音楽の喜び フルートとともに

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シトロンの咲くところ

2021-09-12 21:23:18 | ロマン派
うちのスダチをようやく収穫しました。

狭い庭なので低木ですが、毎年実をつけてくれます。
今年はいつもの半分くらい。

でも、実がぎゅっとつまって果汁がいっぱい!
徳島県出身の父が、焼き魚全般、肉料理、酢の物、おひたし、鍋何にでもかけて食べるので、植えてみたら、どんどんできて重宝しています。

学名を見てみたら

Citrus Sudachi

そのまま!

ヨハン シュトラウス2世(1825-1899年)の曲に
「シトロンの花咲くところop 394」
1874年初演
があります。


名声も莫大な収入も得たものの、確執のあった父は亡くなり、1870年に支えてくれた母と弟ヨーゼフを亡くし創作意欲を無くしたヨハン。

妻のヘンリエッテに勧められオペレッタを作ってみると大成功。

1872年アメリカへ演奏旅行に行って100人の副指揮者に合図を送って二万人の演奏者を指揮して、10万人の聴衆に音楽を届け熱狂的な支持を得たり、

ボストン平和記念祭

世界中からオファーを受け、演奏旅行に行きます。

その一つにイタリアがありました。

そこでベラ イタリア(美しきイタリア)という名前の曲を書きます。
しかし、帰国してウィーンで上演するときに「シトロンの咲くところ」に改名しました。

ゲーテの有名な詩「君よ知らぬ南の国、レモンの花咲くあの国を知っていますか?」
からとったそうです。

くらい葉蔭にオレンジかがやき
青い空からやわらかな風
天人花はしずかに 月桂樹は高くたつ―
知っていますね?
あの国へ!いとしいひとよ
あなたとともにあの国へ!

と、続きます。
生涯忙しく、働きづめだったヨハンにとって憧れの土地だったのかもしれません。