おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
スポ魂映画好き ☆☆☆☆
第94回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞(ウィル・スミス)、助演女優賞(アーンジャニュー・エリス)ほか計6部門にノミネートされた。
原題は、King Richard、父親の名前である。
実話ということで、エンドロールで、本人たちが出てくる。
ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹を世界チャンピオンに育てあげたテニス未経験の父親の実話を基に描いたドラマ。
なにしろこの父親がユニーク。
自分の子どもをテニスプレイヤーに育てることを決意する。テニスの経験がない彼は独学でテニスの教育法を研究して78ページにも及ぶ計画書を作成し、常識破りの計画を実行に移す。
なにしろ、貧乏家庭の黒人ときては、夢がでかすぎる。
たしかに、誹謗中傷の的になったりする。
ただ、父親のすごさを上回る母親の執念がすごい。
父親のすごいところは、金にまどわないところ、子供に教育が必要だと、あっさりと金儲け話を蹴ってしまう。
さらに、ラストのチャンピオンとの試合の展開。前半好調子で進むが、長いトイレ休憩に惑わされ敗れる。この敗れるところがいい。
やぶれても、次があるから。
製作にも名をつらねているウイルスミス、ひょうひょうと鬼マネージャーを演じている。