先週の金曜日は読み聞かせの当番日。
4年生のクラスでひとりで2冊、読んできました。
最初に読んだのはこちら。
誰もが知っている話だけれど、ちゃんと読んだことはないのでは?
わたしも、実は教室でこの絵本を読むのは初めてでした。
2月なので、節分→豆まき→鬼→鬼が出てくる絵本、という連想‥です(笑)。
読んでみるとなかなか読み応えがあり(9分くらいかかります)、内容的にも
とてもしっかりしています。
ももたろうが、なぜ、おにがしまへおにたいじをしに行こうと思ったのか、
その経緯が場面でちゃんと説明されているし、何より、おじいさんおばあさんが
ももたろうを大切に育てたことがよくわかるので、家族のものがたりとして
いいなあと思ってしまいます。
ももたろうは、いぬ、さる、きじとのたった「4人」で、鬼の大軍に向かっていく
わけですが。
にっぽんいちのきびだんごを どっさり たべてるもので、なんびゃくにんりき。
ここでも、ももたろうたちが強い「わけ」が、ちゃんと(でもさりげなく)説明されて
いるので、物語が、すとんと胸に落ちていくのかなーと思いました。
4年生は、「最初の絵本はももたろうです、みんな知ってるかな?」と言った時には
なあんだ感が多少漂っていましたが、私の記憶と違っているところもあったので、
みなさんが知っているお話とも、違っているかもしれませんよ、と言ったら、素直に
聞き入り、読み終わったあとに、「最初に流れてきた桃じゃなかったね」とか、
「たからものは持ってこなかったー」とかいろんな感想言ってました。
2冊目は、この時期に機会があったらぜひとも読みたいこちらの絵本。
どんどん「家化」していくてぶくろがとても楽しいです。
知ってる子と知らない子が半々くらいのようでしたが、知っていると言っていた
男子が、ページをめくるたびに、おもしれえとつぶやいてくれる姿が
かわいかったです。
最後のさいごで、熊が入ってきますが、その絵は描かれてないんですよね。
だから、皆、自分の頭でその姿を想像するわけですが‥
最終ページの絵は、また元のてぶくろだけに戻っているので、簡単な文章の
繰り返しが面白い本ですが、想像力を駆使するという点では、中学年、高学年向き
かも?と思ったりしました。