夫が韓国出張から帰ってきました。
ひくと、
口が空きます。
馬の胴の両脇につけられていました。
の交響曲第5番の第四楽章が出てきます。
お土産のくるみ割り人形
背中のレバーを
ひくと、
口が空きます。
ここにくるみを入れて割ります。
…が、これは飾りなのでくるみは割れません。
本物は硬い鉄の歯が入っています。
その代わりくまは硬い太鼓を叩くみたいです。
太鼓は最古の楽器と言われています。
中でもティンパニの祖先は、中世のアラブで軍楽隊の使っていたナッカーラ
(ナッカーレ)
馬の胴の両脇につけられていました。
15世紀、ヨーロッパに「ナカイル(ネーカー)」としてトランペットと共に騎馬軍楽隊の楽器編成の中心に位置づけられました。
17世紀半ばにオーケストラに取り入れられました。
古典派までは2台1組で、多くの作曲家は主音と属音を補強するのに用いました。
(例外、パーセル「妖精の女王」第四幕冒頭でティンパニに旋律を書いています。)
ベルリルオーズ以降さらに多くのティンパニが用いられるようになり、現代では4体1組で用いられることが多くなりました。
現在では
現在では
ギア式 ペダルにより音高を変えます。1オクターブ以上
クラッチ式 同じくペタル式ですが、1オクターブまで。
バランス アクション式
ペタル式ですが短六度まで、プラスチックヘッドが多い
シングルスクリュー式
一個のハンドルで音高を変えられる。
場所の少ないオーケストラピットで使われます。
回転式
楽器本体を回転させて音程を変えます。現在はほとんど使われていない。
手締め式
押し枠に装備された6〜8個の捻子を手で締めて音程を変えます。(バロックティンパニや、安価な楽器)
私も、学生時代少しティンパニを叩いていましたが、クラブのティンパニは一番安い手締め式で少し叩くと音程が下がり、何度も音程調整をしていました。
古いし、安いし、いつも音程が違うと言われていました。
ティンパニ 音楽と検索するとドミートリイ ドミートリイエヴィッチ ショスタコーヴィチ(1906ー1975年)ロシア帝国サンクトペテルブルク生まれ、ソビエト連邦モスクワ没
の交響曲第5番の第四楽章が出てきます。
確かにここのティンパニの目立ち方は並外れています。
1936年ソビエト共産党の機関誌「プラウダ」がショスタコーヴィチを批判しだします。
そのせいで、交響曲第4番は初演直前に公演取りやめとなりました。
「体制の反逆者」というレッテルを貼られ、
大粛清の嵐で友人、親類たちが次々と逮捕、処刑されて行きました。
そんな頃に書き出したのが「交響曲第5番」です。
先進的で前衛的な音楽は成りを潜め、古典的で単純な構成が際立っています。
革命20周年の記念すべき日に初演され、社会主義のリアリズムのもっとも高尚な理想を示す好例と絶賛され、名誉を回復されることになりました。
初演時に万雷の拍手の中、ショスタコーヴィチは、唇を噛んで裏口から出ていったという証言がありますが、ショスタコーヴィチ自身の気持ちを書いたものは残っていません。
しかし、古典的と言っても、この異常なティンパニ使い。不当に抑えられたために煮えたぎる秘めた怒りのようなものを感じますが、どうでしょう?
コメントのご応答、ありがとうございます。
ショスタコーヴィチのへの字口…本当に、そうですね。語れぬものたくさんあり。まさに!
太鼓が音を鳴らす楽器の原点というのもうなずけます。
愛想のよくないショスタコーヴィチの写真ですが(?)、への字の口が、語れぬものたくさんありと言ってるみたいです。