ひろの映画見たまま

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「神々のたそがれ」、空前絶後20世紀の最高傑作というが?

2016-06-20 18:43:44 | 映画
おすすめ度 ☆☆

この映画のわかる人 ☆☆☆☆

ロシア映画。  177分の長尺。

昨年劇場公開されて1年余。DVDレンタルに登場。びっくりする。(この手の作品はなかなかレンタルされない)

アンドレイ・タルコフスキー監督作「ストーカー」の原作者ストルガツキー兄弟のSF小説「神様はつらい」を15年の歳月を費やして映画化。

ロシアの巨匠アレクセイ・ゲルマン監督は、作品の完成を見ずに他界。

ロシアならではの映画。

共産主義と、ドイツとの戦争、民主化を経た稀有な国だ。

哲学的色合いの色濃い本作。

地球外の惑星の話だが、背景は中世のヨーロッパそのもの。

地球より800年遅れているというからそうなのだろう。

革命は起こるどころか、知識人は皆殺し。

地球からやってきた調査団の目で、描いているので客観的だが、本人自身もその渦中で抜けられない。

サックスを吹く音楽が、どこか寂しい。でもこれが唯一の慰め。

何しろ、あらゆる汚物と死体、画面が白黒だけにショックは少ないが見ていられたものでない。

これを、延々3時間見せまくる。

だが、なぜか、惹かれる。

後味の悪さも残る。

これが、凡百の映画との違いだ。

それにしても、二度とみられない、不思議な見世物だ。




コメント
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