ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「UGRY」、窪塚洋介主演のパリ滞在物語!

2013-04-21 18:09:02 | 日本映画
おススメ度 ☆
   窪塚ファン ☆☆


ミュージックビデオやCMを手掛ける映像作家の柿本ケンサクとエレクトロニカ・アーティストの半野喜弘が共同で制作した映画。

窪塚洋介主演で、オールパリロケ。

相手役に桃生亜希子が出ている。

カメラマンの主人公、猫を届けにパリへやって来た。

窪塚のシャイな姿が、パリとカメラによく似あう。

でも、物語が、ちょっと意味不明で、ついていきにくい。自殺志願の後、異母兄弟を探してさまよう。彼も自殺していた、そのいきさつは? ちょっとスリリング。

恋愛シーンもあるから、それなりに異国を楽しむ分にはいいかもしれないが、物語には入っていきづらい。

そしてラスト、ますます意味不明。

まあ、日本の若きクリエーターが、外国の空気を吸って成長していくのはいいかもしれないが。

劇場公開も一部にとどまった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カルテット 人生のオペラハウス」、音楽家の老人ホーム、コンサートでよみがえるカルテット

2013-04-20 20:47:21 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆☆
   シニア向け音楽映画

かのダスティンホフマンが初監督。

引退した音楽家たちが暮らす「ビーチャム・ハウス」で繰り広げられる、シニア音楽家達のほろ苦い友情物語。

ハウスに住む老人たちは、音楽家のなれの果てだけあって、なかなか粋だ。

いまだに色気満々で、女性を口説きまくるお下劣男性もいる。これって、外国映画によくあるパターンかな。

まあ、いずれにせよ、元気なホームだ。

それも、年一回とはいえコンサートが開かれ、それに向かって練習するのがいいのかな。

カルテットを務める主役4人を除けば、本物の音楽家をそろえ、主役にはアカデミー賞級の芸達者をそろえたのがミソ。

ふんだんに、クラシックのなじみの曲が出てくるのもお楽しみだ。

話のキーは、後から現れた野心とエゴで皆を傷付けて去っていた元プリマドンナの存在だ。皆から嘱望されながら、挫折の経験を引きづり、それでも皆とのわだかまりを超えて、一歩踏み出す、そんな、大人の物語なのだ。

シニアの人たちにとっては、出演するシニア達の言動に笑わされながら、人生を同期して引きずり込まれるの違いない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「カリーナの林檎~チェルノブイリの森」、チェルノブイリ原発事故、その危険地域に住む少女の物語

2013-04-19 19:41:59 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆
    原発事故の関心のある方 ☆☆☆☆

ウクライナは原発事故のあった国、その隣国ベラルーシに住む少女の物語。

これてっきり、ヨーロッパ映画かと思ったが、なんと日本人監督が現地の俳優を使って製作した映画。

それも、2004年に完成していた映画。だが、当時の日本ではこれを公開する状況になかった。

原発事故25周年ということで、再度編集し直し、公開予定、そして福島の原発事故、時宜を得て公開となった。

主人公は、8歳の少女、これがまたとっても可愛い。レジメによると、オーディションでなかなか決まらず最終、ロシアにまで出かけ発掘したらしい。天然才女の少女が見つかった。彼女なしでは、これほど感動できなかったかも。

素の演技なのだろうが、なんとも可愛く、そのくせ芯が強くちょっとおませなのかな。

おばあちゃんと二人で農村に住むが、首都ミンスクの叔母に引き取られる。

が、なじめず、孤独をかみしめる。

自らも病に倒れ、母の言う、「チェルノブイリという街には悪魔のお城があって毒を撒き散らしているのよ」を信じ、神様に悪魔を追っ払ってもらおうと森に入っていく。

「涙しても、事故は解決しない」といわれても、涙してしまう感動の出来。

ベラルーシの自然の美しさが、事故と対比され哀しい。(映画では、原発事故の直接の描写はない)

ドキュメンタリーではないが、丁寧な取材で、ほぼ現実を描写した手法は正しい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「桜並木の満開の下に」、夫を事故で亡くし、その加害者が恋人に!

2013-04-18 16:54:53 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

震災後の茨城県日立市が舞台。様々な形で日立市の支援を受けて作られた。

ベルリン映画祭にも招待されている。監督の船橋淳は国際的に評価が高い。

だが、この映画、変則的な恋愛映画だ。

前半、実に暗い。それは、事故で夫を亡くした妻の物語だからだ。

子供を授かり幸せな生活を夢見ていた矢先のことだ。

さらに、加害者が同じ職場で働く工員。

三人が町工場で、同じ職場で働いていたという設定。

生前の夫婦像は明るい、だが、そのほかは、これは意識的な映像なのだろう。

そしてこの加害者の男が、被害者の妻を好きになってしまう。

その葛藤が、この映画のテーマ。

それを、町工場の置かれた発注先優先の現代の仕組みの中で、

外国人を雇ったり、納期優先で、残業が続いたり。

ただ、一方で、技術が認められ受注が増えたりもする。

後半は、加害者の、やむを得ない実情も明らかになり、徐々に、雪解けが。桜並木が満開に。

背景に、震災後の映像が映しこまれ、人生をあぶりだす。

臼田あさ美と三浦貴大が主演を務め、むつかしい役に取り組んでいる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ヴァンパイア」、岩井俊二がカナダで撮った吸血鬼物語

2013-04-17 15:16:10 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

岩井俊二がカナダで撮ったヴァンパイア。

日本の役者は蒼井優だけで、全編英語。

まあ、雰囲気も洋風だから、日本映画っぽくない。

ヴァンパイアといえど、この映画のヴァンパイアは、痴ほう症の母親と暮らす高校の生物学の先生。

ただ、ネットで、自殺志願の若き女性を募り、説得して、自殺ほう助、その後血を飲むというちょっと異色。

中で出てくる、本物の吸血鬼と大違い。その場面では、半分窒息した女性を強姦するのだからちょっとえぐい。

一方、主人公の方は、血を飲んだ後、吐き出してしまうほどの気弱者。

ただ、随所に岩井らしい、詩的シーンが満載で、映像と音楽のコラボが、カナダという地の利を得て、繰り広げられる。

展開の先が読みずらいので、どうなるかの興味で、最後まで付き合わされる。

ちょっと変わった映画だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「君と歩く世界」、シャチに襲われ足をなくした女と格闘技しか生きるすべのない男の物語

2013-04-16 17:50:19 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆☆

ただ、題名や宣伝からする甘いロマンスではない。

セックスと暴力の世界だ。

南仏の観光地の水族館でシャチの調教をしていたステファニー。突然の事故(シャチに下半身を食いちぎられる)で、両脚切断の憂き目に。

一方、ナイトクラブの用心棒、暴力でしか生きられない男アリ。

この二人、ひょんなことから知り合い、アリは、足を亡くしたステファニーを海に連れ出す。そして自ら泳ぎだし、ステファニーにも、泳ぐように促す。ステファニーは、大勢のいる前で素っ裸になって泳ぎだす。足がなくても、泳ぎの得意な彼女は解放感に浸る。

そして二人はセックスで結びつくが、男は別の女とも遊ぶ。

やがて男は、夜警を首になり、居候先の姉の家から追い出される。

金を得るために、野外での、死ぬまで格闘技で、瀕死の傷を負いながら戦う。女は、彼に付き添い、さらには、胴元になる。

そんな、一筋縄ではいかない男と女の、体を通してのつながりから、徐々に痛みを分かち合う愛へと変貌していく。

すっぴんで、障害を持つ女を演じ、さらには、すさまじい生命欲の女をマリオン・コティヤールが演じ、光っている。

一方、暴力男でありながら、徐々に人間として成長していく姿を演じるマティアス・スーナールツも、、魅力がある。

「最強の二人」といい、フランス映画の健在を見せてくれる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オレンジと太陽」、オーストラリアへ強制移民させられた子供たちの話です

2013-04-15 19:46:29 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆☆☆

19世紀から1970年まで行われていた、イギリスの児童移民の物語です。

これは実話で、そのソシアルワーカーの目を通してみた、その実態と、子供たちのその後、そしてこの状況を巡る人々の反応。

地味だが適格な演技で作者を演じるエミリーワトソン。彼女を主体に描かれるため、楽しいとか、感動したという話ではないが。

理不尽な環境に追いやられた児童たちと、その周りの人々の話を聞き見するうちにじんわりと胸に迫ります。

「オレンジと太陽」という題名は、児童たちが、オーストラリアへ行けば「オレンジと太陽が待っている」と言って送り出されたことによる。

しかし、現実は、受け入れたオーストラリアで、過酷な運命が待っていた。

虐待と、性的行為、弱い者いじめの典型だ。幼い子供たちは、引き離された母親を恋い焦がれ、大人になってもまだ母親が生きていてほしいと希うのだった。

そして、この現状を把握し、児童移民で苦しめられた人々に救いの手を差し伸べる主人公。家庭を顧みず、世間の冷たい風当たりの強い中、敢然と立ち向かう姿が感動を呼ぶ。

でも最後は、家族の理解も得られ、政府も動くようになるのだが。

あの紳士の国イギリスで本当にあった話。それを、映画にすることができる自由は大切だ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三国連太郎逝く

2013-04-15 18:39:48 | 芸能
とうとう三国連太郎も帰らぬ人となった。

最近、死ぬ直前まで仕事をする人が多いが、彼も昨年まで映画に出演していた。

もともとちょっとあくの強い、俳優だったが、晩年は、釣りバカ日誌のようなやわらかい映画に出て、その落差は結構楽しませてくれたものだ。スーさんという社長でありながら、釣り好きでハマちゃんのいい相手だった。

もちろん、飢餓海峡や復讐するは我にありなどのぎらぎらした演技にはうならされたものだ。

90歳、男の一生は、短いね。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「I’m Flash」、新興宗教の教祖に藤原竜也が扮してます。

2013-04-14 16:42:35 | 日本映画
おススメ度 ☆☆
   変わった映画好き ☆☆☆

またまた、こんな映画につかまってしまった。

配役は結構豪華、藤原竜也に松田龍平、それに水原希子がからむ。

自動車事故、よくある話だ。

ぶつかった相手は死に、横に乗っていた女は意識不明に。

男だけが生き残った。

彼は新興宗教の三代目教祖。

彼を守るために、三人のガードマンがやとわれる。

そして、4人で南の島へ(ロケは沖縄)

教祖は、ダイビングが好きで、素潜り、魚を生捕る。

綺麗な南国の海と、瀟洒な新興宗教の施設。

だが、経壇には、されこうべが飾られている。

無機質というか、きれいだけど温かみのない空間。

教祖は、意識不明の女の妹に、言い寄られる。

でも、結局、教祖を辞めたいと言い出す。

そこで、ガードマンが動く。

宗教がらみのセリフは、意味深だが、こちらにはグサッと来ない。

観念的だからか?

いずれにせよ、かなり金はかかっているようだが、我々にどう突き刺さってくるのか、否、観念的ドラマだとしかとらえられない。

監督の豊田は、才能が認められているが、そろそろ、大衆受けを狙ってもいいのでは?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[シュガーラッシュ」、ディズニーものですが、恋あり、夢あり、大人の物語でもあります

2013-04-13 20:08:54 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆
   アニメ好き ☆☆☆☆

3Dもあるが、2D字幕版を鑑賞。

これは、ゲームのキャラクターが活躍する物語です。

ゲームセンターの終了後、ゲームのキャラクターたちが、遊んでいるという設定です。

「フィックス・イット・フェリックス」というゲームの壊し屋という悪役のラルクが主役です。

悪役ゆえにみんなに相手にされず、ほかのゲームに潜り込んで、悪さをするのです。

「ヒーローズ・デューティ」でメダルを獲得すると、胸を張って帰れると、メダル獲得に乗り出します。

次にラルクが乗り込んだのがお菓子の世界を舞台とするレースゲーム「シュガー・ラッシュ」です。

そこで、一人の孤独な、でも向こう気の強い少女ヴァネロペと出会い。カーレースに出場することに。

一方、ラルフの相棒で、直し屋のフェリックスはカルホーン軍曹と恋仲に落ちる。

最後は、めでたしで終わるが、

レースの面白さもさりながら、キャラが面白く、

ラルフ、フェリックス、ヴァネロペ、カルホーン軍曹とこの4人が特に愛嬌のあるキャラだ。

もちろん、シュガーというだけあって、甘甘のシーン満載で、危機一髪の画面もあり結構楽しめる。

ただ、ゲームにうとい私には、その方面のうんちくは皆無で残念。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする