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ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ある精肉店のはなし」、貝塚にある精肉店の一年

2014-01-30 19:32:46 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

  見て欲しいという意味で ☆☆☆☆

タイトルは精肉店となっていますが、勿論精肉店なのですが、登場する精肉店は、7代続くしにせ。それも、自ら牛を飼い、と殺し、解体し、販売していきた北出精肉店。

場所は、貝塚市。現場を公開している精肉店があるとのことで、撮影が始まった。

現在店を切り盛りしているのは、長男、その奥さん、長女、次男の四人。

冒頭から、場へ街中を牛を引いていく姿から。

牛は、普段と違うことに気づいて興奮気味。これから殺されると思うと、可愛そう。

そして、と場で、ハンマーで頭に一撃、一撃では死なず、ちょっと手間取る。それから皮はぎ。内臓処理。実に重労働。

ボディは二分されて寝かされる。

父の話が出てくる。というのも、と殺はもともと被差別の仕事だった。父の時代は、差別が当たり前の時代で、苦しい生活をしながら、と殺という人のやりたがらない仕事を引き受けてきた。

映画の中でもの運動など差別の問題が触れられるが、メインではない。

一方、楽しみでは、岸和田のだんじり祭りが描かれる、勇壮な姿だ。

で、次男は、太鼓の皮はりを始める、牛の皮を使うのだ。これがまた大変で、まつりとつながっていく。

一方、家族だんらんの食事会は、楽しそう、当然焼肉のシーンもあり、大家族が集う。息子の結婚式もあり華やか。

途中で、登場人物の語りが、そこでは、差別の苦しみや、楽しみが述べられる。

最後は、と場が時代の流れで閉鎖されることになり、最後のと殺が行われる。

二度目のだが、いろいろ話を見てきて改めて、と殺にまつわる、いろいろが思い返される。

テレビでは決してうつされないと殺の現実。

若い女性監督が、たんたんと日常を語りながら、命について考えさせられる映画になっている。

協力した北出精肉店の真面目な仕事ぶりと家族だんらんに拍手を送りたい。

コメント (4)
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