音楽の喜び フルートとともに

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ねこじゃらしに思う

2021-09-16 23:11:45 | ロマン派
秋の土手は穂のある植物でいっぱい。
エノコログサもふっさふさ。

こちらはコガネエノコログサ。
エノコログサと言えば猫。

実家で黒猫を飼っていましたが、時々猫じゃらしとしてエノコログサを使っていました。

BC8000年、地中海のキプロス島の遺跡の埋葬遺体の側で発見されたのがヨーロッパでの猫の歴史の始まりです。

中世ヨーロッパでは麦穂の精霊として大切にされていました。

ところがルネサンスには魔女の使い魔として異端視されます。
イーブリン ド モーガン
魔女と黒猫の使い魔
足元に黒猫がいます。
魔女狩りと共に、猫も祭りの時に生きたまま焼かれたり、高い建物から投げ捨てられたり受難の時代になります。

その惨状から猫を救ったのは皮肉にも伝染病でした。

伝染病のペストは罹患して2日から7日で皮膚が黒くなって死ぬことから黒死病と言われました。

第1回目のパンデミックはエジプトから北西ヨーロッパまで広がった。541-750年。

第2回目は1331-1855年
中国から中央アジア、地中海、ヨーロッパへ広がりました。


第2回目の流行の時にネズミにつくノミがペスト菌を媒介することがわかって、ネズミを食べる猫が競って求められるようになりました。

ロッシーニの猫の二重唱。と長く信じられてきましたが、
実はロバート・ルーカス・パーサールという作曲家が、フリードリヒ・ヴァイゼの「Katte-Cavatine猫のカヴァティーナ」という作品をアレンジしたものだそうです。
ロッシーニの歌劇「オテロ」のロドリーゴのアリアが使われているので全く偽作と言うものでもないようですが。