おすすめ度 ☆☆★
ボクシング映画好き ☆☆☆
劇場未公開。WOWOWで「ロード・オブ・ボクサー」のタイトルで放映。
バディ・コンシダインが、監督・脚本・主演を一人でこなす。
アマゾンの宣伝文句は、『ロッキー』『クリード』ファン必見! 興奮と感動の傑作が、ここに誕生!
だが、この映画は、パンチドランカーの話であって、かっこいい勝利の物語ではない。
世界チャンピオンだが、コンシダインにはその迫力がない。それがこの映画の狙いか。
ボクシングシーンも、それなりにあるが、撮影法にもよるのか、それほど盛り上がらない。
接戦なので、両者のへたりようが、すさまじい。
後半は、妻の助けを得てリハビリに励むが、子供を置き去りにする事故で、妻は実家へ帰ってしまう。
一度は、川に身を投げ込み自殺を試みるが、妻と娘を水中で見たと、生きる決意をする。
そういう意味では、ハートウォーミングな映画だ。
ただ、周りの人は、かなり根気のいるリハビリだ。
本人の頑張りも描かれ、周りの人の介護がいかに大変かがうかがわれる。
脳と身体が同時に侵されるのだから、特に、精神面がきつい。