昨年の11月からやっていたグランマ・モーゼス展。
会期終了間近の2月23日にやっと観に行かれました。
私が最初にグランマ・モーゼスという名前を知ったのは、
ヒルサイドセミナーでの末盛さんからのお話でした。
その後、古本市で、展覧会の図録を見つけ購入したり、
なんとなく気になっていたので、このたびの原画展は
ぜひ観たいと思っていました。
世田美チャンネルというサイトで、2回にわたり、展示内容を
動画で説明したものがありとてもわかりやすいのでおススメです。
前編 後編
※前編の最後の方で、モーゼスさんが絵を描く時に使って
いたテーブルを紹介していて‥アメリカ以外の場所でそれが
展示されたのは初めてのことだとか。「足」部分にびっしりと
絵が描かれていてとても見応えがありました。
60歳を前にして、娘さんからすすめられて「刺繍絵」を
始めたものの、リウマチで針を持つのが辛くなり、それから絵を
描き始めたそうで‥その体力と精神力にはただただ頭が下がる
思いでした。
展示の終盤で「美しいものを描きたい」という言葉があり、
自分にとっての「美しいもの」とは何かをゆっくり考えて
絵筆を持つ、とありました。
アップルサイダー作りも、シュガリングオフも、石鹸作りも
昔むかしの感謝祭も、揺るぎのない美しい一場面として
私のココロも打ちました。
と同時に、では私にとっての美しいものとは何なのかー。
私が繰り返し繰り返し、思い出して書いておきたいものは
何なのかー、そんなことも考えました。
もう若くないと思いがちですが、モーゼスさんを思えば私にも
少なくない時間がありますよね。たぶん。
この後、4月より東広島市立美術館で展示があるようです。