児童会で子どもと遊んでいると、トラックが来て、男性が二人、大きな畳一畳くらいの四角い箱を運び出しました。良く見るとプラズマテレビと書いてあります。1台、2台どんどん、給食場前に並べだして、20台位。
「先生、ここでかくれんぼしても良い?」
「だめです。」
「エーッ!なんで?」
「さあ、あっちで遊びましょう。」
保育園や、児童会には先月、空気清浄機が入りました。インフルエンザ予防だそうです。
運動場には、滑り台と、シーソー、登り棒が縄でグルグル巻きにされて、2年前から放置。プレハブ建てのトイレは、柱が腐ってシロアリが這い出てくる。廊下に敷いたABS樹脂のすのこは、割れて、子どもが足をはさまないように、ガムテープで補修、補修。何度教委に電話しても、この2年間誰も、取替えに来ない。
色紙も一人1日2枚。それも、数ヶ月前から今年の分は予算が切れて、先生達が、家から持ってきた広告の裏紙や、反古紙を切って渡しています。子どもが入りこんで危ないから、体育館の倉庫の南京錠さえ、つけてと言っても「お金が無い。優先順位がある。」と何ヶ月も放置。100円均一で買ってきて勝手につけてしまいたい。そもそも2教室に80人がひしめき、人手はいつも不足。
子どものため?景気対策とか、産業振興策じゃないの?美しい言葉で飾らないで。現場の何を知っているの?と、言いたくなってきます。
夜は、保育サポーターで保育園まで迎えに行って、1歳9ヶ月の赤ちゃんを預かりました。看護士の母親が子育てしながら働くのはたいへんなのです。昨日突然電話で頼まれました。おかあさんは8時半タクシーに乗って、迎えに来ました。「ごめんなさい。すみません。」と短い間に、何度言ったでしょう。
「大丈夫。大丈夫。構わないから。機嫌も良かったし、楽しかったよ。」
それでも、「すみません。」と言って、連れて帰りました。
子どもが育つために、必要な生活を保障できなくて「ごめんなさい。」
最低限の補償しか出来なくて「すみません。」
無駄使いして「ごめんなさい。」
優先順位を間違えて「すみません。」
大人たちの責任は重いです。