音楽の喜び フルートとともに

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ベルガマスク組曲

2021-09-13 22:52:47 | 近代
マルバルコウソウはヒルガオ科 北アメリカ原産。


防賀川八幡方面の土手に咲いていました。

ペパーミントも群生していたり、やっぱり外来種がいっぱい。
ピアノの坂田さんがコンサートのチラシを持って来てくれました。
18日(土)枚方市の市民総合文化祭
新しいホール関西医大 小ホールで14:15~
大人ピアノの部に出演されます。朝10:00~17:00まで入場無料ですが、コロナのため入場制限があるそうです。

ついでにベルガマスク組曲のトリオ譜のスコアを返しに来てくれました。
原曲はピアノですが、ビオラ、フルート、ピアノのトリオ編曲です。

1890作曲1905出版のこの曲は
第1曲プレリュード
第2曲メヌエット
第3曲月の光
第4曲パスピエ
からなっています。

ベルガマスクはベルガモ舞曲という意味があって、ポール ヴェルレーヌの詩「艶なる宴」からインスピレーションを得て作られました。

"Que vont charmant masques et bergamasques"(現われたる艶やかな仮面喜劇者たちとベルガモの踊り子たちは)

ベルガモというのはイタリアの北部に位置するローマ時代からある古い街です。



ここではベルガモ舞曲という踊りが伝わっています。

ベルガモ舞曲は和音進行が
Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰ-Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ-Ⅰ
という2分の2拍子の踊りですが、ドビュッシーはコードではなくモードを使用しています。拍子も8分の6など、この舞踊を直接表しているわけではありません。

モードのエオリア、ドリアン、ミクソリディアを使っていますが、これらは教会旋法とも呼ばれていて古代の教会で使われていた音階でどことなく古風な感じがするのはそのせいです。

イタリアの古い都市で行われた仮面の宴の隠微な感じをイメージしたのだと思います。

これは現代に伝わる仮面カーニバルの画像です。

「月の光」艶なる宴 
ヴェルレーヌ

魂に選ばれた風景
その風景では魅力的な仮面の道化とベルガモの踊り子が歩く

リュートを弾いて踊り
不思議な仮面の下でもの悲しい
短調の調べにのせて歌う

愛の勝利と心地良い幸せを信じない
歌は月の光に溶け込む、

悲しく、美しい、月の光は、
木々の鳥たちには夢を見させ、
そして噴水をうっとりと啜り泣かせる、
大理石の像の間からの大きな噴水を

サックス四重奏のパスピエ。
もうこれだったんじゃないかってくらいはまっています。