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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

アボカド・ベイビー

2017-03-10 16:13:32 | ひらきよみ(読み聞かせ)

今日は(私にとって)今年度最後の読み聞かせの当番日でした。

3月は今週と来週の2回で、最後の週が5,6年生のクラスというのが
定番だったので、てっきり今週は、3,4年生のどこかのクラスへ行くものだと
ばかり思っていました。

で、先週、図書館へ行った時に、「良さそうだなー」と思う絵本を2,3冊
借りておいたのですが、当番表ができあがってみたら、私が入る今週は
5.6年生のクラスになっていて‥そして私は、6年担当。

ペアさんの絵本を訊いてみたら、すこし長めで、どちらかと言うと感動系(?)
だったので、私は、借りてあったこの絵本に決めました。



前に読んだことがあったなーと思い出し調べてみたら、2010年の9月。
その時は5年生のクラスでした。


この絵本のおもしろいところは、まず出だし。家族みんなが体が弱いところ(笑)。
そして、生まれてきたあかちゃんも、じょうぶではなくて、ものを食べたがらない。
お母さんは、悲観して泣いてばかり。
フツー、絵本って、静かに始まったり、楽しい雰囲気を醸し出したりするのに、
のっけから、なんか低調なところがさすがバーニンガムだなあと思ってしまいます。

そして、テーブルのフルーツボウルの中にあったアボカドを、偶然食べさせてみたら
あかちゃんはとても気にいって‥そして みるみる、じょうぶになったのです。

いすのベルトはちぎっちゃうし、

こどもたちをのせたくるまは、
ひっぱっちゃうし、

といった具合に、とても力持ちになっていきます。

どろぼうをやっつけたり、いじめっ子を川へ放り投げたりもするのに、
最後のページは、ベビーベッドですやすや寝ているところ。
そういうギャップがほんとうにおもしろいです。


読み始める前に、まさか居ないだろうーとは思いながらも、
「みんな、アボカドって知ってるよね? アボカド 好き?」と訊いてみたところ、

「知ってるけど、食べたことなーい」
「知らなーい」という声が、ちらほら聞こえたのには驚きました。

でも、読み終わったあとに、「アボカド食べてみようかな」と、最前列の男子が
つぶやいているのが聞こえたので、「お醤油をすこしかけると、マグロみたいな
味がするので、試してみてね」と言いました(笑)。



次に、ペアさんが読んだ絵本はこちら。


耳が聞こえないのに、メジャーリーガーとして活躍し、殿堂入りもしている
ウィリアム・ホイ。 
アウトやセーフといった、野球のジャスチャーは、初めから存在していた
わけではなくて、彼によって生み出されたものだったということが、
よくわかる絵本です。

最後に、観客から彼が祝福される場面では、静かに、胸が熱くなりました。

担任の女の先生も、2冊とも気にいってくれたようで、廊下まで出て
その気持ちを伝えてくれたことも、嬉しかったです。

絵本って、ほんとにいいなあ、と、またしても(今までに何回想ったことか!!)
思った年度末でした。



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