今日、発表会。
ドルチェ楽器の9階ホールで、13時からS先生門下、ピアノのN先生門下の勉強会でした。
下は楽器屋さんで作られた新製品。なんとプラスチック製のフルート。試奏してみましたが、悪くない。低音部は課題ありですが、子どもの教育用などには最適かと思いました。後は価格かな?値段はまだ決まってないそうですが、私は5万以下なら子どもに買います。
10時半集合でリハーサル。夫が梅田近くで仕事があると言うので、便乗して車で9時に出たら、ガラガラに空いていて、9時50分についてしまいました。ぐるりと一周して、10時に入ったら、もう来ている人がいました。来たもの順にリハというのが、S門下の決まり。3番目!熱心な人が多いのです。
s先生とAさん、「難しくって後悔してる」と言いながら、立派な演奏のアイネクライネナハトムジークで始まり、ベテランのTさんは元気に葉加瀬太郎さんの情熱大陸、初めて1年目のSさんはフォーレのシチリアーノ。同門でも、レッスンの時間が違うとなかなか会えません。一年見ないうちに、それぞれに成長されていて、感動します。
O先生とS先生のデュオは、「浜辺の歌」「朧月夜」。O先生は、門下の先輩ですが、本当に美しい音でした。
バッハのソナタを演奏してくれたKさんは、高校生からの知り合いです。音大を出て、講師をしています。
さすがの演奏です。バッハは心のどこか深いところが休まります。
Kさんと私のドップラーは、比較的、平常心で演奏出来たような気がしますが、普段ヒールを履かない私が、ドレスをKさんと合わせて着て、演奏しましたが、やりなれないことはするもんじゃありません。
息が上の方に上がっておりない。アンダンテの最後のhi Aのロングトーンが、息が足りなくなって普段よりもだいぶ短くなってしまいました。Kさんもびっくりしたと思いますが、うまくあわせてくれました。
リハの方が良かったと思いましたが、帰って聞いてみるとそうでもない。本番はノーミスで、音程もまずまず。不思議です。
ヴィドールの組曲を演奏するはずだった音大生Sさんは、ピアニストの都合が悪くなって、演奏できない。残念でした。声をかけたら「来年は出ます。」と元気に言ってくれました。
ガンヌの「アンダンテとスケルツォ」はKさん。私が大学を出てすぐ位のとき、同門で、よくデュエットをしていましたが、何十年ぶり。発表会に出るのも久しぶりですが、ブランクがあったとは思えない堂々たる演奏で、びっくりしました。
他にも、サックスのUさん。ポール・モーリスの「プロヴァンスの風景」私ははじめて聞く曲でしたが、ダマーズのような、近代フランス音楽の流れを強く感じる、洒脱で美しい曲でした。
トロンボーンEWAZENのソナタ。この曲も私にとっては未知の曲ですが、力強いビートのある曲です。Nさん。ピアノはベートーベンのソナタYさんと、メトレルのUさん。メトレルも演奏したことが無いです。楽器が変ると、いろんな音楽に出会えてそれも楽しみです。
私のイベールはドップラーの経験から、ヒールを脱いで、いつもの平靴を履き、ショールもやめて、ドレスの上に上着を着て、演奏することにしました。イベールを演奏するために、あらゆる条件を演奏しやすい方向に整え、集中を高めることにエネルギーを費やすことにしたのです。
演奏時間2,3楽章合わせて15分。効果はあったと思います。二楽章のDESのハーモニクスのロングトーンは充分に伸ばすことが出来ました。三楽章は2箇所ほど、怪しい箇所がありましたが、なんとか乗り切って最後まで吹ききりました。
自分なりの課題はまだまだ山積みですが、今の自分のできることはできたんじゃないかな?
忘れてはならないのは、ピアニストのH先生。無茶な注文も「わかりました。」と文句一つ言わずにちゃんと敏感に変更してくださって、本当に助かりました。感謝です。
終わって思うのは、S先生の暖かく寛容な人柄のおかげで、どれだけ多くの人たちが安心して繋がっているかということです。
以前、私の生徒さんだったAさん。山口県にとついで行きましたが、今回ちょうど里帰りされていました。お誘いすると来て下さって、演奏の後、S先生を囲んで、一緒にお茶。旧知の仲の様に初対面のみなさんとも違和感無くお話ししておられました。山口でもフルートをされていて、そこの先生とS先生とも面識があることが判明。繋がりが切れたように思えて、実はどこかで繋がっている。おもしろいです。