4月23日の夜はアクアホールで森本英希さん、藤原友紀さんのピッコロデュオコンサートでした。
森本さんはアンサンブルリュネットなどの、活動で人気のフルーティスト。
の二本の「フルートのためのニ長調RV.533」は繊細で、優美。
の「幻想的ソナタ op100」は、フルートからのアレンジですが、超絶技巧をそう感じさせない演奏でした。
のトンボは、従来のピッコロの演奏を一切封じられ、すべてホイッスルトーンで吹き切りました。
の平均律クラヴィーア曲集から「プレリュード」BWV862
1924年作曲の「青い服の少年のための行進曲」JW7/9
の「二本のピッコロのための「伝説」」
森本さんはアンサンブルリュネットなどの、活動で人気のフルーティスト。
藤原さんは若手期待の星。
伊藤公一フルートセミナーで出会ったセミナー仲間です。
お二人は安藤史子先生の門下と言うことで兄妹弟子共演企画でした。
ピッコロというと、吹奏楽やオーケストラで高音をビンビン吹いているイメージでこのコンサートも「超音波」と副題に入っていました。
しかし!!
お二人の二重奏はまったく違いました。
プログラム初めのヴィヴァルディ
の二本の「フルートのためのニ長調RV.533」は繊細で、優美。
レース編みのような美しさ。
友紀さんとピアノでルイージ ユーグ(1836-1913年)
の「幻想的ソナタ op100」は、フルートからのアレンジですが、超絶技巧をそう感じさせない演奏でした。
ドイナ ロタル(1951-)
のトンボは、従来のピッコロの演奏を一切封じられ、すべてホイッスルトーンで吹き切りました。
ロタルはルーマニアの人ですが、まるで節回しといい尺八のように感じました。
メルヴィン ラウフ Jr(1971- )アメリカ合衆国オタワ生まれ
「ナルキッソスのエコー」は、その名の通り、ナルキッソスとエコーのお話しを音楽にしたものですが、お二人のピッコロの中低音域を使い、追いかけ合うが捕まえられない。
なんとも言えない2人の悲劇を暗示する曲になっていました。
ヨハン セバスチャン バッハ(1685-1750年)
の平均律クラヴィーア曲集から「プレリュード」BWV862
平均律Wohltemperiertは、今のような使い方ではなく「いい湯加減」という意味であったと森本さんの紹介にあったように、柔らかで気持ちの良い演奏でした。
ロバート ビーザー(1954-)
の「思い出」はアメリカフルート協会からの委託作品ということで
1.Happy Face
2.Lily Monore
3.Y2K
4.Spain
5.Cindy Redux
6.Ground 0
と、ミニマルミュージック、民謡、2000年問題、スペインの歌、かつての自作のモチーフを入れた曲をバラエティ豊かに演奏され、最後のグラウンド0は、落涙もの美しさと深みでした。
そして森本さんのソロ
レオシュ ヤナーチェク(1854-1928年)オーストリア帝国モラヴィア生まれ、チェコスロバキア オストラヴァ没
1924年作曲の「青い服の少年のための行進曲」JW7/9
ピッコロ、グロッケン、タンバリンとピアノのために作曲された曲でヤナーチェクの少年時代の聖歌隊での思い出を書いた曲です。
この曲が従来のピッコロのイメージかもしれません。
元気が良くて、跳ね飛んでいる感じでした。
最後はキャロル バーネット(1949-)
アイオワ州トゥビューク生まれ
の「二本のピッコロのための「伝説」」
「クーラウを連想させるものではなく、クーラウ好きが好きになれる曲」をと注文を受け書いたものです。
ポロネーズ、ワルツに続き、War danceで締めくくられます。
これも二人の掛け合いがおもしろい、楽しい曲でした。
藤原友紀さんの動画ありました。
アーロン コープランド(1900-1990年)アメリカ合衆国ニューヨーク生まれ、アメリカ合衆国ウェストチェスター州没
オペラ「テンダーランド」は
1952- 1954年にテレビのワークショップのために作られました。
舞台は1930年代のアメリカ中西部、春の収穫の時期、そして高校卒業の時期、農家の一家のお話です。
ローリーとベスは農家の姉妹で、長女ローリーは高校を卒業します。
農家の作業員のトップとマーティンが手伝いにやってきます。
卒業祝いのパーティでローリーとマーティンは恋に落ち、キスします。
おじいちゃんはこの恋に反対し、2人に出ていくように言います。
ローリーはマーティンと駆け落ちする決心をしますが、マーティンはトップに説得され、この家族を守るためにローリーに内緒で去ります。
残されたローリーは世界に飛び出して、自分の道を歩む決心をし、家族に別れを告げ、旅立ちます。
妹のベスは家族の最後の期待を背負って残されます。
コープランド作曲オペラ「テンダーランド」から「ローリーの歌」ピッコロバージョン 藤原友紀さんの演奏です。
秋元さんとか、森元さんとか(笑)。
ここが開館した時のオープニング コンサートに行きました。ピアニストの仲道郁代さんのコンサートでした。仲道さんがこのホールのピアノの選定をされ、2台を選ばれました。仲道郁代さんはお話し好きで、コンサートに行くと、いろいろお話しされます。
#も違ったままです。
しつこくすみません。
人名なので気を付けないと😅💦
いえいえ、しつこいなんてとんでもない!
教えてくださってよかったです。
本当にありがとうございました。
豊中市文化芸術センター、きれいになりましたね。
あっ!一番初めのオープン時ですか?
仲道さん、素敵なピアニストですね。
俺はヤマハの安物YPC62を使用していますが、藤原さんの演奏を聞くまでどこのメーカーのピッコロを使っても一緒だと思い、もっと良い音色がするメーカーのものを買おうという気すら起きませんでした。あまりにも無頓着過ぎました。
パウエルとかブラウンが良いという話はきいたことがありますが、こんなに違うとは思いもよらず、衝撃を受けました。
藤原さんのピッコロはどこのメーカーなんでしょうか?気になります。
本人にお聞きしました。
藤原さんはキーフのピッコロを使われています。