おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
ヒューマン映画好き ☆☆☆★
ベルギー・フランス合作
カンヌ国際映画祭の常連として知られるベルギーのジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟監督作品。
ミステリアスではあるが、淡々と話が進み、自然音のみの映画なので、しっかり見てないとおいて行かれる。
診療所の医師が病に倒れ、代理で診察している若き女医ジェニー。研修医がいるが、受付や看護師もいず、天手古舞の忙しさ。
研修医の態度が横柄で注意しているとき、ドアホンが、
診察時間を1時間以上過ぎているので、出なくていいと、研修医の手前厳しくする。
その日は、次に勤務する大手病院の歓迎会だ。
だが、翌日、警察が来て、若き女性(黒人)の死体が見つかったと、監視カメラを見せてくれという。
監視カメラには、訪れた女性の姿が、もし、あの時、診察していたらの自責の念が、
それから、この女性の写真を携帯に残し、訪ね歩くことに。
徐々に明らかになる、移民問題、貧困問題。
脅迫にあったり、少年に穴に落とされたり、ちょっとひどい目に遭うが、この問題で一皮むける女医の態度。
女医の行動力と、悩みを通して、社会を描くシリアスドラマだ。
いかにも、フランス映画らしい、矜持が見て取れる。
女医を演じるアデル・エネルが好演。