おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
タイトルが、一番最後に出てくる。ほかに記憶がない。
まさに、幼子われらに生まれなのだが。
バツイチ同士の夫婦。
妻の子供と同居する夫。
自分たちの子が生まれると知り、長女が「本当の父と暮らしたい」と、言いだす。
夫は、会社では、出向で気の進まぬ仕事をさせられ、家庭でのいざこざでうっぷんがたまり、一人カラオケで。
まあ、ちょっといびつだが、どこにでもありそうな家庭の姿。
妻の元夫はDVで、別れたのだが、結婚には向かないが、いい男なのだが。
夫の妻の旦那は病気で介護生活。
夫は、妻と暮らす自分の娘といる時が一番、気がおける。
家族の問題を、これだけ赤裸々に描いたのは、原作、脚本、監督、俳優の力だ。
第41回モントリオール世界映画祭のコンペティション部門で審査員特別賞を受賞したのもうなずける。
浅野忠信、演技がうまくなった。最近出演した映画で、演技の幅が出てきたように思える。
このような重厚な作品が作れるとは、日本映画も捨てたものではない。