音楽の喜び フルートとともに

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笑いの大学

2010-11-25 20:39:28 | 本・映画など

ガレージの屋根のアイビーも紅葉してきました。
ようやく例年通りの秋の感じ。今日は新聞を取りに行った他は、一歩も出ませんでした。
息子が高校の帰りに、花粉を運んでくるのか、この時期あまりひどくなかった花粉症で、鼻水と、目がコロコロして痒いです。穂谷川横の道は、のどかで美しいですが、野草がいっぱい。その横を30分も自転車で走る彼の体には花粉が付着するのも無理ないです。しかし、外に出ないおかげで練習ははかどります。
一日吹いていても飽きない。自分が不器用なこともありますが、やることは山ほどあって、まだまだ先は長いです。

昨夜、三谷幸喜さんの映画「笑いの大学」を見ました。
ほとんど、稲垣悟郎さんと、役所さんの2人だけの芝居のような映画でした。
大戦下の日本で喜劇芝居の台本をなんとか許可して欲しい劇作家(稲垣)と、笑ったことがないという検閲官(役所)の話です。

「何がおかしいのかわからない。」と言う検閲官に「どこをなおせばいいですか?」と食い下がり、「日本を舞台に、お国のためと言う台詞をいれて。」など彼の無茶と思われる言葉の通り、一晩で台本を書き直すと言う作業が、1週間続き、しかし、意に反して、なおすうちに、台本はどんどんおもしろくなっていき。

検閲官も、笑いに目覚めていきます。それに気を赦して、劇作家は
「なぜ、笑っちゃいけないんですか?ぼくの戦いは、台本を書き換えてこれを通してもらい、みんなに笑いを届けることだと思っています。」とつい、本音をもらしてしまいます。

途端に、冷たく「それを聞いては許可できない、ちょっとでも笑いがあってはいけない。笑いの全く無い脚本をかきなさい。」と言われて・・・・。

2人のやり取りは劇ですが、音楽もそうですが、1人よがりでは、いい物は出来ない。誰かに読んで(聞いて)どう感じるか?を言ってもらわないと、上達していかない。
この検閲官は、許可しないためにではなく、「おもしろく思えない。」と本音を言っています。それが、映画を見ている私達にもわかります。
「どこがどうだめなんでしょうか?」と劇作家の方もくいさがります。
この時点で、お互い本音のフィードバックが始まってしまいます。


彼は許可が欲しいために、一言一言を前向きに受け止めてなおそうとします。
これで、いいものが出来ないわけが無い。
あらゆる共同作業の本質がこの映画にはあると思います。おもしろかった。


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