おすすめ度 ☆☆☆★
将棋好き ☆☆☆☆
羽海野チカの大ヒットコミックの映画化。
藤井聡太四段が、最年少で連勝記録にいどんだ今年の初夏。一時は将棋の記事が紙面をにぎわした。
本映画も、青年の成長物語でもあるが、将棋の楽しさはバッチリ描かれており、まさに時宜を得たといえる。
主人公の桐山零。やややせ形で頼りなげな雰囲気を、神木隆之介が見事に演じている。
幼いころに、両親と妹をなくすという、まさに孤児。さらに友達がいないひとりぼっち。独立して生活している。
父の友人の将棋師に拾われ。将棋の道を歩む。
ほかに、趣味もないことから、まさに将棋漬けの日々。
そんな彼だが、倒れているところを助けられた3姉妹。
将棋師の娘とは、師に将棋を習った幼な友達。将棋のライバルでもあるが、恋愛の対象でもある。
そんな、零の個人的な人生経験と、将棋人生。
将棋の対戦は、棋士の顔のアップで、緊迫感をもり上げ、いい役者をそろえて、緊迫感がある。
前後編だが、前編でも完結しており、これだけで楽しめる。
将棋ファンだけでなく、楽しく見れる映画だ。