おすすめ度 ☆☆★
演劇好き ☆☆☆
PG12 暴行やレイプシーンがあります。
読売新聞大賞ほか受賞した、劇作家・演出家の前川知大率いる劇団「イキウメ」の「太陽」の映画化。
21世紀初頭、ウイルスによる人口激減から、なんとか生き残った人類が太陽の光りに弱く夜しか生きられない「ノクス」と、ノクスに管理され貧しく生きる「キュリオ」に分かれていた。
キュリオの若者の一部が転換手術でノクスになれる道があった。
ノクスのあこがれ、転換手術の抽選に当たることを望んでいる青年と、キュリオで生きていこうと思っている娘の物語。娘の父親が勝手に転換手術に応募していた。
都会と田舎という現代を風刺しているようで、ほかにも、恋愛、旅立ち、ノクスとキュリオの交流、ノクスを殺すキュリオ、親子愛など、普遍的なテーマがてんこ盛り。
だが、もともと舞台劇なだけに、低予算もあって、そのまんまな映像が大半を占め、風景の美しさなどカメラ技術もあるが、全体的に、退屈な映像が続く。
今が旬の神木隆之介と門脇麦が主演で、脇もいい役者がそろっている。
入江悠監督の目論見はいいが、やや空回り。