今週金曜日に、5年生のクラスで読む絵本を探しに図書館へ行き、
偶然見かけたこの絵本。
中谷千代子さんの絵が素晴らしいなあと思い、借りてきました。
表紙からわかることは‥動物が「他の動物」のお面をつけている???
お話の主人公はけんちゃん。
おとうさん、おかあさん、犬のタロとともに牧場で暮らしています。
けんちゃんの朝のシゴト(お手伝い)は、カネを鳴らして、牛たちに朝ごはんの時間だと
教えること。そしてそのあとに、めんようと やぎは、うらのもりの いりぐちに
つないでやります。そこには、やわらかいくさが たくさん はえています。
お手伝いがおわるとけんちゃんはタロと一緒に森へ行きます。広場までいってみると、
いちばんおおきな きのねもとに、ひとりの おじいさんが やすんでいました。
おじいさんの持っているかごの中には、森の恵みがたくさん。そしておじいさんは、
けんちゃんに言いました。
「こんやは、もりのどうぶつたちが あつまって、おまつりを するんだよ。(中略)
そうだ、ぼうやも いっしょに あそぼう。つきがでたら、ぼうやのうちの どうぶつたちを
つれておいで」
けんちゃんは、約束通り、牛や豚やめん羊やヤギを連れて、森へ行きました。
そこで一行を待っていたのは、おじいさんと森の動物たち。
くま りす きつね いたちや たぬき うさぎたちが、たきびを かこんでいます。
みんなでごちそうを食べ、おなかがいっぱいになると、おじいさんが、くさむらから
お面を出してきて言いました。
「さあ、これは わしのつくった おめんだよ。
こんやは、みんなで すきなおめんを かぶっておどろう」
牛は虎のお面をかぶり、豚は象の、きつねは馬になり、タロは牛になり、けんちゃんも
ライオンになりました。そして‥
みんなは、たきびを かこんで おどりつづけました。
中谷千代子さんの描く動物たちはとても愛らしく、ごちそうを食べ終わり、お面をつける
あたりからは、すべての動物が2本の足で立ち上がるのですが、それさえも無理のない(?)
可愛らしさです。
が、(それにしても)動物が、他の動物のお面をつけている、というのは、なかなかシュール。
たき火を囲んで踊り続けるうちに、どうぶつたちも けんちゃんも、もっと このまま おどって
いたいと 思うのですから、もうトランス状態になっていると思われます笑。
本文にはありませんでしたが、きっとみんなで歌っていますよね?
月夜の晩に、森の恵みを、楽しい仲間たちと一緒に食べ、そして、たき火を囲んで皆で
踊り明かす。(プラス、お面を付けることによって現れる非日常的世界)
それがお祭りの原点なのかもしれないなあと、ふわっと思いました。
子供たちの前では、読んだことがないので、ぜひ一度共有してみたいとも思いました。
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