横浜市の住宅地化が急速に進んだ過去50年、大通りは、歩道の並木と植え込みが定番ですが、並木と植え込みをつくるという考えに取りつかれただけで、その効果、維持管理を真剣に考えて来たとは思えません。維持管理が不十分で、何のためにつくったのかわからない並木や植込みが多いと思います。
この大通りは、並木と植込みが美しいとされてきた、ある横浜市の大通りの植込みの現在の写真です。1か月前ぐらいにきれいに刈込みが行なわれ、すっきりしたが、もうこの状態です。刈込みでは植込みの維持管理は駄目ということが明白です。
雑草取りが必要ですが、市の土木事務所は、業者に雑草取りを指示していません。おカネがかかるのでしょう。
そこで市はハマロードサポーターというボランティア組織づくりを各地に積極的に行っています。しかし組織の数や雑草取り活動の拡充に苦労していると思います。
このままでは緑アップは雑草アップになりそうです。
上の写真の歩道は比較的広いのですが、狭い歩道に並木と植込みを設けた通りは市に無数です。歩道の半分の幅を占めている植込みは無数です。人が一人しか通れない歩道が無数です。このような植込みは通行の邪魔です。その上、雑草茫々では、効果・効用が疑問です。
狭い歩道については植込み廃止がいいのではないでしょうか。並木の管理に注力した方がいいのではないでしょうか。
都市部ではヒートアイランド化がひどく、夏は外出が暑くてたまりません。歩道に木陰をつくる並木が重要です。ただ並木があればいいという時代ではありません。
緑道のある町は理想ですが、今後は歩道の樹冠被覆率を重視した並木づくりを考える必要があると思います。維持管理の合理化も重要です。冬は日当たりがいい方がいいということでどうしても並木は落葉樹が多くなります。すると歩道沿いの店や家の人は、落ち葉に苦しみます。
毎日のことです。落ち葉掃除は近くの人は当たり前という慣習をつくるか、市が落ち葉掃除を行うか、これも検討の必要があります。落ち葉掃除が簡単な吸引機械、方法などの開発も必要です。