたねえ。そんなら、
もちでもやいて くうか」

というやりとりの ひのかみ ひのかみ を読むのが
楽しかったです(笑)


2冊目はこちらの絵本。


こちらも選書で決まっていた絵本で、私は初めて
読みました。ボランティア仲間でよく読んでいた方が
居たので、最後まで読んだあとに、本を上下返して、
反対からまた読み始めるという仕掛け絵本であることは
知っていたのですが。

上下を持ち換えてまた読み始めたときに「おおっ」とか
「あー」とかの反応をちょっと期待していたのですが(笑)
私の行ったクラスでは、淡々と、まったく淡々と、静かに
聞いてくれていましたね。


一緒に笑ったり、声を出してこたえを言ってもらったり、は
楽しい時間ですが、静かにじっくり聞いてもらうのも、
それはそれで良い時間だったと思います。

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かちかちやま なにのあしあとかな

2023-12-08 16:57:13 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は読み聞かせのお当番でした。
前回小学校に行ったのは11月17日だったので、
まだ1か月も経ってないのに、なんだか久しぶり感が
ありました。

3年生の教室で2冊読みました。
最初は、『かちかちやま』


2019年11月に、やはり3年生の教室で読んでました

まあ悪いのは、豆をまいているおじいさんに最初に
ちょっかいを出したたぬきなんですが‥おじいさんも
たぬきを家に持ち帰らなければ、とか、おばあさんも
たぬきの口車に乗って、縄をほどきさえしなければ、とか
ついつい思ってしまいました(笑)。
おじいさんも、おばあさんとたぬきだけを置いて
出かけなければよかったのに‥とかも。
災いをもたらしそうなもの、悪い影響を受けそうな物事には
近づかないというか、避けて通るというか‥。
でもそんなに用心深かったら、この物語は始まっていかない
ので、私的考察はこのあたりにしますが(笑)。

今回、教室でいちばん笑いがおこったのは、たぬきが
おばあさんに化けておじいさんを待っているページ。

「ばあじる くったし、あわもち くった。ながしのしたの
ほねを みろ」
と さけぶと、もとの たぬきのすがたになって、やまへ
にげていきました。

絵は、ページ最後の文章↑ に合わせて、元の姿に戻った
たぬきが描かれているので、「ぜんぜんおばあさんに化けて
ないじゃん」と3年生。

私が好きなのは、うさぎのこのセリフ(3年生も二回目の繰り返し
の時には笑ってましたね)

「たぬきどんよ。うさぎだって ひといろじゃ ないんだぞ。
かややまのうさぎは かややまのうさぎ。どうがらしやまの
うさぎは どうがらしやまのうさぎ。そいつは おれじゃないさ」



2冊目は、こちらもあらかじめ選書で決まっていた
『なにのあしあとかな』


小学生と楽しむのには、ちょっと簡単すぎる?と
思いきや、これがなかなかどうして難しく、
何の足跡なのか、すぐにはわからないので、教室内は
だいぶ盛り上がりました(笑)。

わたしは、カバがいちばん難しいのでは?と思って
ましたが、クラスでなかなか当たらなかったのはヤギ
だったかな。



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ゼラルダと人喰い鬼 アフリカの音

2023-11-20 16:47:19 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は、久しぶりの、お当番でした。
11月は2回なのですが、24日金曜日分の登録を
忘れたので、私は11月は一度きり。

この日5年生に「届ける絵本」は『ゼラルダと人喰い鬼』

昨年12月にも5年生のクラスで読んでました

机を後ろに下げて、床に座って‥の用意までは
わちゃわちゃしていて。こんな感じで読み始めて大丈夫かな
とちょっと心配でしたが、お話が始まったとたんに、すっと
静かになって、とても集中している様子が伝わってきたので
安心しました。

(読み終わった後の、仲間とのミーティングで、鬼から逃れる
ために、子供たちが地下に匿われる場面とか、血が付いた
ナイフとか、なんか、今現在の、戦争を思い起こさせるものが
あるよね‥という話も出ましたが、それはそれ、お話はお話、
ということで。)



5分くらい時間が余りそうだったので、もう1冊は
とても久しぶりにこの絵本を読みました。

なにしろ絵が美しいです。
文章は短くて、詩を読んでいるようでもあり。
いつかどこかで見たなーと、こういう情景に何かで触れた
時に、この日教室に居た5年生の誰かひとりでも思い出して
くれたらいいなという願いを込めて、読みました。
世界は広く、世界は美しい色、美しいものに溢れてるって。

以前に、教室で何度か読んだように記憶していますが、
その時の記録はありませんでした。(過去ログは







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おおきなおおきなおいも 14ひきのおつきみ

2023-10-23 17:31:22 | ひらきよみ(読み聞かせ)

10月13日金曜日は1年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
9月は3回連続であったけど、10月はこの1度きり。

課題の(届ける)絵本は『おおきなおおきなおいも』


2018年にも1年生の教室で読んでました

雨で芋ほり遠足が延期になり、その間にお芋はどんどん
大きくなるのよ、と教えられた園児たちが、先生に紙と絵具を
もらって、大きな大きなお芋の絵を描いていく場面が
この日の教室では、一番盛り上がってました。
紙をどんどん継ぎ足して、まだ まだ まだまだ と描いて‥
ものすごーく大きいお芋が完成。

そのお芋を運ぶ手段を考えたり、どうやって遊びに使うか
思い描いたり、遊びに飽きたら、最後はどんどん料理して、
どんどん食べて‥。すごく楽しそうでした。


もう1冊はー。


おいもの絵本は面白いけど、小さくて、色のついてない
ページもあるので、絵が美しく季節的にもぴったりな
『14ひきのおつきみ』を選びました。

終わりの方で、お月様がのぼってくる場面に、1年生も
ちょっと感動(?)しているように見えました。





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パンのかけらとちさなあくま どうやってみをまもるのかな

2023-10-03 16:49:31 | ひらきよみ(読み聞かせ)

9月30日金曜日も「読み聞かせ」の当番でした。
3週続けていくことはめったにないのですが‥
9月はなかなか頑張りました。

3年生の教室で2冊読んできました。
最初はこちら。



2018年にも同じく3年生で読んでました

いたずらココロで、きこりのパンを盗んだ小さな悪魔の子を
きちんと叱る悪魔ファミリーが、素晴らしいし、イメージと
違っていて、「面白ポイント」の、お話です。
この日の3年生も、そこに気が付き感心していたようでした。
こういう物語の絵本は、いつ読んでもほんとうに楽しいです。


2冊目はこちら。



幼児絵本シリーズとして2歳~4歳向き、となってますが
薮内さんの絵がとても繊細で精巧なので、小学生でも
十分に対応できると感じました。

すずめではなくて、コチドリのひな のように、
それほど身近でなない動物が描かれているのも面白かった
です。

マダラスカンクはどうやって身を守るか知ってますか。

さかだちして
おしりからくさいしるを
あびせます

臭い匂いを出すのではなくって、「汁を浴びせる」って💦
すごいですよねー教室の3年生もどよめいていました。




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なんでも見える鏡 ぞうからかうぞ

2023-09-28 15:13:43 | ひらきよみ(読み聞かせ)

9月22日金曜日は、6年生のクラスでの読み聞かせ
当番でした。「届ける絵本」はこちら。



以前は5年生への「届ける絵本」としてリストアップ
されていましたが、今年度は6年枠に入ってました。

2017年 2019年 2020年 に5年生のクラスで読んでました。
(2017年の時は、そのクラスの男女がケンカしていて、
真ん中で2つにくっきりと分かれていたのが面白かった
ことを思い出しました。あの時5年生だった子たちももう
高校生ですねー)

今回の6年生は‥読み始めると教室の空気がさっと変わり、
本に集中してしてくれていることが伝わってきました。
他のクラスでこの絵本を読んだ方も同じような感想でした。
低学年で、面白い絵本に笑ってくれるのも楽しいですが、
高学年のこういう「一瞬」が味わえるのも、教室で読む
醍醐味かなーと思いました。



すこしだけ時間が余りそうだったので、『せんねんまんねん』を
読もうと、図書館に探していったのですがあいにく見つからず。
代わりに言葉遊びの、こちらの絵本からいくつか抜粋して
読みました。



どれもこれも面白くて、ほんとは全部読みたかった
のですが、時間が足りず‥。

回文って知ってる? たとえば「しんぶんし」
みたいなやつ‥と説明してから読んだので、興味津々
見てくれていた子が何人も居ました。

私が好きだったのはー

きがはえたえはがき 木が生えた絵葉書

さいかなとなかいさ サイかな トナカイさ

くらひとつそっとひらく 蔵ひとつそっと開く

さぎすいかのかいすぎさ 鷺 スイカの買いすぎさ

くまねたらたねまく 熊 寝たら 種 まく

つるわくわくわるつ 鶴わくわくワルツ

くつがきらりごりらきがつく 靴がキラリ ゴリラ気が付く

いたちまだまだまちたい イタチ まだまだ待ちたい

どれもこれも素晴らしですよね。ちゃんと文や言葉に
なってますもの!!(ことばごとに楽しい絵が付いてる
のがまたよいのです)

ラストはこんな長い文でした。
とうとうはるえがきひきがえるはうとうと

とうとう春描き ヒキガエルはうとうと



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しょうぼうじどうしゃじぷた やさいのおなか

2023-09-27 17:16:07 | ひらきよみ(読み聞かせ)

9月15日金曜日は2学期の読み聞かせ、初回でした。
担当は2年生。どちらの絵本も、知ってはいましたが、
自分で読むのは初めてでした。


1冊目はこちら。


かれこれ60年くらい前に書かれた絵本なのに、ちっとも
古くならないことにまず驚きます。

主人公の、ジープを改造して作られた小さな消防車「じぷた」は
ジープと、渡辺茂男さんのご長男「てつた」くんを合体して
じぷたと名付けたそうです。

私が一番好きな場面は、隣村で山火事が起こり、署長さんが
誰を出動させるか迷ったすえに、じぷたを命じるところ。

「おい、のっぽ。いや だめだ。はしごじゃ とどかない!」
「おい、ばんぷ。いや だめだ。みちが せまい!」
「おい、いちもくさん。いや けがにんは まだだ!」
しょちょうさんは、じぷたを みました。
「よし、じぷただ!たのむぞ!」




2冊目はクイズ形式(笑)で、こちらの絵本。



表紙は「かぼちゃ」の断面だとすぐにわかりますね。

難しいのはトマトとか、きゅうりかな、と思いましたが、
意外にもさつまいもがなかなか当たりませんでした。


元気な2年生の声を聞くことができて、楽しいひととき
でした。

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はちうえはぼくにまかせて わたし

2023-07-15 12:22:01 | ひらきよみ(読み聞かせ)

7月14日金曜日は1学期最後の読み聞かせ当番でした。

自分のこどもが卒業してしまうと、「学期」で
1年を区切っていくことがなくなるので、たまに
新鮮に感じます。。。

この日は3年生のクラスで、2冊読みました。

最初は決まっている「届ける絵本」


貰ったのか、古本をどこかで手に入れたのか
経緯は忘れてしまったのですが、気が付いたら家にあって。
すこし前にサブ本として、5年生のクラスで読んだことが
ありました。


絵本(のおはなし)は、表紙の絵から始まっていることが
わりとよくありますが、この本はその「見本」のようで‥
表紙で、主人公のトミーが【げんきなはちうえよいしょくぶつ】
というタイトルの本を読んでいて、ページを開くと、
玄関の呼び鈴を押そうとしているところの絵があって、
まためくると、今度は見開きで、玄関から出てきたご婦人から
トミーが預かった(と思われる)鉢植えを両手に抱えている
絵が描かれています。
そして、次のページからやっと文章が登場‥。
(家でこどもに読んであげていたら、きっと、表紙から
適当におはなし付けて楽しんだだろうと思いました。)

1950年代後半~60年代のアメリカの暮らし。。
子どもの頃、『奥様は魔女』のテレビドラマに出てきたような
服を着ていたり、家具があったり‥で、個人的にはとても
興味深かかったです(笑)。

3年生は、植木を預かることでお金をもらう、という発想に
すこし驚いているようでした。日本ではこういうアルバイトの慣習、
ないですものねー。


7~9分くらいで読み終わってしまうので、他のクラスへ行った方も
皆サブの絵本を用意していました。私はひさしぶりに、こちらを
読みました。


『はちうえは~』を知っている子はひとりしかいませんでしたが、
『わたし』知ってる人?と訊いたら、半分くらいの子が反応して
ました。もっと下の学年か、あるいは幼稚園の時などに読んで
もらったことあったのかな。

きりんからみれば「ちび」
ありからみれば「でか」

のところが、やはり一番受けてました。
(いつどこで読んでも、たいていこの箇所で皆笑います)



小学校からの帰り道、私の「わたし」をひとりでやってみました。

わたし

むすめから みると おかあさん(ママ)
いもうとから みると おねえちゃん

‥という具合に(笑)。

固定されない、いろんな私が居るといいなと思いながら。。。








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おおきくなりすぎたくま

2023-06-30 17:26:09 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は6年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
読んだのはこの絵本



前にも読んだことあったなーと思い調べてみた、
2018年9月でした。「ちょっと前」と思っていても、
もう5年近くたってたんですねーこわいこわい(笑)。


今日のクラスは最前列に居た男子二人が、お話の成り行きを
とても楽しんでくれていたようで‥時折二人のこそこそ話と
笑い声が聞こえてきて、読みながら楽しい気持ちになりました。
(ジョニーくんが、おおきくなりすぎた熊を森へ帰そうと
遠くまで連れていっても、すぐに帰ってきてしまうところが
一番おもしろかったようでした。)



1952年アメリカで出版されたとても古い絵本なので、
現代のわたしたちの生活とは、遠く離れていますが、でも、
ジョニーくんが熊をおもいやる気持ちとか、二人の間の友情とか
普遍的な気持ちは感じることができるよね、感じてもらいたい
なーとか、思いながら読みました。


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ちいさなヒッポ およぐ

2023-06-14 17:12:00 | ひらきよみ(読み聞かせ)

6月9日金曜日は読み聞かせ当番で、1年生のクラスに
行きました。もうすぐ2年生になる1年生のクラスへは
今年の3月に行きましたが、入学してまだ2か月の1年生に
会うのは3年ぶりでした。

1冊目は『ちいさなヒッポ


3年前に読んだとき「グァオ」の発音が一番難しかったと
書いてましたが、今回は、最後のページにあるヒッポの
最後の言葉「グァオ! おかあさん!」が難しいなと
感じていました。

読み聞かせのセオリーというか、読み方として、
本の終りはゆっくりと静かに読んで終わる‥というのが
あると思っているのですが、そういうふうに読むと
このヒッポの言葉は生きてこないなーと思って‥。
試しに、リモートワークでずっと家に居る娘に訊いて
みたところ、そこは元気よく「おかあさん」の「か」に
アクセントを置けばよいのでは、と実演してくれて、
なるほどそれもいいかもね、と、参考にさせて貰いました。


2冊目は『およぐ


この季節、よく読んでいる方が居ましたが、私は初めて
読みました。ちょうどプールの授業が始まったところ
なので、タイムリーな選書でした。

もう泳げる子も、まだまだこれからも子も、たくさん
プールに入れる夏になればよいなと思いました。




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くわずにょうぼう ほね

2023-05-26 16:55:03 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

最初に読んだのはこちら


前にも読んだことがあるような気がしていましたが、
ペアで入った方が読んでくれたのを聴いていただけのようで
自分で読むのは初めてだったみたいです。

5月にこの絵本が選ばれた理由の一つは、「しょうぶ」が
お話のキーになっているからでしょう。

おかしなことには しょうぶが はえたところにくると、
「だめだ、かたなが はえてて おっかねえ」
と、まわりみちしていく。

しょうぶの葉っぱは細く先が尖っているので、それが日本刀の
ように見えるのですね。
運ばれる途中に、おにばばの苦手に気づいたよくばりのおとこは、
しょうぶの茂った中に隠れることで一命を取り留めます‥。

このお話知ってる?と4年生に問いかけたところ、三分の一
くらいは頷いていて、それがちょっと意外に感じました。
それにしても、赤羽末吉さんの絵は本当に素晴らしいです。



もう1冊はこの絵本
 絵も文も堀内誠一さん

こちらは知っている、読んだことがある、という子は
ひとりもいませんでした。1974年10月1日発行の「かがくのとも」
で、1981年に単行本として出版された絵本ですが、私自身も
家で、娘に読んだこと、ありませんでした。

マーカー(と思われる)で描かれた絵はわかりやすく、
骨の役割や、骨が組み合わさって「骨格」が作られ、脊椎動物は
全体の形は違っていても、骨格は似ていることを、こうもりを
例に挙げて説明してくれています。大人が読んでもふむふむ
そうか‥となりますね~。
もっと続きがあればいいのに、と思いながら読みました。

こういう絵本をきっかけに、のちのち興味がわいてくれたら
いいなあと思いました。




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あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま くうき

2023-05-22 17:44:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今年度の小学校での活動(絵本の読み聞かせ)が19日より
始まりました。
子どもたちは床に座って、読み手は椅子で‥コロナ禍以前の
形態にやっと戻ることができました。(マスクは任意)

5年生へ「届ける絵本」は『あかてぬぐいのおくさんと7人の
なかま


5年生から、家庭科が始まりお裁縫箱を使い始めるので、
この絵本が好まれるというか、選ばれることが多いようです。
私も2017年5月に5年生の教室で読んでいました。

韓国の、むかしの御針仕事の様子がとても趣があり、
おくさんとそのなかまたちの衣装もとても素敵です。




もう1冊は、この季節にぴったりな、というか、5月に読む
ことができてとてもうれしい『くうき

2019年に6年生3年生 のクラスで読んでいました。

詩人のまどみちおさん知ってる?と、読む前に5年生に
問いかけたところ、ほとんどの子が大きく頷いていて‥
まどさんの知名度を再確認。
(私自身は小学生の頃、きっとまどさんのお名前とか
知らなかったのでは‥?と思いました)


余談ですが。担任の先生が居ないのに、机を後ろに下げて
準備万端だったので、「えらいね~みんなだけでやったの?」と
廊下近くに居た子に聞いたところ、「先生はいつも保育園に
自分の子どもを送ってから来るからちょっと遅れるの」とのこと。
ふふふ。そうなんだー。
なんかそういうのっていいな、そういうのもこれからは
アリだよね、と思いました。

 

 

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おふろだいすき

2023-03-17 17:28:03 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は今年度最後の読み聞かせ当番でした。
1年生の教室で『おふろだいすき』を読みました。



知ってはいましたが、小学校でこの絵本を読むのは
初めてでした。(1冊で15分くらいかかるので、
低学年ではちょっと長いかなと自分で選ぶときは
思ってしまうのです。でもあらかじめ学年ごとに
読む絵本を決めてもらっていると、そういう事情抜きで
いろんな絵本を読むことができる利点があります。)



まこちゃんがあひるのおもちゃのプッカと一緒に
お風呂場の戸を開けるとことからお話は始まり、
まこちゃんが体を洗っている間、お湯にもぐった
プッカが慌てて浮いてきて‥

「まこちゃん、おふろのそこに、おおきなかめが
いますよ。」

亀のあとには双子のペンギン、オットセイ、かば、
そしてくじらまで!おふろの中から次々に現われます。

林明子さんの絵が見開きでダイナミックに描かれ、
見ごたえありのとても楽しい絵本です。
「あがるまえに、かたまでつかって、50かぞえるんだ。」
とまこちゃんがみんなに言うところと、おかあさんが
おおきなゆあがりタオルを広げて待っていてくれるところが
わたしのお気に入りです。(今はバスタオルですが、湯上り
タオルって確かに子供のころ言ってました、よね)


教室の1年生は、こんなことありえないよ、とか言いながらも
双子のペンギンが出てきたときと、オットセイがシャボン玉を
口から出したときに一番声をあげていました(笑)。


今年度の読み聞かせはこの日で終了。
来年度は従来のかたちと日程が戻ってくることを願ってます。


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トラのじゅうたんになりたかったトラ・きらきら

2023-02-27 17:32:27 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は小学校での読み聞かせ当番でした。
2月は三週続けてお当番に入っていたので、大変でした。
(練習よりも、当日の朝遅れないで行かれるかどうかが
心配でした)

この日4年生のクラスは下記の2冊。

最初は『トラのじゅうたんになりたかったトラ

以前に読んだことあったなー、3年くらい前かなと
思って探してみたら、もう9年も経っていてびっくりです。

先週はコロナ禍前の通常スタイルで、聞き手は床に座って、
読み手は椅子で‥でしたが、今週はまた児童は自分の机と
椅子のままで、私は立って読んだので、なんとなく、
よそよそしいというか、親密さに欠けるなあと思いました。
(でも4年生なので、しっかりとお話には付いてきてくれて
いましたけど。)

宮殿の中の、王様家族が一家団欒の際の「しきもの」になる
ところがいいですね~このお話。インドの王様もトラの
敷物かぶって、こどもを脅かしたりするんだーと思うと
なごみます。


2冊目の指定された絵本は『きらきら


美しい雪の結晶の写真に、谷川さんが簡単な文章を
添えています。
4年生よりも、もっと下の学年の方が感動がよりストレートに
伝わってきたのかなとも思いました。

ひとひらひとひら手で受け止めて、それを顕微鏡を使って
撮影したとのことです。美しいです。

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ロバのシルベスターとまほうの小石

2023-02-18 12:24:39 | ひらきよみ(読み聞かせ)

17日金曜日は読み聞かせ当番でした。
入ったのは5年生。
ロバのシルベスターとまほうの小石』を読みました。


こちらが現在の表紙で、↓ は以前のもの。


空が描かれているところや見返しの絵があるかないか、
の違いかなーと昨日読み終わったあと、見比べていたのですが、
タイトルの「小石」が、「こいし」とひらがな表記ですね、
前は‥。(漢字にした方がイメージしやすいからかな、小石)


教室で読む1冊の絵本としてはマックスに近い14分くらい
かかる長い物語なので、どうしても高学年のクラスになります。
瀬田貞二さんの日本語訳は今はほとんど使われていないような
言葉もあるので(夜っぴてとか)、小さい子だとわからないところ
多いかな。でも、美しい日本語なので、読み継いでいきたい
絵本だと思いました。

偶然見つけた小石の魔法で、自らを岩に変えてしまったロバの
シルベスターの悲哀と、かわいい息子が突然いなくなってしまった
ダンカンさんご夫妻の悲嘆がページのほとんどを埋めていて、
いったい最後はどうなるのかしら、シルベスターはこのまま岩の
ままなのか!?と思った頃に、ふいに、あっけらかんと、幸福の
瞬間が訪れて‥めでたしめでたし、で終わります。

愛する我が子が居なくなってしまった悲しみは、絵本の中のこと
だとわかっていても、読み手の私のココロも痛み‥岩に姿を
変えようとも、なんとなくシルベスターが近くに居るみたい、と
訴えるお母さんに、ひどく共感し、そうだよね、絶対に何か感じる
よね、と毎度話しかけるのでした。

教室の5年生はとても真剣に耳を傾けてくれて‥担任の先生も
以前に、絵本が大好きで、この時間が楽しみで楽しみでと話して
くださった先生だったので、コロナ禍以降はじめて、机を後ろに
下げて、子供たちは床に座って(読み手は椅子で)、の「いつもの
態勢」で読み聞かせの時間を共に過ごすことができて、ほんとうに
よかったです。



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