おすすめ度 ☆☆☆☆
09年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルで、鳥の侵入でエンジンがコントロールを失い、ハドソン川に着水、奇跡の全員救出された事故があった。当時かなり広くニュースとして流れた。
この映画は、実際の事故を再現するとともに、沈着冷静に事故を最小限に抑えたチェズレイ・“サリー”・サレンバーガー機長に焦点を当てた映画だ。ちなみに原題は、「サリー」。
事故の映像は、3分ばかりのものなので、それだけでは映画にならない。
で、機長の前後の状況と、事故後、飛行場に着陸できたのではないかとの疑念がもたれ、事故調査委員会が開かれた。
実際、事故の模様をシュミレイトし、検証する場面がクライマックスで、緊迫感あふれる場面になっている。
飛行機事故については、冒頭のビルの間を低空飛行し、ビルにぶつかる、機長の悪夢をはじめ、随所で繰り返し、登場する。
だが、やはりメインは、着水し、近くにいた船が急きょ駆けつけ、一方で、ヘリコプターが駆けつけ、キャビンアテンダントの適切な誘導で、翼に乗り救助を待つ乗客たちの緊迫した画面だ。
実機と同じ機体を用意しただけあって、緊迫感はすごい。
86歳になったクリントだが、体力に衰えを感じさせないバイタリティだ。
主演のトムハンクスは、ますます磨きがかかってきた。
96分と軽めに仕上がっており、飽きさせない。