音楽の喜び フルートとともに

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ブラジルへ渡った作曲家とフルートの神様

2023-02-19 23:15:00 | ロマン派
梅田で伊藤先生のレッスンでした。
写真は梅田で1人ランチ。

必ずスケールとアルペジオを聴いていただきます。
集中してしっかりと「音」と向きあう時間です。

次に歌う曲をじっくりと演奏します。
「音」と向き合う静かな時間が過ぎていきます。

お手本を吹いて下さいますが、ほんの1音を吹くだけでもすごい集中力。
先生の白刃を振るうような真剣さを学んでいる気がします。

世界中のフルーティストのマスタークラスを体験して来ましたが、他のどの先生にも無い濃厚な時間で、
1時間のマスタークラスでクタクタになります。
そして、なんともお伝えできません。
スタイルやノウハウと言うものはなく、言葉もほとんどなく、出てきた「音」だけがすべて。
充実した時間。

伊藤先生の「マルセル・モイーズ賛」

京都中京区のカフェ モンタージュで聴けます。
3月18日(土)20:00〜 3000円
チケットはwww.cafe-montage.com

1973年モイーズのマスタークラスを伊藤先生は受講されたそう。
その時、トゥルーの「グランソロ」を吹いたそうです。

聴き終わったモイーズ立ち上がって「あなたの演奏が聴けてとても幸せだ。」と言われたそうです。

マルセル モイーズ(1889〜1984年)フランス ジュラ領サンタムール生まれ、アメリカ没


1889年からパリ オペラ座管弦楽団の首席奏者アドルフ アンヌバンに師事。

14歳でパリ音楽院へ入学して、ポールタファネルのクラスで学びました。
3年後に首席でフルート課の勉強を終え、デビューリサイタルを開きました。

その後もタファネルとフィリップ ゴーベルに師事しました。

1932年から1940年までパリ国立音楽院の教授を務めました。
その後、1946年から1948年までジュネーブのコンセルヴァトワールの教授を務めました。


1960年代にはスイスアメリカイギリス、日本でも教育を行いました。
晩年は指導も行っています。1984年アメリカで亡くなりました。、

20世紀最大のフルート奏者の1人とも称されます。
フルート奏法のフランス的様式の体現者と目され、世界中に多くの影響を与えました。

さらに捧げられた曲は多くジャック イベールのフルート協奏曲(1934年)などがあります。


パリ音楽院卒業後、バドルー管弦楽団パリ音楽院管弦楽団の首席奏者を務め、1913年からオペラコミック座1922年からストララム管弦楽団の首席奏者を歴任しました。

「フルートの神様」、現代フルート奏法の確立者として神格化された存在です。

ウィリアム ベネット、トレバー ワイ、オーレル ニコレを指導しました

日本への影響も大きく。吉田雅雄、高橋利夫らが研究しています。

練習用教本を数多く書き、それらは今なお多くの人々に愛用されています。

管楽器の最大の弱点を克服するための「ソノリテ」はフルートを学習するものが必ず勉強しなくてはならない課題です。


モイーズの考えに従えば、全ての音の響きを均一に統制することが可能になると多くの有名なフルーティストが「ソノリテ」を使用しています。

「私の死後も、音楽への敬意をフルートを吹く人々に残してゆきたい」
     マルセル モイーズ

詳しくは、マルセル モイーズ研究室 をご覧下さい。
マルセル・モイーズ研究室

マルセル・モイーズ研究室

フルート奏者マルセル・モイーズの足跡を辿るサイト

マルセル・モイーズ研究室

マシュー アンドレ ライヒェルト(1830-1880年)
オランダ マーストリヒト生まれ、

ベルギーの放浪音楽家の子どもとして生まれたライヒェルトはフルートの才能がありました。
14歳の時にブリュッセルのカフェで演奏していたところを見出されて、ブリュッセル王立音楽院に入学を許可されました。

3年後にはヨーロッパ中の都市やアメリカまで演奏旅行をするようになります。

1859年皇帝ペドロ2世に


宮廷演奏家として招待されリオデジャネイロに渡りました。

ライヒェルトの活躍の舞台は南米リオデジャネイロに移りました。
プロビソリオ劇場の第一フルート奏者になります。南米各地を演奏旅行をし、成功しています。

当時はまだ木製のフルートが中心だったブラジルでベーム式のフルートを使い反発にあっています。

1870年に作曲されたファンタジーメランコリックは自作の主題による作品です。
彼の代表作でもあり、オリジナルのスコット版では全音のモイーズによる版と配置が違い、バリエーションの数も多くなっています。

桁違いにスケールの大きい演奏家であったライヒェルトは望郷の念を込めてこの曲を作曲しました。
彼は終生、飲酒など品行の面での失敗を繰り返したようですが、演奏になると大変強い印象を聴衆に与えました。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mirapapa)
2023-02-19 11:10:05
柔らかく優しく、そしてメリハリのある、素敵な音色、演奏ですね♪
楽器に、春の訪れを喜ぶ小鳥を宿しているようです🐤
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カフェ モンタージュ (takan32)
2023-02-19 21:08:48
久米さんへ、私は一度、カフェ モンタージュで音楽を聞いたことがあります。50人くらいでいっぱいになるくらいくらいの広さでした。私が行った時も夜8時からでした。
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Unknown (m-fluteangel16)
2023-02-20 02:22:12
@mirapapa さん、そう、素敵な演奏ですね!
春の訪れを喜ぶ小鳥…わあ!素敵な表現ですね!
ありがとうございます。
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Unknown (m-fluteangel16)
2023-02-20 02:25:53
@takan32 さん、カフェ モンタージュ行かれたのですね!
ここのの店主がフルートを昔吹いておられて、かなりマニアックにご存知みたいです。
伊藤先生にゴーベールを3年シリーズで企画されて、次にフレンチの女性作曲家シリーズをされて、今度はモイーズでとっても楽しみにしています。
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