おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
男女関係のもつれ 映画好き ☆☆☆★
この映画、京都シネマで見たが、満員、立ち見も満員。
なのになぜかシネマ3(一番収容人数が少ない)。
同時に公開の「夜明けの祈り」はシネマ1(一番収容人数が多い)。ここも満員。
まさにこの週は、京都シネマほくほく。
おかげで、満員なのに「エル ELL」の新聞広告が。
それにしても、なぜこの映画がそんなに人気があるのか。
「氷の微笑」の監督だからか。
64歳のイザベル・ユベールの痴態が見たいのか。
それとも、男性、男性器をコケにするのが見たいのか?
観客は、京都シネマの主な観客層、中老年の女性が多い。男性もちらほら。
かなり下ネタ話も多いので、それがいいのかも。
冒頭から覆面男に襲われ、レイプされるシーン。
(まさか、レイプシーンが見たさにきているわけもなかろうが。)
警察にも届けず、後半には再度襲われる。ここで犯人は分かってしまうので、ミステリー要素はなくなる。
ただ、主人公ミシェル(ユベール)、をめぐる複雑な男女関係。(まあ、この辺から日本ではありえない話)
題名のエルは、フランス語で「彼女」。
エロチック風、ミステリー風でいながら、結局、人生の機微をコミカルに描いた作品だ。
表面的なシーンだけで見ると、まさに「くそ」映画なのだが。
第74回ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞と最優秀外国語映画賞を受賞し、第89回アカデミー賞でもイザベル・ユペールが主演女優賞にノミネートされた。評判の映画なのだ。