ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「極道大戦争」、バンパイアやゆるキャラ登場

2015-11-15 10:17:45 | 日本映画
おススメ度 ☆

マッド映画好き ☆☆☆☆

PG12

カンヌ映画祭監督週間に出品、メキシコオアハカ映画祭の最優秀監督賞受賞、全米公開など、海外評価は高いが、国内評価は散々。

「風に立つライオン」の三池監督。思いっきりハメ外しをやってのけた。

何しろ、やくざ映画でありながら、奇想天外。

そしてそろえた役者がすごい。

まず、リリーフランキー。さすがベテランの域に達した彼、ヤクザ親分までこなして、前半はまさにやくざ映画。かっこいい。

この映画の主役は、市原隼人、そのキレキレの演技は、一途な若者の姿を代弁。アクションシーンもそつがない。

ヤヤン・ルヒアン、インドネシアのアクションスターで、東南アジアの伝統的な武術プンチャック・シラットなど武術にたける。アクションシーンを際立たせる。

高島礼子、やくざ映画に欠かせない人だが、よくまあこんな映画に出たなと思わせるぐらい。ダサい役で。耳から脳みそが??

そして、後半に現れるゆるキャラカエル君。そのめっぽう強いのにあきれる。三元雅芸、その腹筋の割れに注目。ただ、映画では顔は出しません。

坂口茉琴、「TOKYO TRIBE」で、活躍していたが、少年役で大活躍。

とまあ、それぞれ癖のある役どころ。

だが、この映画基本バンパイア映画。日本で受けないわけだ。

血とエロとグロ。

やってくれました三池さん。
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「エベレスト 3D」、世界最高峰エベレストで1996年に起きた実話を映画化

2015-11-14 18:53:37 | 映画
おススメ度 ☆☆☆☆

アメリカ・イギリス合作

今回は、吹き替え版も3Ⅾ上映。

エベレストの偉大さと、それに立ち向かう人間たちの素晴らしさが描かれる。

1953年に初登頂がなされて以来、世界中の登山家を魅了し続けるその山、1996年には商業登山が認められていた。

エベレスト登頂ツアーを率いるベテラン登山家ロブを隊長に各国から、大金を投じた登山家が集まった。

標高8848メートル、そこは、酸素の供給を受けずに長時間留まれば、肉体と意識の機能は停止。まさに死の領域<デス・ゾーン>だ。

前半は、主要なメンバーの家庭なども描きながら、まず、一行は約1カ月間、ネパールのベースキャンプ(標高5,364メートル)で入念な準備を整える。

合流した別のツアーと協力体制を組みながら、順調に第4キャンプ(標高7,951メートル)まで登っていく。

そしていよいよ、登頂の日。途中体調不良でついていけないメンバーも出るが、多くのメンバーで登頂に成功する。日本人女性も成功。

だが、魔の山は、甘くない。

固定ロープの不良、酸素ボンベが足りない、どうしても上りたい隊員に付き合う隊長。

予定時間をはるかにオーバー、未曾有の嵐の接近で急激に天候が悪化、雪崩で大量死。生き延びた隊長も、天候悪化で救助出来ず、妻への長距離電話が最後に。

痛ましい事件ではあるが、その山の魔力を体感できるのがこのエベレスト3Ⅾだ。

かなり有名なメンバーを集めているが、ネパールの4千メートル級で撮影されており、役者も命がけだ。(日本人俳優森尚子三も参加)

更には、ヨーロッパで、雪と氷のシーンが撮影された。

高い山に作られた、長~いつり橋は迫力がある。

まあこの世界一高い山を体感できるだけでも至福の映画だ。




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「アクトレス〜女たちの舞台〜」ジュリエット・ビノシュほか2名の女優との競演

2015-11-13 18:45:42 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

演劇好き ☆☆☆☆

フランス・スイス・ドイツ合作。

演劇的セリフが飛び交う前半は、単調で眠気を誘う。

しかし、女優達の核心の演技にはまると、その奥の深さにしびれる。

名声を博した熟年女優が、自分の育ての親ともいえる演出家の授賞式に出席。まもなく演出家は亡くなる。

そんな状況下、次作品のオファーがくる。それは以前自ら若きヒロインを演じた作品。だが、オファーは年長のほうの役だった。

スイスの別荘で、秘書と作品のリハーサルをしながら、二人の心地よい関係を育てていく。

年老いた自分を肯定したくない女優は、心の中の葛藤に苦しむ。

それをいやしてくれるのが自然。

「マローナのヘビ」と呼ばれる自然現象、それはなかなか姿を現さないのだが、渓谷にたなびく雲が、蛇のように見えるのだ。

壮大なクラシック音楽とシャネルの衣装、風景美と相まって、映画を格調高いものにしている。


配役は、熟年女優にジュリエット・ビノシュ、その秘書にクリステン・スチュワート、新進女優にクロエ・グレース・モレッツと豪華。

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「ミケランジェロ・プロジェクト」、ナチスから美術品を守った部隊がいた

2015-11-12 19:04:28 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

歴史の映画化好き ☆☆☆☆

実話だが、かなり脚色されている。

「モニュメントメン」(原題)は、7人で構成され、それも、美術館員とか、通常戦闘に参加しない面々の部隊。

したがって、アクション映画を期待すると当てが外れる。

7人の面々が一斉に活動するのでなく、幾組かに分かれて行動。

お蔭で、話が散漫に。

ベテラン俳優をそろえているが、知らない人は、それぞれの立ち位置を理解するのに戸惑う。


第二次世界大戦下、ドイツの敗北が濃厚になったとき、アメリカの美術館員の要請で、急きょ、大統領からお墨付きが。ヨーロッパの美術品を守れと。(一方で、ヒットラーは自ら美術品を収集、美術館を建てる計画をしていた)

しかし、戦闘経験のない面々が戦争に参加。

おかげで、ちょっとコミカル。

だが、戦に巻き込まれ、犠牲も出る。

一方で、パリの美術館員の女性、ひそかにドイツ軍の情報を調べていた。その彼女に隊員の一人が接触、ある意味口説き落とし情報を得る。(マッドデイモンとケイトブランシェットの見事なコラボ)

結局、ドイツ軍は、オーストリアの鉱山に、美術品と金貨を隠していた。(ノイバンシュタイン城も隠し場所だった)

ラストは、ソ連軍の占領の前に、美術品を確保しようと大作戦。ここは大盛り上がり。

戦争の裏話は、まだまだあるのか?

おなじみのヨーロッパ絵画や彫刻がでてくる。

ジョージクルーニーが、自ら映画化、製作、脚本、監督、主演。
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「はじまりのうた」、ニューヨークの空の下、音楽と出会って明日が見えた

2015-11-11 17:48:27 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

キーラナイトレイがこんなに歌がうまいとは。

失意のシンガーソングライターと、どん底の音楽プロデューサー、二人が出会って素敵な音楽を作り出す。

ミュージカルでないのに、全編音楽ずくめ、でもその音楽実に聴きよい、聴き惚れてしまう。

二人がそれぞれ、失意のどん底で出会うのが、うまい。

レコーディングをするのに、お金がないから、路上ライブ。

二人はそれなりに、仲間好き、どんどん仲間が増えて、ニューヨークのあちこちで、時には、周りの人たちもバンドに参加して盛り上がる。

どん底プロデューサーは中年の酔っぱらい。だが、音楽センス抜群。

そして、キーラナイトレイとのデートで、微妙な愛の形を見せる。

最後は、ちょっと変わった、新生の出発だ。

こんなにも、音楽が映画に融合した映画は珍しい。
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「PAN ネバーランド、夢のはじまり」、ファンタジー、ピーターパン!

2015-11-10 17:50:53 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

ファンタジー好き ☆☆☆☆

かの有名なピーターパンの前日譚のようですが、かなりオリジナルなようです。例えばフック船長が敵ではなく味方だとか。

一人の女性が赤ん坊を抱え孤児院に置いて立ち去る。

それから12年後、大きくなったピーター少年は、地下室で自らのファイルに母親からの手紙を発見。

一方、孤児院から孤児が消える事件が発生、ピーターもある日海賊たちに誘拐されネバーランドへ。

そこは海賊黒ひげの支配する場所で、少年たちは採石場で働かせられる。

そこから、フック船長と脱出、原住民の島にたどり着きます。

そこにはタイガーリリーがおり、ピーターの母親のことを知っていました。

やがて、黒ひげが追っかけてきます。

そして、大乱闘。

ピーターは、空を飛ぶことができる少年を証明する必要があり、幾度か試みますが、なかなか勇気が出ません。

いつ空を飛ぶのか、それがこの映画のテーマでもあります。

それは、幾多の苦難を乗り越えた先に見える奇跡なのです。

母を求め、空を飛ぶのを夢見る少年の冒険物語。

それにしても映像の鮮やかなこと、

曲芸のようにアクロバティックで流麗な立ち回りや、空飛ぶ海賊船が戦闘機と戦ったり、逆さまになってチェイスを繰り広げたりする奇想天外なシーン。

金魚鉢のような巨大な水玉、水晶体で八面埋め尽くされた巨大な洞窟、きらびやかな巨大鳥や人魚たち。

映像美の数々は、見るものを飽きさせない。
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「善き人に悪魔は訪れる」、驚異のハウスブレーキングスリラー

2015-11-09 19:15:00 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

スリラー好き ☆☆☆

アトランタの郊外、夫が出かけてしまい、幼い子供二人で暮らす母親。

その家に、移送中に脱走した凶悪犯が押し入って、

ハウスブレーキングと名付けられたスリラー映画。

黒人のスレンダーな凶悪犯。その映像での見せ方が不気味。

そして、突如襲い掛かる不気味さ。

ナイフで包丁で、何とか防戦するも強い。

一方で、母親も強い。

子供二人を抱えながら階上から、シーツで作ったロープでおろし、逃げ出す。

捕まって、ロープで縛りあげられても、なんとか、ほどいて、花瓶など武器になるもの総動員で抵抗する。

子供のいる母親は強い。

冒頭の脱走シーンから、恋人の惨殺までテンポよく進む前半もなかなかスリルある。

特に大きな事件もないのに、見ずにいられないのは、脚本、演出のせいか、

犯人役の「パシフィック・リム」「マンデラ 自由への長い道」のイギリス人俳優イドリス・エルバ、母親役の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のタラジ・P・ヘンソン、なかなかの好演。
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「シークレット・ロード」、ロビン・ウィリアムズの遺作です

2015-11-08 20:03:23 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

ロビンウィリアム好き ☆☆☆

劇場未公開

ロビンウィリアムは、14年8月11日、自宅で首をつって自殺。その前は重度のうつ状態にあり、楽物乱用のリハビリ施設にも入所していたという。享年63歳だった。

そんな彼の2014年度作品がこれ。

オバマが追悼談話で、「われわれを笑わせ、泣かせ、それを必要としている人たちのため、無限の才能を惜しみなく発揮した」といわせたハートフルな男優。

その彼の遺作がこれとは、

銀行員として真面目に働き続けてきたノーラン(ロビン)は、長年連れ添った妻ジョイと平穏な毎日を過ごしていた。

そんな彼が、若いころに目覚めた自分の性向に再び目覚め、新しい人生へと旅立つ物語。

若い男に惹かれ、宿にまで一緒するが結局その場はおとなしく、かえって男に怪しまれる。

その後も、その若い男のことが忘れられず、かれが、ボスの男にひどい目にあわされるのを見て、助けようとする。

そして自らの性向に真摯に向き合うようになる。

今までの真面目な人生は何だったのか。

そして今までの人生を捨てて新しい人生へ踏み出す。

むつかしい役柄をさすがロビン、的確に演じきっている。
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「エール!」、聾唖一家に育った健常者の娘、魅惑の歌声でデビュー

2015-11-07 17:37:31 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆☆

フランス、片田舎の酪農一家。父、母、弟、彼女以外は聾唖者。

一家は、皆、音が聞こえないので、家庭はかまびすしい。

彼女は、高校生、思春期真っ盛り。聾唖者の一家の通訳でもある。

お蔭で一日は忙しい。

そんな一家を描いたハートフルコメディ。

フランスらしく、性の話もあけっぴろげ、それを通訳する方も赤面?、だが赤面しない。

彼女には、恋人と同級の友人がいて、青春謳歌。

そんな彼女が、音楽の先生に声の良さを認められパリでコンテストを受けることに。

そこで一家はひと悶着。

その間の紆余曲折。何しろ、家族は全員聾唖者。彼女が抜けたら大変。でもうまく収まって万々歳。

父も母も実にあっけらかん、父に至っては市長選に立候補。

この前向きな聾唖者一家が映画を盛り上げる。

そして感動のうた。

少女と家族の新しい門出に乾杯だ。

フランス映画祭観客賞。少女役のルアンヌ・エメラはセザール賞「最優秀新人女優賞」。
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「ヒトラー暗殺、13分の誤算」、家具職人の青年がなぜヒトラーを狙ったのか

2015-11-06 18:58:54 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆☆

歴史映画好き ☆☆☆☆

1939年11月8日、ミュンヘンのビアホールで演説中のアドルフ・ヒトラーを狙って爆弾が仕掛けられたが、あいにく悪天候で、時間が早められ、退席のわずか13分後爆発が起こり、8人が命を落とした。(ヒトラーは生き延びる)

その手口から、独秘密警察ゲシュタポはクーデターや英国諜報部の関与を疑ったが、逮捕されたのは、田舎に暮らす平凡な家具職人、ゲオルク・エルザーと名乗る36歳の男だった。

青年は当初、頑として口を割らなかったが(結構きつい拷問)、恋人が連れてこられると、自分の犯行を説明する。だが、ヒトラーは、背景を探れと執拗に迫る。

映画は後半、この逮捕された男の動向と、彼が爆破するに至った状況が描かれる。

純朴な青年で、青春を謳歌していた。ダンスシーンとか不倫の恋とか、一般人の人となりが描かれるが、結局、人々がナチスになびいていき、このままでは戦争になると危機感を抱くようになったようだ。

取り調べ側にも、その後展開があり、ヒトラーを裏切ったゆえに、刑事警察署長が絞首刑にされる。(このシーンはえぐい)

淡々と地味な事実が積み重ねて描かれるので、かなり根気がいる。

ヒトラー圧政下でこのような計画を実行した人がいたとは、ドイツの良心をも描いているようだ。
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