おすすめ度 ☆☆★
11月25日公開の同名の日本映画があるので要注意。
「天安門、恋人たち」で中国当局から5年間の映画製作禁止処分を受け、その間にも作品を発表し続けたことで話題を呼んだロウ・イエ監督が、禁止令が解けるや中国で撮った映画。
事業に成功し順風満帆の事業家ルー・ジエ。妻と娘と暮らす。その妻が幼稚園のママ友に浮気相手の相談を受ける。その喫茶店から、夫と若い女性がラブホから出て来る姿が目撃される。そのママ友は、夫の愛人であり、息子がいる。愛人は息子がいるので、事業家の母公認だ。
映画の冒頭は、遊び狂った若者たちが、車をぶっ飛ばし、女性をはねる場面が。
実はその女性こそ、かのルー・ジェの若い彼女だった。
それは事件なのか、警察や、女性の恋人が絡んでサスペンスに。
中国の金次第世界を皮肉りつつ、一人っ子、すなわち、男優位。二重、三重生活の男の甲斐性。などを絡ませ、雨降る暗い映像が切なさをいや増す。
ただ、三重生活の男や、のし上がるためには何でも利用する女など、いけ好かない登場人物ばかりで、なじめない。