my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

おおきくなりすぎたくま

2023-06-30 17:26:09 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は6年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
読んだのはこの絵本



前にも読んだことあったなーと思い調べてみた、
2018年9月でした。「ちょっと前」と思っていても、
もう5年近くたってたんですねーこわいこわい(笑)。


今日のクラスは最前列に居た男子二人が、お話の成り行きを
とても楽しんでくれていたようで‥時折二人のこそこそ話と
笑い声が聞こえてきて、読みながら楽しい気持ちになりました。
(ジョニーくんが、おおきくなりすぎた熊を森へ帰そうと
遠くまで連れていっても、すぐに帰ってきてしまうところが
一番おもしろかったようでした。)



1952年アメリカで出版されたとても古い絵本なので、
現代のわたしたちの生活とは、遠く離れていますが、でも、
ジョニーくんが熊をおもいやる気持ちとか、二人の間の友情とか
普遍的な気持ちは感じることができるよね、感じてもらいたい
なーとか、思いながら読みました。


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ちいさなヒッポ およぐ

2023-06-14 17:12:00 | ひらきよみ(読み聞かせ)

6月9日金曜日は読み聞かせ当番で、1年生のクラスに
行きました。もうすぐ2年生になる1年生のクラスへは
今年の3月に行きましたが、入学してまだ2か月の1年生に
会うのは3年ぶりでした。

1冊目は『ちいさなヒッポ


3年前に読んだとき「グァオ」の発音が一番難しかったと
書いてましたが、今回は、最後のページにあるヒッポの
最後の言葉「グァオ! おかあさん!」が難しいなと
感じていました。

読み聞かせのセオリーというか、読み方として、
本の終りはゆっくりと静かに読んで終わる‥というのが
あると思っているのですが、そういうふうに読むと
このヒッポの言葉は生きてこないなーと思って‥。
試しに、リモートワークでずっと家に居る娘に訊いて
みたところ、そこは元気よく「おかあさん」の「か」に
アクセントを置けばよいのでは、と実演してくれて、
なるほどそれもいいかもね、と、参考にさせて貰いました。


2冊目は『およぐ


この季節、よく読んでいる方が居ましたが、私は初めて
読みました。ちょうどプールの授業が始まったところ
なので、タイムリーな選書でした。

もう泳げる子も、まだまだこれからも子も、たくさん
プールに入れる夏になればよいなと思いました。




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くわずにょうぼう ほね

2023-05-26 16:55:03 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

最初に読んだのはこちら


前にも読んだことがあるような気がしていましたが、
ペアで入った方が読んでくれたのを聴いていただけのようで
自分で読むのは初めてだったみたいです。

5月にこの絵本が選ばれた理由の一つは、「しょうぶ」が
お話のキーになっているからでしょう。

おかしなことには しょうぶが はえたところにくると、
「だめだ、かたなが はえてて おっかねえ」
と、まわりみちしていく。

しょうぶの葉っぱは細く先が尖っているので、それが日本刀の
ように見えるのですね。
運ばれる途中に、おにばばの苦手に気づいたよくばりのおとこは、
しょうぶの茂った中に隠れることで一命を取り留めます‥。

このお話知ってる?と4年生に問いかけたところ、三分の一
くらいは頷いていて、それがちょっと意外に感じました。
それにしても、赤羽末吉さんの絵は本当に素晴らしいです。



もう1冊はこの絵本
 絵も文も堀内誠一さん

こちらは知っている、読んだことがある、という子は
ひとりもいませんでした。1974年10月1日発行の「かがくのとも」
で、1981年に単行本として出版された絵本ですが、私自身も
家で、娘に読んだこと、ありませんでした。

マーカー(と思われる)で描かれた絵はわかりやすく、
骨の役割や、骨が組み合わさって「骨格」が作られ、脊椎動物は
全体の形は違っていても、骨格は似ていることを、こうもりを
例に挙げて説明してくれています。大人が読んでもふむふむ
そうか‥となりますね~。
もっと続きがあればいいのに、と思いながら読みました。

こういう絵本をきっかけに、のちのち興味がわいてくれたら
いいなあと思いました。




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あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま くうき

2023-05-22 17:44:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今年度の小学校での活動(絵本の読み聞かせ)が19日より
始まりました。
子どもたちは床に座って、読み手は椅子で‥コロナ禍以前の
形態にやっと戻ることができました。(マスクは任意)

5年生へ「届ける絵本」は『あかてぬぐいのおくさんと7人の
なかま


5年生から、家庭科が始まりお裁縫箱を使い始めるので、
この絵本が好まれるというか、選ばれることが多いようです。
私も2017年5月に5年生の教室で読んでいました。

韓国の、むかしの御針仕事の様子がとても趣があり、
おくさんとそのなかまたちの衣装もとても素敵です。




もう1冊は、この季節にぴったりな、というか、5月に読む
ことができてとてもうれしい『くうき

2019年に6年生3年生 のクラスで読んでいました。

詩人のまどみちおさん知ってる?と、読む前に5年生に
問いかけたところ、ほとんどの子が大きく頷いていて‥
まどさんの知名度を再確認。
(私自身は小学生の頃、きっとまどさんのお名前とか
知らなかったのでは‥?と思いました)


余談ですが。担任の先生が居ないのに、机を後ろに下げて
準備万端だったので、「えらいね~みんなだけでやったの?」と
廊下近くに居た子に聞いたところ、「先生はいつも保育園に
自分の子どもを送ってから来るからちょっと遅れるの」とのこと。
ふふふ。そうなんだー。
なんかそういうのっていいな、そういうのもこれからは
アリだよね、と思いました。

 

 

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おふろだいすき

2023-03-17 17:28:03 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は今年度最後の読み聞かせ当番でした。
1年生の教室で『おふろだいすき』を読みました。



知ってはいましたが、小学校でこの絵本を読むのは
初めてでした。(1冊で15分くらいかかるので、
低学年ではちょっと長いかなと自分で選ぶときは
思ってしまうのです。でもあらかじめ学年ごとに
読む絵本を決めてもらっていると、そういう事情抜きで
いろんな絵本を読むことができる利点があります。)



まこちゃんがあひるのおもちゃのプッカと一緒に
お風呂場の戸を開けるとことからお話は始まり、
まこちゃんが体を洗っている間、お湯にもぐった
プッカが慌てて浮いてきて‥

「まこちゃん、おふろのそこに、おおきなかめが
いますよ。」

亀のあとには双子のペンギン、オットセイ、かば、
そしてくじらまで!おふろの中から次々に現われます。

林明子さんの絵が見開きでダイナミックに描かれ、
見ごたえありのとても楽しい絵本です。
「あがるまえに、かたまでつかって、50かぞえるんだ。」
とまこちゃんがみんなに言うところと、おかあさんが
おおきなゆあがりタオルを広げて待っていてくれるところが
わたしのお気に入りです。(今はバスタオルですが、湯上り
タオルって確かに子供のころ言ってました、よね)


教室の1年生は、こんなことありえないよ、とか言いながらも
双子のペンギンが出てきたときと、オットセイがシャボン玉を
口から出したときに一番声をあげていました(笑)。


今年度の読み聞かせはこの日で終了。
来年度は従来のかたちと日程が戻ってくることを願ってます。


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トラのじゅうたんになりたかったトラ・きらきら

2023-02-27 17:32:27 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は小学校での読み聞かせ当番でした。
2月は三週続けてお当番に入っていたので、大変でした。
(練習よりも、当日の朝遅れないで行かれるかどうかが
心配でした)

この日4年生のクラスは下記の2冊。

最初は『トラのじゅうたんになりたかったトラ

以前に読んだことあったなー、3年くらい前かなと
思って探してみたら、もう9年も経っていてびっくりです。

先週はコロナ禍前の通常スタイルで、聞き手は床に座って、
読み手は椅子で‥でしたが、今週はまた児童は自分の机と
椅子のままで、私は立って読んだので、なんとなく、
よそよそしいというか、親密さに欠けるなあと思いました。
(でも4年生なので、しっかりとお話には付いてきてくれて
いましたけど。)

宮殿の中の、王様家族が一家団欒の際の「しきもの」になる
ところがいいですね~このお話。インドの王様もトラの
敷物かぶって、こどもを脅かしたりするんだーと思うと
なごみます。


2冊目の指定された絵本は『きらきら


美しい雪の結晶の写真に、谷川さんが簡単な文章を
添えています。
4年生よりも、もっと下の学年の方が感動がよりストレートに
伝わってきたのかなとも思いました。

ひとひらひとひら手で受け止めて、それを顕微鏡を使って
撮影したとのことです。美しいです。

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ロバのシルベスターとまほうの小石

2023-02-18 12:24:39 | ひらきよみ(読み聞かせ)

17日金曜日は読み聞かせ当番でした。
入ったのは5年生。
ロバのシルベスターとまほうの小石』を読みました。


こちらが現在の表紙で、↓ は以前のもの。


空が描かれているところや見返しの絵があるかないか、
の違いかなーと昨日読み終わったあと、見比べていたのですが、
タイトルの「小石」が、「こいし」とひらがな表記ですね、
前は‥。(漢字にした方がイメージしやすいからかな、小石)


教室で読む1冊の絵本としてはマックスに近い14分くらい
かかる長い物語なので、どうしても高学年のクラスになります。
瀬田貞二さんの日本語訳は今はほとんど使われていないような
言葉もあるので(夜っぴてとか)、小さい子だとわからないところ
多いかな。でも、美しい日本語なので、読み継いでいきたい
絵本だと思いました。

偶然見つけた小石の魔法で、自らを岩に変えてしまったロバの
シルベスターの悲哀と、かわいい息子が突然いなくなってしまった
ダンカンさんご夫妻の悲嘆がページのほとんどを埋めていて、
いったい最後はどうなるのかしら、シルベスターはこのまま岩の
ままなのか!?と思った頃に、ふいに、あっけらかんと、幸福の
瞬間が訪れて‥めでたしめでたし、で終わります。

愛する我が子が居なくなってしまった悲しみは、絵本の中のこと
だとわかっていても、読み手の私のココロも痛み‥岩に姿を
変えようとも、なんとなくシルベスターが近くに居るみたい、と
訴えるお母さんに、ひどく共感し、そうだよね、絶対に何か感じる
よね、と毎度話しかけるのでした。

教室の5年生はとても真剣に耳を傾けてくれて‥担任の先生も
以前に、絵本が大好きで、この時間が楽しみで楽しみでと話して
くださった先生だったので、コロナ禍以降はじめて、机を後ろに
下げて、子供たちは床に座って(読み手は椅子で)、の「いつもの
態勢」で読み聞かせの時間を共に過ごすことができて、ほんとうに
よかったです。



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おなかのかわ

2023-02-14 16:25:10 | ひらきよみ(読み聞かせ)

雪予報が出ていた(そして実際に降ってすこし積もった)
10日金曜日は、小学校での読み聞かせ当番でした。

2年生のクラスで、読んだのはこの絵本。


知ってはいたものの、家でも教室でも、読んだのは
初めてでした。

瀬田貞二さん再話 村山知義さん絵
どちらもとても味わい深いです。



けちんぼなねこと、おとなしいおうむ。
互いに家でごちそうをするのですが、けちんぼなねこは
食欲も旺盛。

やきにくを おさらに ひともり、おちゃをひとびん、
くだものを ひとかご
くっきー 4ひゃく9じゅう8こを すっかりたべて
しまってから、「ぼくは おなかが すていいるんだ。
ごちそうはこれだけかい」と言い出します。

あきれたおうむは「もっと たべたいと いうなら
ぼくでも たべろよ」と冗談で言ったつもりが、ねこは
いきなり ぺろり ごくんと おうむを まるのみに

勢いづいたねこは、おばあさん、馬方と馬 王様の隊列‥
次々にぺろり ごくん を繰り返しとどまるところを知りません。


友だちを食べてしまうなんてあんまりだ、といった顔で
聞いていた2年生‥底なしのねこのおなかの中がとっても
気になるようでした。



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ガラスめだまときんのつののヤギ

2022-12-16 17:17:15 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今朝は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
読んだのはこちら。



前に読んだことあった気がして探してみたら‥
ペアで入ったときに、ペアの方が読んでくれて、私は別の本を
読んでました。

民話とか昔話は、ことばが若干(かなり?)乱暴なところが
妙に面白いですよね。
「でていけったら でていけ」と怒鳴り合い、
「もじゃげのくまめ」とか「おんぼろおっぽのオオカミ」
「ずるギツネ」「もぐもぐウサギ」などなど。

熊の方があきらかに体が大きいのに‥と思いますが、戦わず
脅されただけで退散したのは、金の角の迫力が相当なもの
ということなのでしょうねぇ(笑)。

今回よーく絵を見ていて、私的面白さのポイントは、ヤギが
追い出されたあとの畑で、おばーさんがよかったよかったと
ワイングラスを持っているところ。畑で赤ワイン!
さすがベラルーシのおばーさんは違うなあと思いました。


長いこと小学校で図書ボランティアをしてきましたが、
今朝「初めて」、お休みが続いていてテストが追い付いていない子
が居るので、この時間一人だけやらせていてもいいですか?と
担任の先生から訊かれました。
1冊だけで、時間も6~7分で読み終わりますが。と言いましたが、
その時間も無駄にはできないとのお応えだったので、「どうぞ」と
申し上げるしかなく‥。
これもコロナ禍ゆえのことなのかなーと思いつつもなんとなく
もやもやしたのでした。



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ゼラルダと人喰い鬼

2022-12-09 18:00:50 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は5年生と6年生、合わせて10クラスの読み聞かせの日でした。
私が入ったのは5年生のクラス。担任の先生は「え?今日は
リモートではないのですか?」と朝から戸惑っている様子‥。
わらわらと子供たちが前の方に集まりだしたので、「いつもの
机と椅子のままでお願いします」と、慌てて教えにいきました。

そんなこんなのあと、読んだのはこちらの絵本。
 ゼラルダと人喰い鬼

トミー・ウンゲラーさんの有名な絵本なので、何度か
読んだような気でいましたが、たぶん、教室で読んだのは
初めてだったようで‥。
(娘が幼いころも、こういう感じの絵本はとても怖がるので
家にはなくって‥)
結構長いこと小学校でボランティアをしていても、まだまだ
「はじめまして」はあるのだなあと思いました。


お料理が大好きで、大得意で、しかも心優しいゼラルダー。
彼女が(知らなかったとはいえ)、自分を食べようと狙っていた
はらぺこ「人喰い鬼」を哀れに思い、ケガの手当てだけではなく、
たらふく美味しいものを食べさせたことで、村人の脅威であった
「人喰い鬼」そのものがいなくなり、みんなも、鬼も、そして
ゼラルダ自身も幸せになるという、めでたし、めでたしのお話です。

一番のポイントは、迫力のある絵かなーと思うのですが、
5年生はどう感じたでしょうかー。

教室を出たあとに、「面白かった」「やっぱりリモートよりも、
直接読んでくれたほうがいいですね」という、先生と子供たちの
やり取りが聞こえてきて、それならばよかったと思ったのでした。



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もりのなか わゴムはどのくらいのびるかしら?

2022-11-11 17:09:06 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は、小学校の「読み聞かせ」の日でした。
前回私が行ったのは2020年12月4日だったので、ほぼ2年ぶりです。

その間、まったく読み聞かせがなかった日々が続き、そのあとに
リモートで行っていたようですが、私は参加していなかったので、
どんな感じだったのかはわからず‥。

今日の1年生と2年生は、入学してから初めて、教室で、対面で
先生以外の大人が絵本を読んでくれる、という体験をしたのでした。
読み手である私たちも、2年間のブランクを感じ、緊張もしましたが、
仲間たちと廊下で会って、挨拶を交わしたり、手を振りあったりする
ことが、とても新鮮でとても嬉しかった朝でもありました。


私は2年生の担当で、読んだのはこちらの2冊。
    

以前のように、机を後ろに下げて床の座布団の上に座って‥というのが
まだ出来ないので、各自椅子に座ったままの姿勢で。読み手の私たちは
前に立ったまま、もちろんマスクのままで読みました。


最初は『もりのなか

声がうしろまで聞こえるか、絵が見えない子はいないか‥気にしつつ、
なるべくゆっくり、わかりやすくを心がけて。
序盤はこちらも緊張してますが、お話がすすんでいくと、そのお話に
気持ちが「乗って」いくので、しだいに緊張が解けるのが自分でも
わかりました。そうそう、こういう感じだったなー教室で読むのって。

2冊目の『わゴムはどのくらいのびるかしら?』に行く前に、
『もりのなか』で出てきた「はんかちおとし」と「ろんどんばしおちた」
現役小2も経験済かどうか気になって訊いてみたところ、どちらの
遊びも「やったことある~」と元気に答えてくれたので、安心しました。
そのやりとりで、気持ちがほぐれたのか、『わゴム~』は、
「そんなに伸びるはずないよー」と言いながらも、面白がってくれました。



小学校での「読み聞かせ」は、今の私の生活時間帯だと、時間的に
厳しいのですが、それでも頑張ってこれからも続けていこうと、
気持ちがあらたになりました。


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なんでも見える鏡 うさぎのみみはなぜながい

2020-12-04 11:08:23 | ひらきよみ(読み聞かせ)

11月より小学校での図書ボランティアが再開しました。

「読み聞かせ」は、一クラスに1名だけが行き、各教室ではなく、
教室2つ分のスペースがある多目的ルームか、図書室か、体育館に
子どもたちが移動してくるようになったこと。
本の長さにかかわらず、当分は1冊だけを読むこと。もちろん
マスクは必須だし、子どもたちも間を空けて座っています。

私は、11月に図書室で5年生に、『なんでも見える鏡』を、
そして本日多目的ルームで6年生に『うさぎのみみはなぜながい』を
読んできました。

一番の気がかりは、マスク越しの自分の声が、最後列の子に届かない
のではないかということ。もちろん精一杯大きな声を出しましたが、
それでも不安でした。

当分の間、このような形での活動は続くのでしょう。
個人的には、無理してまで「読み聞かせ」を続ける必要なあるのかなーと
思わなくもないですが、何よりも続けること、続けていくことが大切だと
思うので、協力できる限りは私もやっていこうと思っています。

 




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じごくのそうべい 水の絵本 ※追記しました

2020-02-25 17:37:48 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は5年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
ひとりで、2冊読んできました。

最初は、今回の「届ける絵本」
こちらです。↓


教室で読むのは、昨年に続いて2回目ですが‥なんか、今年の方が
ダメダメだったというか、上手く読めなかった気がしました。

上方落語が底本になっている、ということを意識し過ぎるのか、
自分の嘘っこ関西弁が、どうも気になって、へんに固くなってしまった
と思うのです。
で、その緊張みたいなものが、聞き手である5年生に伝わったのかなと。

どの場面でも、くすりとも笑い声が洩れなかったのですよ~
まあ、よく聴いてはくれていましたけど。
(誰か一人が笑ったりとか、担任の先生が笑ったりすると、教室内に
『スイッチ』が入ったりもするんですけどね~)

2冊目は、少し前に購入した、この絵本を選んでみました。


時間的にも、すきまを埋めるのにぴったりだったし、
長田さんの詩を、味わってもらいたいなあという気持ちで、
なるべくゆったり読むように心がけました。

本文の詩は、水とはどういうものであるかを、長田さんが
語りかけるように、問うように、教えてくれます。
たとえば‥

どんなものより きらきら ひかり
どんなものより すきとおってて

どんないろも してないのに
どんないろにでも なれるもの


荒井良二さんの絵はどこまでも美しく、手描きの文字が、
文と絵の両方を引き立てているなあと思います。

そして、長田さんの書く文とはまったく関係なく、お父さんとボクが
お母さんに見送られて家を出て、1泊2日のキャンプをして、また家に
戻ってくるまでが描かれていて‥その絵の方の「ストーリー」も
とてもよいなあと思っています。

お教室の5年生。

こどもが いった みずは
かみさまたちの おしっこなの?

どう感じたでしょうー。



***   ***




明日の金曜日と、3月にもう1回、読み聞かせ当番が入って
いたのですが、どちらも今朝中止になりました。
なので、今年度の当番は、『水の絵本』で終了ということです。

予測はしていましたが、いろんなものが次々に「中止」になって
いくのって、さびしい気持ちになりますね。
3月、4月。
行こうと思っている展覧会や、ライヴ、どうなるのでしょうね。
こんな穏やかな青空が広がっているのに、春に向かって
(みんなの気持ち)広がっていきませんね。


健やかな、新年度の訪れを願うばかりです。


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てぶくろ はたらきもののじょせつしゃけいてぃー他

2020-02-07 17:06:41 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は1年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

今回1年生に「届ける絵本」は、こちら。



表紙を見せると、クラスの大半の子が、知ってる~読んだことある~と
声をあげましたが、読み始めると、まるで初めてみたかのように
驚いたり、笑ったりしている様子がかわいらしかったです。

大きな手袋だからって、そんなにたくさんの(っていうか1匹だって)
動物が入るはずがないし、しだいに「家」に変わっていったりしない、って
わかっていても、大人だって、そのあまりの「自然さ」に惹き付けられる
お話です(笑)。ほんとにおもしろいなって、読むたびに思います。

最後のさいご、熊が入ったあとの絵が描かれていないのも、魅力のひとつ。
犬が先に駆けてきて匂いをかぐところも、絶妙な終わり方だと思います。



『てぶくろ』は短い話なので、2冊目はすこし長めのこちらを選びました。


(教室で読むのはとても久しぶりでした。前回は2006年2月)

けいてぃーってことは、女なのかなーって、題名聞いたあとに
そう言った子がいましたね。

大雪ですっぽり埋まってしまったじぇおぽりすの街を、ただ1台
けいてぃーだけが、果敢に走っていく様子が、白(と水色)に赤で、
画面にとても映えるなあと思いました。

「たのみます!」と、ゆうびんきょくちょうさんが いいました。

「ゆうびんを よその まちへ とどけるのに こまっています」
「よろしい。わたしに ついて いらっしゃい」と、
けいてぃーは いいました。

街のあちこちから頼まれ、それに「よろしい。わたしについていらっしゃい」
と応えるけいてぃー。とてもたのもしいです。

1年生の驚きポイントは、雪が降りやまず、30センチになり、1メートルになり
2階まで届き‥のところでした(笑)。



ほぼ時間いっぱいだったので、2冊でおしまいにしようと思ったところ、
クイズを出してほしい、という要望があったので、「クイズの本は持ってきて
ないけど、写真の絵本だったらあるよ」と言って、こちらを一緒に見て
終わりました。



前の方に居た男の子が、字が少ない本だから、もっと小さい子が
みる本だよね、と言ってきたのに、響きました(笑)。
そうだよね、もうすぐ2年生になるんだもんね。





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ゆきむすめ 歯いしゃのチュー先生

2020-01-24 14:51:32 | ひらきよみ(読み聞かせ)

本日は小学校での図書ボランティア活動日でした。
4年生のクラスで絵本を2冊読んできました。

最初は、今回の「届ける絵本」『ゆきむすめ』


おおきなかぶ』でおなじみの、内田莉莎子(再話)、佐藤忠良(絵)
コンビです。おなじく元はロシアの昔話です。

私、小学校で読むのは3度目だと思っていたら、今日が初めてだと
あとからわかりました。(終わり方が寂しいので、読もうと思って
やめたのかもしれません。)



おじいさんと、おばあさんは、自分たちにこどもがいないことを
たいそうさびしく思って暮らしていました。
ある時、雪の中で遊ぶこどもたちを眺めていたら、外へ行きたくなり‥

「おばあさんや、わしらも そとに でてみよう」
「ええ、おじいさん。ゆきで おんなのこを つくりましょう。
ゆきむすめをね」

二人が作ったゆきむすめのなんとかわいらしいこと。
(まるで忠良さんが作った氷の彫刻のようです笑)

ゆきむすめは、突然にっこり笑うと、雪の中を小屋の方へ歩き出します。

おじいさんと おばあさんは、おどろくやら、よろこぶやら。
あわてて、あとを おいかけました。


ゆきむすめは、おじいさんとおばあさんに可愛がられて、賢く美しく
成長していきますが、春が来て、夏が訪れるにつれ元気がなくなります。
そしてある日、女の子たちが森で遊ぼうとゆきむすめを誘いに来ます。
「あついわ。おひさまが こわいわ」

ゆきむすめはしかたなく出かけて行き、帰ることのない結末をむかえてお話は
終わります。


雪でできているので、夏になったら溶けてしまうよね‥?
だからだんだん元気がなくなってきたんだよね‥?

教室の4年生は、声には出しませんがそう思ってなりゆきを見守っていることが
よく伝わってきました。
唐突に(本の中の)女の子たちが「たきびの とびこえごっこ」をしようなんて
言いだした時には、聴いていた皆はダメダメダメと思ったことでしょう。

最後に(ゆきむすめが)白い湯気になって、細い雲になって、上へ上へとのぼって
いく時の空の色を、忠良さんは子供のときに見た北海道と、抑留先のシベリアでの
夕焼けが混ざり合ってできた場面、と語ったそうです。


※絵が変わると、だいぶ印象が変わりますね。
 こちらのヴァージョンも、今度図書館で探してみようと思います。
  岸田衿子(文)スズキコージ(絵)



2冊目は、ネズミ年だし(笑)、と思い、こちらの絵本を選びました。


題名は知っていましたが、小学校で読むのも、もしかしたら、声に出して
読んだのも、初めてだったかもしれません。

チュー先生はとても腕のいい歯医者さん。奥さんと協力して、自分より
ずっと大きな動物の口の中へも入って治療するので、人気があります。
でも、先生はネズミですから、きけんなどうぶつのちりょうはしません。
かんばんにも、ちゃんと書いてあります。

ネコやその他 きけんな動物の ちりょうは おことわり

ある日外を見ると、立派な服装のキツネがほっぺたを包帯でぐるぐる巻きに
して、立っていました。
「ちりょうはできません!」と一度は断りましたが、泣いて痛みを訴える
キツネがかわいそうになり、中へ入れてあげることにー。

キツネは床に膝まずき、「どうにかしてください。歯がいたくて、死にそうです」


キツネのこの言葉よりも、べそをかきつつもキツネがチュー先生が口の中に
いることに気がつくところとか、麻酔を打たれ、ネズミを生で食べている「寝言」を
思わずもらしてしまうところの方が面白いと思ったのですが、本日の4年生は
「歯がいたくて、死にそうです」に、どっと笑ったのでした。
え?ここで??と、読みながら私はひそかにびっくりしました(笑)。

それにしても、野生のサガなのか、キツネったら治療してもらっている恩も忘れて
ひどいですよね。

あしたちりょうがおわったら、先生を、たべてやろうかな とか、
「ふたりをくっちゃいけないかな。とても、がまんできないぞ」 とか、
「おまえは、だれにもあえなくなるのさ」キツネは 考えました。 
とうとう、ふたりをたべてしまうことにしたのです。あたらしい歯をつかってね。

でも、チュー先生夫妻も黙って食べられるわけにはいきませんから、
何度も二人で話しあい、計画を立てて‥キツネをぎゃくに、ばかしてやって
ハッピーエンドでお話はおわります。

お話もおもしろいですが、スタイグの描くキツネの表情がとてもよいです。
特に、ちょっとした目の動きや、耳の角度なんかで、キツネの邪(よこしま)な
考えがよーく伝わってきます。
教室の4年生も、楽しんでくれたようでした。

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