my favorite things

絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

あさになったのでまどをあけますよ じごくのそうべい

2019-02-22 18:01:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は図書ボランティア、読み聞かせの当番日。
ひとりで5年生のクラスへ行きました。
「届ける絵本」は、『じごくのそうべい』。

練習のときに時間を計ったら、2,3分余ったので、そうだこの絵本!と
思いついた『あさになったのでまどをあけますよ』を、先に読みました。



春の足音が近づいてきた今頃に、ちょうどよいかなーと思いました。




何回か教室で読んでる思い、記録をみてたら‥2013年2月に一度読んでいる
だけでした。もう6年も前!!だったなんて驚きです。
(余談ですが、この絵本は、2011年の震災の後に描かれたもので、美しい絵から
繰り返される日常生活の喜びがひしひしと伝わってきますが、今小学5年生の
子どもたちって、震災の時には、まだ2歳か3歳だったから、もしかして
大きな地震があったことも、リアルタイムの記憶としては残っていないのかも、と
思ったら、なんだか一瞬ぼっーとした気持ちになりました)



じごくのそうべい』は、娘が幼い時から家にあり、私のこちこちの関西弁で
読んで楽しんだものですが、教室で読むのは、今回が初めてでした。


なかなかの手ごわさで(笑)‥まず縦書きなので、左手で持つのですが、
大型なので重いんです。久しぶりに、まっすぐに持てているかどうか
鏡を見ながら練習しました。

落語なので、その人になりきって、その人のつもりで、じごくへ落ち、
えんま大王と話、じんどんきと戦わなければなりません。
気持ちをこめて、入りこんで読みましたが、さて、どこまで伝わったでしょう(笑)。


3月の2回で、今年度の「読み聞かせ」も終了です。

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きこりとおおかみ

2019-02-15 17:19:51 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は読み聞かせの当番日、ペアで3年生のクラスへ行きました。

3年生へ「届ける絵本」は、こちら『きこりとおおかみ



フランス民話の再話で、おはなしはもちろん面白いのですが、
堀内誠一さんの絵が素晴らしいです。(特におおかみハシゴのところ)


森の奥で暮らすきこりの夫婦。おかみさんの名前はカトリーヌですが、
主人公の名前はなく、ただの「きこり」笑。

ふたりで仲良く「すかんぽのスープ」を作っているところへ、
おなかをすかせたおおかみが、入ってきますが、二人ともスープ作りに夢中で
おおかみには気が付きません。

あつあつのスープの味見をしようとして指までスープにつけてしまったきこり、
その指を狙うおおかみ。おおかみ存在に(やっと)気が付いて声をあげた
カトリーヌ。三者がそれぞれの緊張を抱えて固まってしまうのですが‥

いちばんこまったのは、おおかみでした。
きこりと、おかみさんと、スープとを、じゅんぐりにながめながら、
いつまでたっても かんがえが きまりません。


そんな緊張状態を破ったのはきこりのこの一言。突然ひらめいたのです。

「カトリーヌ!こいつに、すかんぽのスープを
たっぷり いっぱい ぶっかけておやり!」


頭のてっぺんに煮立ったスープをかけられ、やけどをしたおおかみは
森の奥へ逃げ込みました。
まずはめでたしで、前半戦終了です(笑)。


後半戦は、1年後。リベンジに燃えたおおかみが、15匹はくだらない
仲間を従えて、森で木を切るきこり目指してやってきました。
木をするすると登りてっぺんで身動きできないきこりの足元で
おおかみたちは、5時間も待ったあげく、ものすごい調子で吠え続け、
しまいには、やけどを負ったおおかみの肩の上に一匹が乗り、その上に
二匹目が乗り‥という具合にどんどんおおかみハシゴ?が高くなっていきます。

「もう どうにもならんぞ」と、思ったきこりの頭にひょいと1年前のことが
浮かびました。そしてありったけのこえをしぼって さけびました。

「カトリーヌ!こいつに、すかんぽのスープを
たっぷり いっぱい ぶっかけておやり!」


それを聞いたとたん、頭にやけどしてはげてしまったおおかみは
大慌てで駆けだしたので、上に乗っていた仲間はばらばらと落ちていき、
後半戦も、めでたくきこりの勝利で終わったのでした。


3年生は、しっかりとこのストーリーについてきて、きこりの最後の
セリフで声を出して笑っていました。



次にペアさんが読んだのはこちら。『しずかなおはなし



誰かの音読で聴くのは初めてでした。絵もよいです。




来週はひとりで5年生のクラスへいきます。

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がちょうのペチューニア

2019-01-19 17:22:52 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は今年最初の読み聞かせの当番日。
ひとりで5年生のクラスへ行きました。「届ける絵本」はこちら




14分くらいかかる長いお話で、このたび初めて小学校の教室で
読みました。

ロジャー・デュボワザン作で、松岡享子さんの訳‥安定の面白さが
ありますよね。
見開き交互に、カラー印刷のページと、色なしのページが表れて
くるのも、私は嫌いじゃないです。


さて、お話は、がちょうのペチューニアが、本を見つけたことから
始まります。
慎重に匂いをかいで、それが「ほん」というものだと気が付き、さらに
パンプキンさんが、ビルに言ってた、こんな言葉も思いだします。

『ほんを もち、これに したしむ ものは、かしこくなる』

「じゃ、つまり あたしが この ほんを もっていって だいじにしたら、
あたしだって かしこくなるって わけね。そうすれば、もう だれも
あたしのこと、おばかさんだ なんて いわなくなるわ」


本と一緒に眠り、本と一緒に泳ぐペチューニア。
思いこみとは恐ろしいもので、いえ、思いこむ力の強さとはすごいもので(笑)、
ペチューニアは、容姿さえ変わっていきます。

じぶんは とても かしこいんだと おもいこみ、たいへん とくいに
なりました。 あんまり とくいに なったので、くびが、

どんどん どんどん どんどん のびました。

そうなると不思議なもので、周りの動物たちも、ペチューニアはそれほど
おばかさんではないのかもしれないと思い始めます。

「なにしろ ほんを もっているし、それに、とても かしこそうに みえるもの」


ふふふ。こういうことって、案外じぶんたちの周りにもありますよね。
見た目だけで判断してしまうとか??




このあと、ペチューニアのにわか知恵?で周りの動物たちは被害を被り、
やがてペチューニア自身もひどい目にあってしまうのですが、最後には、本は、実は
中味が大切だということに(やっと)気が付き、ハッピーエンドです。

なかみを あたまや こころに いれなくちゃ。

これに気が付くなんて、ペチューニアは本当はおばかさんではないなあと
思いました。




5年生はペチューニアのおばかっぷりにくすくす笑ったりしながら、
なかなか楽しんでくれたみたいです。

そして最後に、幼い子の詩集パタポン2 より、辻征夫さんの「かぜのひきかた」
という詩を読んで終わりにしました。

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ちいさなろば

2018-12-31 16:03:49 | ひらきよみ(読み聞かせ)

12月14日金曜日は、今年最後の、5年生のクラスでの
読み聞かせ当番でした。

「届ける絵本」は『ありがたいこってす』で、ペアさんが読むことに
なったので、私は、シーズン的に『ちいさなろば』を選びました。



教室で読むのは、たぶん初めてだったと思います。



クリスマスが何なのか、サンタクロースが誰なのかも知らなかった
ひとりぼっちの「ちいさなろば」。
自分のところにもサンタクロースが来ればいいのに、と思っていたら、
本当にサンタさんが現れ、しかも傷をおったトナカイの代役を頼まれます。
一晩中子供たちの家を周り、贈り物を届けるお手伝いをした翌朝、
「ちいさなろば」のところにも素敵な贈り物が届きます。


いまどきの5年生は、サンタクロースが贈り物を届けてくれると
思っているのか、いないのかはよくわかりませんが、こういうお話に
1年に1度くらい触れて、ほわんとしたよい気持ちになるのも
わるくないかなと思いました。




*****



あまりというか、ほとんど実感ないままに、2019年、あと8時間くらいで
終わっていきます。

家族のインフルエンザで始まり、高校の同窓会への期待とちょっぴり落胆。
娘のシューカツや留学中の不安や心配があった反面、初めてのロックイベントや
ファンクラブツアーでライブハウスへ行ったりと、楽しい経験もありました。
あ。初めてといえば、ブーツ&スティックスのイベント参加というのも2度ほど
ありましたし、コラボバッグやコラボTシャツという新たな展開もありました。
楽しかった弘前、函館旅行や、家の屋根壁のリノベートも今年でした。
後半は、まさかの座骨神経痛に悩まされ、12月はビールなしの生活を強いられて
いますが(クスリとの併用はNGなので)、まあ慣れてくればそれはそれで笑。

2019年。

まずは座骨神経痛をどうにかして、ビール生活に復帰し、朗らかに、健やかに
我慢せず、やりたいことをやろうと目標にしていこうかなーと思います。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

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天の火をぬすんだウサギ おほしさまのちいさなおうち

2018-11-27 16:02:40 | ひらきよみ(読み聞かせ)

11月16日は4年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
当初は、ペアさんが「届ける絵本」を読んで、私が残りの時間で
1冊読むという段取りでしたが、前日の夜になって急にペアさんの
ご都合がつかなくなり、当日の朝「届ける絵本」を受け取って、
ひとりで2冊読むことになりました。
幸い、以前に読んだことがあった絵本だったので、それほど動揺
せずにすみましたが、こういう可能性があることも考えて、課題の
絵本は自分が読まないとわかっていても、手元に置いておいたほうが
いいかもしれないと思ったのでした。

こちらが今回の「届ける絵本」


私は2012年11月(え?!もう6年も前!!)に6年生のクラスで
読んでました。(過去ログ

動物たちがリレー形式で火を運んでいくところが面白いですよね。
互いを「りす、りす」とか、「カラス、カラス」とか、そのままで
呼び合っているのが、なんか今回読んでいて新鮮に感じました。



2冊目は、読もうと思い用意していった絵本です。


夏に、作者の渡辺鉄太さんのお話を聴く機会があり、その時に
まだ発売前だったこちらの絵本を鉄太氏が読んでくださいました。


遊びにすっかり飽きてしまった男の子が、お母さんに何か楽しいことは
ないかと尋ねると、お母さんはこう言います。

「おかあさん、なにか たのしい あそび おしえて」

「それなら、たんけんに いくのはどう?
おほしさまのおうちを さがしてみるのよ。

おほしさまは、よぞらにいるだけじゃないのよ。
とびらも まどもない、ちいさな あかい おうちにも すんでいるの」


扉も窓もない、小さな赤いおうち。

男の子は、道で踊っている女の子に会い、農場へ行き、おばあさんからは
風に訊いてみたら、と言われます。風に吹かれながら、丘のてっぺんまで
登っていくとそこにはくだものの木が生い茂っていました‥。
男の子はもしやこれではないかしら、と思い、拾った実をお母さんの
ところへ持っていくと‥ああ、そういうことだったのですねー。
可愛らしいお星さまが現れます。

巻末にもあり、鉄太氏もおっしゃっていましたが、英語圏では、リンゴの
季節になると図書館や幼稚園などでよく語られるおはなしだということでした。

誰もが知っている「語り」で伝えられてきたお話を、絵本にするのは
かえって難しい作業だったのかなーと思いますが、最後の場面を
男の子のこの言葉で締めくくることで、子供と母親との信頼関係や、愛情が
感じられ、「お星さま探しの話」で終わることなく、物語としての味わいが
増しているように感じました。

いつだって おかあさんが
おしえてくれる あそびは、
ほんとうに おもしろいのでした。


今年のりんごは、縦割りではなく、みなさん、ぜひ輪切りにしてみて
お星さまをみつけましょうね。


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おおきなおおきなおいも ぼく、お月さまとはなしたよ

2018-11-10 17:26:54 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は図書ボランティアの読み聞かせの当番日。
ひとりで、1年生のクラスで2冊読んできました。

最初は今回の「届ける絵本」。




面白い本だということは、知っていましたが、家にもなかったため
娘と読んだこともなく、小学校で読んだのも今回が初めてでした。

あおぞらようちえんの子供たちは、それはそれはいもほりえんそくを
楽しみにしていたのですが、当時はあいにくの雨。

あめが ふっては しかたありませんね
1しゅうかん のばしましょう

‥‥6つ ねて 7つ ねると
いっぱい おおきくなって
まっててくれるよ

と、先生に言われ、子供たちは紙をたくさん繋げて、大きい大きい
おいもの絵を描き始めます。

できあがったおいもの絵の大きいこと!!
見開きページを5回みても、まだ まだ まだ と続きます。

教室の1年生は、ページを開いても開いても出てくるおいもの絵に
大喜び。その素直さが愛おしいです笑。

おおきなおいもを園庭まで運び、思いっきり遊んだあとは、みんなでお料理。
楽しいおいもパーティーでたくさんたくさん食べたあとは、おなかにたまった
ガスのおかげで、空中散歩まで楽しめて。

朝からたくさん笑い声をもらえた本でした。


2冊目は、こちらの絵本を読みました。



お月さまに誕生日のおくりものをあげたい、クマくん。

お月さまのたんじょう日って、いつだろう。
それに、なにをあげたらいいかしら。

尋ねようと、お月さまに話かけたけれど、お月さまはこたえません。

きっと、遠すぎてきこえなかったに違いないと思ったクマくんは、
川をわたり、森をぬけ、山の頂上に登りました。

これで、だいぶ近くなった、と、クマくんは考えて、
もういちど、さけんだ。
「こんばんは!」
こんどは、クマくんの声が、山やまに
はねかえってきた。
「こんばんは!」
クマくんは、すっかりうれしくなった。
わぁい!ぼく、お月さまとおはなししてる。


やまびこが返ってくることを、1年生は知っているかなーと
思いながら、最初に声がはねかえってきた箇所を、丁寧に読みました。

ほんとはお月さまが話してるんじゃないんだよ、と小さな声で言ってた
男子もいたけれど、なんでお月さまが話すの?!と、不思議に思った子も
なかには居たのではないかなーと思いました笑。

どこかに飛んでいってしまった、おくりものの帽子も、鳥の親子の役に立って
いることが裏表紙でわかり、それに気がついた1年生も、嬉しそうでした。
(絵本って、最後のさいごまで楽しめますよねー)


久しぶりの1年生のクラス、楽しかったです。


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パンのかけらとちいさなあくま のねずみもんのつくったものは

2018-10-23 17:51:44 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は、3年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
ひとりで2冊読みましたが、担任の先生のおはなしが少々長引き、
開始時間が5分遅れたので、早口になってしまったのが残念でした。

今回の届ける絵本は『パンのかけらとちいさなあくま』。
1冊目にこちらを読み、2冊目は、絵の対比を考えて、版画で作られた
絵本を選びました。


堀内誠一さんの絵は色も美しく、とても迫力がありますね。




以前に書いたログはこちらにあります。 

きこりを懸命に助けるあくまの子が途中から愛らしく思えてきて、
つい応援してしまいます笑。
びっくりした地主が、終盤ひっくり返って死んでしまうところでは、
教室の皆、驚いて声をあげてました。



2冊目のこの絵本も、前に読んだことがありました。 




木を利用して「ともだち」を作ろうと、カリコリ木を削っていたら、
同じく大きな前歯を持つりすくんと、木を叩くのは大得意なキツツキが
一緒にやらせて、と参加してきて‥結果的に、いつの間にかもんくんに
友達ができていたなんて、なんかいいお話だなーと思うのですが、
3年生はどう感じたでしょうねえ。

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もりのなか 万次郎さんとおにぎり おひさまがしずむ

2018-10-17 22:03:30 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は2年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。
ひとりで、3冊読んできました。

最初に読んだのは今回の「届ける絵本」。


基本中の基本、の絵本ですが、実は家でも小学校でもほとんど
読んだことがありませんでした。
モノトーンが娘に受け入れられなかったのかどうか、あまり
記憶に残ってないですが、家にあれば意外にお気に入りになって
いたかもしれないですが。

紙のぼうしをかぶることで、「もりのなか」=夢の中?に
入っていくぼくと、そこに登場する動物たち。
「さんぽ」について行きたくて、耳を拭いている象の姿が私の
お気に入りです笑。
2年生は、やはりピクニックのあとに残されていたアイスクリームが
気になるようでした。

かくれんぼで男の子が鬼になって数を数えている間に、動物たちは
居なくなってしまうのですが、読み終わったあと「不思議(な話)だった?」と
前の方に座っていた子に軽く訊いてみたところ反応は薄く‥。
仲間との記録タイムの時にその話をすると、「子どもには案外不思議でもなんでもなく、
すんなりと(お話が)入っていってるのかもしれませんね」との意見もあり。


2冊目は、新米の時期にぴったりだと思うこちらの絵本を。



今までに、2度ほど教室で読んだことがあるのですが、なんか、大人が面白いと
思うほどに、子供たちには面白さが伝わっていないような感じが残っていて。
これは、もしかしたら、おにぎりはお米からできている→お米は稲という
植物からできている→植物が育つためにはおひさまの光が不可欠。が理解できて
いないので、おにぎりがおてんさまに向かって一列に並んで御礼を言う
ために万次郎さんの台所から飛び出して行った、という最大のポイントが
わからないのでは、と思いました。

そこで質問形式でそのあたりのことを整理してから(笑)、読んだところ
今までにはなかった手ごたえを感じることができた気がします。
(新米を有難く思うのも、考えてみれば大人だけなのかもしれませんねー。)


3冊目に、図書館で偶然見かけたこの絵本を読んでみました。
「ちいさなかがくのとも」 沢田としきさん、こういう絵も描いていたのですね。

マンションのベランダから見える、夕暮れの景色を丁寧に描いています。
雲がひとつづつ茜色になっていく様子が美しいです。

くもが もえる。
ひとつ、ひとつ、ひが つくみたいに、
じゅんばんに もえあがる。

それと、すっかり日が落ちたあとのこのページ。

そらと くもが あおざめる。
まちじゅうが、あおざめる。


「ちいさなかがくのとも」。なかなかよいですね。

 

 

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あな

2018-09-21 16:49:44 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は、小学校での図書ボランティアの当番日でした。

ペアで、4年生のクラスへ行ってきました。
本日の「届ける絵本」はこちら。



今年度から入ってこられたペアさんが、読んでくれました。

カラフルで楽しい絵。
「どろぼう」という物騒なことばも気になりませんね。
子どもたちの後ろに座って、私自身も、楽しみました。

それにしても主人公のキリ・ママおじさん。
何度も何度も「どろぼう」に傘を奪われて、何度も何度も町に
買いに行くことになってしまったけど、(結果的に)傘のお店を開いて、
みんなに売ることができたからよかった!なんて、とってもポジティブ。

3回目くらいからは、誰が盗んだのか訝しんでもいいよね?なんて、
ひとりでつっこみ入れながら聴いているのも楽しかったです(笑)。



1冊目が10分近くかかる絵本だったので、私は5分以内で
終わるものをと探し、こちらに決めました。



もう何回くらい読んだかなーと、過去ログを探してみたのですが、
見当たらなかったので、自分で思ってるほどは、小学校では
読んでないのかもしれません。

穴から見える空の青さが印象的なので、「かさどろぼう」の「雨」に
対して「晴れ」というのが、私の中の裏テーマ。

途中、土の中からいもむしが現れるシーンがあるのですが、
前列に居た男子が、「みみず?」と、つぶやき声にしては大きな声で
訊いてきたので、何が起こった?!と、私の方が気になって周りを
見まわしてしまいました。
(彼は、わりと大きな声でつぶやく癖?があるみたいでした)


どちらの絵本も、4年生は集中して聴いてくれました。


***


「あな」の過去ログはこちら 
絵本の栞で、「あな」について書いたことがありました 



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バスにのって おおきくなりすぎたくま

2018-09-18 18:02:47 | ひらきよみ(読み聞かせ)

14日金曜日は、2学期最初の「読み聞かせ」当番でした。

6年生のクラス、届ける絵本は『おおきくなりすぎたくま』。
13分くらいの長い本なので、1冊でもよいかなーと思いましたが、
最初にこちらの絵本を読みました。



色がとってもきれいで、結局バスには乗らなかったのに
「バスにのって」というタイトルも大好きな絵本♡
短いけれど、独特なリズムというか雰囲気をわかり合えるのは
高学年かなーと思っています。


そしてメインの絵本へ。


(存在は知っていましたが、私自身にとってもお初の絵本。)


分厚くて持っている腕は若干疲れますが(笑)、場面ごとの区切りが
短くて、文章も読みやすい場所に配置されています。

物語の舞台は開拓時代すこし後のアメリカ西部でしょうか‥。
ジョニー君はまだ子供なのに、銃を持っていますものね。

今回はそういう背景はいっさい話さないで読み進めましたが、物語が
しっかりしているので、時代背景や環境が違っていても、6年生も
違和感なく受け入れてくれたように思いました。


大きな熊を一発で仕留めて、毛皮を納屋に貼りつけたいと思っていた
ジョニー君が森で出会ったのは、食いしん坊の子ぐま。
家の台所だけでは飽き足らず、近所の畑や納屋まで食い尽くしてしまったので、
とうとう森へ返すことに。
でも、いくら遠くまで行っても、くまはジョニー君の家に舞い戻ってきて
しまうのです。

最後の決断を迫られたジョニー君は「ぼくがやる」と、北へ向かって
くまと一緒に歩きだします‥。



試し読みの段階で、すごーくドキドキしました。
ジョニー君の心中を察するに余りあり‥。

教室でも、声には出さぬとも、6年生たちが成り行きをしっかり
見守っているのがよく伝わってきました。
空気がぴりっとして‥そして最後の急展開で、ふわっとゆるみました。

良い絵本だったねと、その日のお当番さんたち言い合いました。



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あいさってたのしい どろんこハリー よかったねネッドくん

2018-07-14 12:13:19 | ひらきよみ(読み聞かせ)

昨日は今学期最後の読み聞かせの日でした。
1年生のクラスへひとりで行ってきました。



1冊目は、先日2年生のクラスで読んでみたこちらの絵本。


「お・は・よ・う」

おはよう って いいながら くちを すぼめていたら‥

ことりに なっちゃった!


「いた・だき・ます」

いただきます って いいながら りょうてを あわせて いたら‥

りすに なっちゃった!

といった、内容なのでとても1年生向きと思いきや、
両手を合わせるポーズ→りす ということはわかっても、
ぴょんぴょんとぶ→うさぎ が必ずしも出てこないところが1年生の
クラスの面白さというか‥2年生の場合は、2度動物が続くと、これは
次も動物なんだなと予測できるのですが、1年生は気の向くまま思うまま(笑)
(もちろん動物だとわかった子もいましたが)好き勝手なことばを
口にしていましたね(笑)。




2冊目は今回の「届ける絵本」


懐かしいですね~家で、もう何度も何度も何度も読みました。
小学校では、最近はこの季節に『うみべのハリー』を選ぶことの方が
多かった気がするので、とても久しぶりに読んだと思います。

知ってる子と知らない子だったら、お話を知らない子の方が
ちょっと多かったかな。

思いっきり遊んでどろんこになって、いろんな芸当をしてみせても
家の人に 「なんだか ハリーみたいだけど、これは ハリーじゃないよ」
と言われてしまうところでは、とても心配そうな顔をしている子が
何人も居たのが印象的でした。


2冊読み終わってもまだ時間は半分くらいあったので、3冊目でこちらを
読みました。


知っていて、「この本おもしろいんだよ」と言っていた子もいましたが‥。

1年生で読むよりは、もうすこし上の学年か、あるいは高学年のクラスで
長いお話を読んだあとの息抜き的な本として、読んだほうがいいかも、と
思いました。

ネッドくんに次々に起こる「たいへん」と「よかったね」の繰り返しに、
最初の1回では、気が付かないというか‥だいぶゆっくり読んだつもりですが、
展開についていくのは大変なのかなーと感じました。
これが、おうちで、お母さんやお父さんと一対一で読んでいるのなら、
いくらでも、戻って、眺めて、理解して、ああそうかおもしろい、と
なるのかもしれませんが。


細かい反省点も踏まえつつ、また2学期もがんばっていこうと思います。

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ふるやのもり おとうとは青がすき

2018-06-15 18:42:49 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は5年生のクラスでの読み聞かせ当番でした。

本日5年生に「届ける絵本」を最初に読みました。


むかしからある定番中の定番。
田島征三さんのデビュー作だと知りちょっと驚きました。
当時は暗い色合いや土俗的な絵が子どもには向かないのでは?と
いう意見もあったらしいですが、私自身も幼稚園の時に先生に
読んでもらったような記憶がうっすら残っているくらいなので、
子どもには面白い絵本として受け入れられたのでしょう。
(細かいストーリーは忘れてしまっても「ふるやのもり」という
タイトルも印象に残っていました。)

そんな思い出がありつつも、娘にも読んだ記憶がなく、小学校の
教室で読むのも、今回が初めてでした。意識的に避けていたわけでは
ないですが、なんとなく‥。


じいさんとばあさんが飼っているいるこうまを狙っているのは
どろぼうとおおかみ。
老夫婦が住む家は古く、かぜふきゃ ふるう、あめふりゃ しみる。

二人は どろぼうよりも、おおかみよりも、ふるやのもりが、
いちばんこわい と言います。

それを聞いていたどろぼうとおおかみ。
「このよで、いちばん こわいという、ふるやのもりと いうもんは、
どんな ばけものだろう」と、きもが ふるえるほど こわくなって、
からだをちぢめておりました。

最初のこの部分がわからないと、話が進んでいっても面白くないと
思ったので、導入部をゆっくりと、丁寧に読んでいきました。

読み終わって、「ふるやのもり」の「もり」が、雨漏りのことだって
わかりましたか?と訊いてみたところ、うんうん、と頷いてくれました。




2冊目は、写真絵本を選びました。


だいぶ前に、どこかの学年で読んだような気がする‥と思って調べてみたら
2012年5月に、6年生のクラスで読んでいました。(ブログに記しておくとこういう
時にとても便利ですね~)

アフリカの色のお話、とサブタイトルにありますが、絵本の舞台となったのは
ナイジェリア。
今回のサッカーワールドカップの出場国の一つであり、そのユニフォームが
かっこいい
と話題になっているというマメ知識も披露してきました(笑)。



あらたまって机にむかって、教科書ひらいて、という「おべんきょう」ではなく、
こういう5.6分くらいの短い絵本からでも、世界の文化や習慣に興味を持って
くれたらなあ、なんて思って選びました。

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かえるぴょん ラチとらいおん あいさつってたのしい

2018-06-08 16:21:36 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は読み聞かせ当番の日。
ひとりで2年生のクラスへ行き、絵本を3冊読んできました。

2年生に「届ける絵本」は、『ラチとらいおん』。
7分~8分くらいかかるので、同じ長さのものをもう1冊選ぶか、
あるいは、短い絵本を2冊選んで、ラチとどう組み立てるか、で
迷いましたが‥後者を選び、3冊持っていきました。



最初に読んだのは、こちら。


昨年も今頃に、低学年のクラスで読んだのですが、
2分半くらいで読みおえてしまう、とても単純な内容なのに、
聞いている子たちは、けっこう楽しんでくれる本なのです。

池からぴょんと飛び出したかえるが、おやねてっとう
ぴょーんと飛び移り、次に雲まで飛んで、雲の上で「準備体操」。

 とぶよ とぶよお ヨーイ

と勢いつけて おつきさまに ぴょ~ん

さすがに届かず、最後は もとの いけに ぴょん


これだけのお話なんですけどね(笑)。



2冊目に本日のメイン。


もう何度、教室で読んだでしょうね~。

でも、今までは6年生のクラスで、3学期に読むことが多く、低学年のクラスで
読むのは、実は今回が初めてでした。

クラスの半分くらいの子も、「知ってる~」というおなじみの絵本。
6年生で読んだときよりも、さらにゆっくり読んでいきました。

今日のクラスの子たちがいちばん反応していたのは、最初の方‥ラチがとても
こわがりで、おまけに、ともだちさえ こわいのです。だから みんなは、
ラチを ばかにして、あそんでくれませんでした。 のところでした。

読み終わったあとに、「こんならいおん欲しい?」と訊いてみたところ、
意外にも、欲しい!と言った子は少数派でした。
「じゃあ、らいおんの代わりになるようなもの、持ってる?」と言ってみた
ところ、これといった声は聞こえてきませんでした。
(そうだよね、2年生だものね、そんなこと意識してなくていいんですよ。)


最後は、買ったばかりのこちらの絵本。


家で読むのなら、幼稚園にも行っていないくらいの、ほんとに
小さい子と楽しむのに、ちょうどよい内容だと思います。

「お・は・よ・う」

おはよう って いいながら くちを すぼめていたら‥

ことりに なっちゃった!


「いた・だき・ます」

いただきます って いいながら りょうてを あわせて いたら‥

りすに なっちゃった!


といった具合に、ページをめくると「動物」に変身していくのを
当ててもらいながら読んでいくのも、楽しいのではないかと思い、
選んでみました。


ぴょんぴょんはねていたら‥ と、簡単な挨拶もあれば、
あたまをさげていたら‥ と、当てるのが難しい挨拶というより
言葉も、ありました。

機会があったら、1年生のクラスでも読んでみたいと思います。



来週はまた高学年。届ける絵本は『ふるやのもり』と決まっているので、
練習しなければ。

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ガンピーさんのドライブ はなのすきなうし

2018-05-18 15:44:55 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は今年度最初の「読み聞かせ」の日でした。
ひとりで6年生のクラスへ行きました。

選書のシステムが変わり、今までは読み手の好きな絵本を
15分以内だったら、基本的に自由に選んでよいということでしたが、
今年からは、各学年、入る日にちによって年間で読むべき絵本がすでに
決められています。

ペアで行くのなら、どちらかがその絵本を読み、どちらかが好きな絵本を。
ひとりで行くのなら、時間内の組合せ絵本は読み手に任せられています。

本日の、6年生のクラスへ届ける絵本は『はなのすきなうし』。
私は、まずこちらの絵本を先に読みました。



絵の感じからいって、春から初夏に読みたいと思っていて‥。
内容は簡単ですが、バーニングの絵本に流れる独特のユーモアは、低学年よりも
高学年向きかなーと思っているので。


気持ちのよい天気の中、ぎゅうぎゅうづめでドライブに出かけたガンピーさん
一行。雲行きが怪しくなり、雨に降られ、ぬかるんだ道にタイヤがはまって
しまいます。

「だれか くるまから おりて、おさなくちゃ なるまいよ」 と、ガンピーさん。

でも、みんな口々に(自分が押せない)言い訳を始めます。

「わしは だめだ」と、やぎが いいました。「もう、
としよりなんだもの」   とか、

「ぼくも だめ」と、ぶたが いいました。「おなかが
いたいんだもの」   とか。

ここがこの本の一番おもしろいところですねー。
最後、汚れた体を、川に飛び込んできれいにするのもよい感じです。




続いて今回の「届ける本」


縦書きで、印刷文字も薄いので、読み手は練習が必須の絵本です(笑)

調べてみたら過去に4度読んだことがありました。なので本日は5度目ですね。
最初に読んだ時のログに、内容等こまかく書いてありました。

今日の6年生も、真剣におはなしの進行を‥ふぇるじなんどの行く末を‥
聞いてくれました。


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あるひぼくはかみさまと ラチとらいおん

2018-03-12 17:21:07 | ひらきよみ(読み聞かせ)

先週の金曜日は、わたしにとって今年度最後の読み聞かせ当番でした。

ひとりで6年生のクラスへ行ったのですが、1冊目の絵本を出して、
このお話知ってるかな?ときいたところ、クラスのほとんどの子が
「知ってます」とこたえ‥?? もしかして、私このクラス二度目なんだ!と
そこで気が付きました。

ローテーションというか当番表の作成は、グループのリーダーさんが決めて、
連絡をしてくれるのですが、同じ人がおなじクラスに(なるべく)
入らいないように配慮してくれているため、こういうことはめったには
おこらないのですが‥。
そして、私も、めったにないこととはいえ、あるかもしれないことを想定して、
自分の手帳を見直すべきでした。気になった時は毎回そうしているのに、
この週に限ってそれを怠っていました‥。

あー失敗したなーと動揺しながらも、「学年の最初と最後では感じ方も
変わっているかもしれないので‥」とか言いながら、さらさらと読み進めました。



※2冊読み終わって教室を出るときに、担任の先生が、
「そういえば読んでもらったことを思い出しました。でもよいはなしは
何度聴いてもいいものなので‥」と言ってくださったので、まあよかったです。



2冊目は、こちらの絵本。
低学年向きだということを踏まえたうえで、私は6年生の最後のときに
わりと選んで読んでいます。


もうらいおんがついてなくても、大丈夫、みんなはひとりでも、ちゃんと
やっていかれるよー。なんでも自分の好きなものになれるんだよ、という気持ちを
こめて。

そして、らいおんが手紙の最後に書いたこの言葉‥

ぼくを いつまでも わすれないで くれたまえ。
ぼくも、きみのことは わすれないよ。

ここを読むときは、いつでも母の気持ちになって‥。



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