ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「乱」、構想10年・製作費26億円の超大作!

2022-03-05 20:01:47 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

黒沢映画好き ☆☆☆☆

NHK BS プレミアム 鑑賞 1985年製作/162分/日本・フランス合作

黒沢明、晩年の作品。

あまりにも経費が掛かるので、頓挫。ヘラルドの出資でやっと製作。

シェイクスピアの悲劇「リア王」をベースに毛利元就の「3本の矢」の故事などを取り入れながら、裏切りと憎しみの中で殺し合う人々の姿を壮大なスケールで活写した戦国時代劇。

70歳を迎えた猛将・一文字秀虎は、家督を3人の息子に譲ることを決意する。三人の息子にそれぞれ、城を与え、自分は、三つの城を交代で訪問するという。

まず、三男に反対され勘当。

三人に城を分け与えて、隠居するのかと思いきゃ、口出ししてくるありさま。

結局、争いに、さらに、長男の嫁が、長男が死んだのをいいことに次男に結婚を迫り、戦をあおる。(原田美枝子好演)

おかげで、次男と三男の戦いになり、秀虎は路頭に迷う。

それにしても長い。

合戦のシーンは、迫力があるが、芝居がかったやり取りは、うんざり。

仲代達也が、狂気の秀虎を演じるが、うっとうしい。

まあ,大作としての評価はできるが、凡庸なシーンも多い。

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「PITY ある不幸な男」、妻の生死で狂う男!

2022-03-05 16:00:27 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

ギリシャ・ポーランド合作

不幸な男がたどり着く世にも愚かな不条理劇!

静謐な画像、絵にあわない音楽、額縁で区切られる映像。

前半は、淡々と物語は進む。

だがどこか不安定。

妻が事故で生死の境をさまよっている。

哀しいはずだが、対応してくれる人たちの親切がうれしい。

友人とフレスコボールやトランプゲームをする日常。

妻が生き返ったとたん、男は喪失感を抱く。

手始めは愛犬を海のど真ん中で、置き去りに。

悲劇が。

男はサイコパス?

不幸中毒、まあこの条理を受け止められないと、この映画はくそになる。

だが、それが狙いのこの映画、わかる人にはわかるのか?

まあ、こんな映画が見れるのも良しとすべき。

余談:暑苦しい男の裸に辟易。

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