ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ラストマッチ」、パンチドランカーの悲劇!

2019-01-15 17:04:15 | イギリス映画

おすすめ度 ☆☆★

ボクシング映画好き ☆☆☆

劇場未公開。WOWOWで「ロード・オブ・ボクサー」のタイトルで放映。

バディ・コンシダインが、監督・脚本・主演を一人でこなす。

アマゾンの宣伝文句は、『ロッキー』『クリード』ファン必見! 興奮と感動の傑作が、ここに誕生! 

だが、この映画は、パンチドランカーの話であって、かっこいい勝利の物語ではない。

世界チャンピオンだが、コンシダインにはその迫力がない。それがこの映画の狙いか。

ボクシングシーンも、それなりにあるが、撮影法にもよるのか、それほど盛り上がらない。

接戦なので、両者のへたりようが、すさまじい。

後半は、妻の助けを得てリハビリに励むが、子供を置き去りにする事故で、妻は実家へ帰ってしまう。

一度は、川に身を投げ込み自殺を試みるが、妻と娘を水中で見たと、生きる決意をする。

そういう意味では、ハートウォーミングな映画だ。

ただ、周りの人は、かなり根気のいるリハビリだ。

本人の頑張りも描かれ、周りの人の介護がいかに大変かがうかがわれる。

脳と身体が同時に侵されるのだから、特に、精神面がきつい。




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「砂と霧の家」、一軒の家をめぐる悲劇!

2019-01-15 13:45:22 | 懐かしの映画

すすめ度 ☆☆☆

シリアスドラマ好き ☆☆☆★

2003年製作 アメリカ映画

アンドレ・デビュース三世の同名小説を映画化したヒューマン・ドラマ。ある家をめぐって対立する孤独な女性と移民家族が織りなす人間模様を、重厚に描く。

ジェニファー・コネリーとベン・キングズレーが好演。

亡き父が残した海辺の一軒家に住んでいる女性キャシー・ニコロ(ジェニファー・コネリー)。

たった数万円程度の税金未払いから、家を差し押さえられてしまう。後に、それが行政の手違いであったことが判明するが、すでに家は他人の手に。

新しく家主になったのは、政変でイランを追われ、アメリカに亡命したベラーニ元大佐(ベン・キングスレー)の一家だった。

キャシーに、恋心を抱く、バートン副保安官。

バートンは、キャシーに何とか有利になるようにと動くのだが。

そして、悲劇の連鎖がおこる。

まさに、だれが悪いといえようか。

でも、家を守りたかったがために起こる悲劇。

特に、巻き込まれたイラン亡命者の家族は、いたたまれない。

心に響く力作だ。


コメント (1)
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