小学校の「おまつり」が、今週の土曜日に行われます。
昨年は、その実行委員をしていたので、とても忙しかったのですが、今年は、別の役員
なのでそれほどでもありません‥と思っていたら、「おまつり」で、開き読みをすることに
なってしまい、また別の慌しさが漂っています。(何の絵本を読むことに決ったかは、また
後日お知らせします)
私が所属している開き読みの会は、司書も兼ねている小学校の先生の発案で、
立ち上げられたボランティアなので、ほとんど全員が、その学校に子どもが通っている
お母さんです。私のように、PTA役員とボランティアの両方をやっている人も半分ぐらいいます。
普通に考えれば、そういう構成員のもとで学校の「おまつり」に参加するのだから、
どこにも問題など起こりそうもなく、歓迎ムード一色だろう、ですが。大勢の人が集まれば、
いろんな意見の方がいて、「開き読み」に対しても、なんで「まつり」の場所で絵本なわけ??
わざわざ出てこなくってもいいんじゃない的な雰囲気もあるようなないような。
もっと優しい気持ちで‥いろんなことに対して‥大きな目で物事を捉えて欲しいなあと
思うこの頃なのでした。
でも、ゆうべこの絵本を読んでいたら、正攻法で正面からぶつかっていくばかりが、
勝利に繋がるわけではないということに気がつき、みんな知恵を使って、理不尽なことを
やり過ごしてきたのだなあと、妙なところに感心してしまいました。
『魔法のホウキ』
C・V・オールズバーグ 作
村上春樹 訳
この絵本、以前も借りてきて紹介しようと試みたのですが、なんとなくうまくいかず‥
秋になって、10月になったらもう一度借りてきて、挑戦しようと思っていました。
なんで、「10月」と限定したかというと(読んだことがある方はおわかりの通り)、
文章がある側のページの上下に、どのページにも、かぼちゃが描かれているのです。
かぼちゃ→ハロウィーン→10月 という実に単純な発想なんです。
魔女の乗るホウキはいつまでもいつまでも永久に使えると
いうものではありません。それは年月とともにくたびれて
きますし、たとえどんなに立派な最高級ホウキといえども、
いつかは空を飛ぶ力を失ってしまうのです。
‥こういうものらしいです。魔法のホウキって。
それで、ある日、急に力を失ったホウキに乗っていた魔女が、ミンナ・ショウという名前の
後家さんの野菜畑に落っこちてきます。ミンナ・ショウの介抱で魔女は回復し、別の魔女を
呼んで、ホウキに「二人乗り」して帰って行ってしまいます。
古いホウキが後に残されているのを見ても、ミンナ・ショウは驚きません。もう魔力が
残っていないと思ったからです。けれども、そのホウキには、まだ魔力が残っていたようなのです‥。
オールズバーグのほかの絵本と、この『魔法のホウキ』が違う点は、セピア一色で描かれて
いるところと、主人公が女性のところ(他の絵本では主人公はみな男性or男の子ですよね?)。
その両方が、実にストーリーを引き立てている、というか、その二つなしには、この絵本は
成り立ちません。
ミンナ・ショウが、魔法のホウキを守るために使った「知恵」という名のマジック、とっても
見事なんです。
私も、何かの時に、とっておきのマジックが使えるよう、日頃から頭を柔らかくして
おかなければ、と思います。
柔らかいあたまと柔らかい‥やさしい‥こころ。
昨年は、その実行委員をしていたので、とても忙しかったのですが、今年は、別の役員
なのでそれほどでもありません‥と思っていたら、「おまつり」で、開き読みをすることに
なってしまい、また別の慌しさが漂っています。(何の絵本を読むことに決ったかは、また
後日お知らせします)
私が所属している開き読みの会は、司書も兼ねている小学校の先生の発案で、
立ち上げられたボランティアなので、ほとんど全員が、その学校に子どもが通っている
お母さんです。私のように、PTA役員とボランティアの両方をやっている人も半分ぐらいいます。
普通に考えれば、そういう構成員のもとで学校の「おまつり」に参加するのだから、
どこにも問題など起こりそうもなく、歓迎ムード一色だろう、ですが。大勢の人が集まれば、
いろんな意見の方がいて、「開き読み」に対しても、なんで「まつり」の場所で絵本なわけ??
わざわざ出てこなくってもいいんじゃない的な雰囲気もあるようなないような。
もっと優しい気持ちで‥いろんなことに対して‥大きな目で物事を捉えて欲しいなあと
思うこの頃なのでした。
でも、ゆうべこの絵本を読んでいたら、正攻法で正面からぶつかっていくばかりが、
勝利に繋がるわけではないということに気がつき、みんな知恵を使って、理不尽なことを
やり過ごしてきたのだなあと、妙なところに感心してしまいました。
『魔法のホウキ』
C・V・オールズバーグ 作
村上春樹 訳
この絵本、以前も借りてきて紹介しようと試みたのですが、なんとなくうまくいかず‥
秋になって、10月になったらもう一度借りてきて、挑戦しようと思っていました。
なんで、「10月」と限定したかというと(読んだことがある方はおわかりの通り)、
文章がある側のページの上下に、どのページにも、かぼちゃが描かれているのです。
かぼちゃ→ハロウィーン→10月 という実に単純な発想なんです。
魔女の乗るホウキはいつまでもいつまでも永久に使えると
いうものではありません。それは年月とともにくたびれて
きますし、たとえどんなに立派な最高級ホウキといえども、
いつかは空を飛ぶ力を失ってしまうのです。
‥こういうものらしいです。魔法のホウキって。
それで、ある日、急に力を失ったホウキに乗っていた魔女が、ミンナ・ショウという名前の
後家さんの野菜畑に落っこちてきます。ミンナ・ショウの介抱で魔女は回復し、別の魔女を
呼んで、ホウキに「二人乗り」して帰って行ってしまいます。
古いホウキが後に残されているのを見ても、ミンナ・ショウは驚きません。もう魔力が
残っていないと思ったからです。けれども、そのホウキには、まだ魔力が残っていたようなのです‥。
オールズバーグのほかの絵本と、この『魔法のホウキ』が違う点は、セピア一色で描かれて
いるところと、主人公が女性のところ(他の絵本では主人公はみな男性or男の子ですよね?)。
その両方が、実にストーリーを引き立てている、というか、その二つなしには、この絵本は
成り立ちません。
ミンナ・ショウが、魔法のホウキを守るために使った「知恵」という名のマジック、とっても
見事なんです。
私も、何かの時に、とっておきのマジックが使えるよう、日頃から頭を柔らかくして
おかなければ、と思います。
柔らかいあたまと柔らかい‥やさしい‥こころ。
やはりお読みになっていましたね~(笑)。
「ギフト」を持つ父と、持たぬ母。文字を知らない父と
手製で本を作ってくれる母。とても興味深い設定です。
ペンネンネネムへ行かれたこと、昨日読んで、
すぐにTB送りそうになりましたが、冷静に読み返して
みたら、後日詳しい記事UP予定‥。なので、そちらを
楽しみ待ってからTBとコメントしようと思って
いました。
あのお店へは、夫ではなく、子どもたちとでもなく、
「女の子同士」で行きたいですよね?
『まどのそとの そのまたむこう』が
読みたくなってきちゃいました。
『ギフト』、rucaさんも読んでおられるのですね!
私も先日図書館で見つけ、思わず借りてきちゃいました。
ちょうど今、どきどきしながら読んでいるところですよ~。
それと、きのうペンネンネネム行ってきました!
すごく素敵なお店でした。
平日のせいか貸切状態で、思う存分雰囲気に浸ってきました~。
そのことについては、ぼちぼちアップするつもりです♪
日曜日の夕方からの雨で、ここらへんは、すっかり「晩秋」の
ような雰囲気に包まれています。とてもハロウィーン前とは
思えないような今日の冷え込み‥です。
思い返せば返すほどに、魔女の「立ち姿」はいいですね~。
なんだか、今思い描いていたら、ミンナ・ショウという女
(ひと)は、若い時、あんなふうだったのでは?と思えて
きました。それは魔法が使えた、使えないではなく、女として
あんな雰囲気を持っていたんじゃないかって…。
うちの娘も、この絵本にはほとんど興味を示しません。
「ふーん」って感じ。いつの日か、訳が村上春樹だと知って
すこしは驚いてくれればいいのですが。その時になっても
「ふーん」だったら、すこし寂しいかも。
ところで、今『ギフト』を読んでいます。ル=グウィンさんの
最新作です。くっちゃ寝さんはもう読んだかしら?
ギフトの後が、『ボイス』で、その後もあって、どうやら
3部作のようです。始めわかりにくいところもあったのですが
途中から虜になり、いま2回目を読み始めたところです。
初めて読んだときセピア色の絵の方にばかり気がいって、お話をよく覚えていなかったのです
子どもたちも、小さいときはこの絵本がこわくて(絵がこわかったらしいです)読まなかったとのこと。
長女は、訳が村上春樹氏なんだー!と今ごろ驚いてましたよ。
私もほうきから落っこちたあの魔女の立ち姿が、とても好き。
お話にはあまり関係ないのに、『魔法のホウキ』というと真っ先にあの絵を思い浮かべます。
子どもたちが小さいころ、「お母さんは本当は魔女やったんよ、結婚したからホウキで飛べへんようになったけど」なんて言ってたくらい魔女が好きでした~。
コメント&TB、ありがとうございます。
10月が終わらないうちに、記事にすることができて
ほっとしています。
セピア色で描かれた絵の素晴らしさを、もっともっと
説明したかったのですが、なかなか思うように
書けませんでした‥。
こももさんのところの、白雪姫の劇の話、読みました。
柔らかいあたまと、柔らかいこころ
総動員してかからなければならないような事態が
おこってしまうのですね。今のところ、何も詳しい
知識を持ち合わせていないので、これぐらいのこと
しか言えませんが、これからはその「~支援法」の
ニュースにも、耳を澄ませていきたいと思います。
日本の国のエライ人たちにも、
せひ、柔らかい、優しい心を失わずに、と言いたいです。
このホウキはほんとに凄いですよね。お掃除だけでなく、ピアノまで弾けちゃうのですから。
貼り付けた画像が、なんか図書館から借りた表紙と違うなと思ったのは、そのカバーあり、カバーなしのせいなのですね?ホウキが描かれているほうが、カバーありなのでしょうね‥?
本文のお話とは、ほとんど関係ない、最初にそのホウキに乗ってきた魔女の姿がはじめの方に描かれていますよね。それがすごく素敵だなあと思っていたのですが、触れるのを忘れてしまいました。
『工房からの風』にフラニーさんも、興味を持たれました?フラニーさんなら、おそらくそうかと‥。こうめさんの所のコメント欄にも書きましたが、そこのディレクターと友だちなのは、私の自慢なのですよ(笑)。彼女はとても活躍されていて、10月末には単行本も出るし、彼女自身が経営するギャラリーが、11月末に日本橋にオープンするのです。
いつの日か、こうめさんのお店だけでなく、彼女のギャラリーでも、フラニーさんに会えるかもしれませんね。その時には、手帳の見せあいっこしましようね。
でも、かぼちゃの視点がなかった(笑)!そして、「知恵」という名のマジックという視点も。おかげさまで、再読したくなりました
私も、いつでも、どんな時でも、どんな状況であろうとも、「柔らかな頭・柔らかな心」持っていたいなと思っています。
それこそが、一番の力となるはずだから。。。
あれ?と思ったのはそのためだったみたいです。
わたしも、こんな働き者のホウキが今手元にあったら
とってもうれしいな。
お祭りで何を読まれるのか気になりつつ、
いろんな意見が出るという話にも納得です。
必ずありますもの・・・。
ミンナ・ショウのようにしなやかに!・・・がんばってくださいね。
わたしも今、お父さん向けのブックトークで、
うんうんない知恵しぼっています
風の工房にも行ってみたかったなァ。
子ども劇場で高嶋ちさ子さんを呼んでいて、
なくなく断念です。(こちらも楽しみなんですけどね)