音楽の喜び フルートとともに

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ケーラーのグランドカルテット

2010-01-14 21:51:52 | ロマン派

山形に出張している夫が画像を送ってきました。寒そう。
こちらでも今朝は、庭のバケツが凍っていました



エルネスト・ケーラー(1849年12月4日-1907年5月17日)は、イタリアのモデナ生まれ。
宮廷管弦楽団のフルート奏者だった父ジョゼフに指導を受け、フルート奏者に、ピアノ奏者の兄フェルディナンドと演奏をし、イタリア各地で評判を博しました。その後ウィーンのカール劇場管弦楽団、ペテルブルグ帝国歌劇場管弦楽団の首席奏者などを勤めました。

ケーラーの生まれた年の前年には1848年、革命が起きウィーン体制が崩壊。シュトラウスも、ショパンもすでに亡くなっていて、ウィーンは大作曲家時代。ワーグナーや、メンデルスゾーン、ブラームス。ドボルザークも。ケーラーは今世紀初頭まで生きて多作でしたが、新しい作風にはなじまず、古典的ロマン派の空気の中にずっと、とどまり続けていたことがわかります。グランドカルテットは92番目の作品。このスタイルも完成し、洗練されています。