83歳で抗ガン剤点滴を受け続けている身です。今さら事業ではないが、9月から、真鯉養殖の装置産業化を考えながら庭で真鯉10尾の飼育を行っています。現在真鯉は幼魚の段階で100L水槽を使っています。
エアポンプだけでは水が濁るので外付けの浄化槽を工夫し、浄化槽を出た水を滝のように上から水槽水面に落ちるようにしたところ、顕著に水の透明度が上がってきました。
これはいけると思いましたが、ぴちゃぴちゃと水の音が庭に響くのが気になって、浄化槽出の水を水槽の水の中に出すようにし、水の音を除きました。
庭が静かになってよかったのですが、なんと水槽の水が濁り始めました。浄化槽出の水を上から水槽の水面に落とすと、水は空気を巻き込みながら水槽の水を攪拌します。空気を巻き込んだ攪拌が、濁りの原因である微粒子の凝集を促進するのではないでしょうか。
水の音を消すと、空気を巻き込んだ攪拌はおこらず、水の流れが生じるだけになります。これは攪拌効果が小さく、微粒子の凝集も起こりにくくなるのではないでしょうか。
微粒子は凝集して沈殿した方がいいので、水の音を消すのをあきらめ、元へ戻しました。
現在の浄化槽は、水槽の汚染水を、まず浄化槽の生物浄化層に通し、次に目の粗い使い捨てフィルター(袋状になっており、一つ1円)で比較的大きい浮遊物を除去し、次に砂濾過層で小さい浮遊物を除去する構造にしています。砂濾過槽は次第に目詰まりを起こします。すると微粒子を含んだ水は浄化槽を溢流し、水槽に滝のように落ちます。砂濾過層の取替を高頻度で行うことは面倒なので使い捨てフィルターの取替に合わせています。フィルターが何日もつかはまだ実験中です。かなりもちそうです。
実用化段階の装置養殖では、浄化槽の下部は沈殿槽、上部は生物浄化層とした単純構造とし、濾過層は省きたいと思っています。
水槽に張り付きながらあれこれ対策を考えていると、時のたつのを忘れます。
ところで今は餌はタンパク質系(昆虫系)だけを与えていますが、炭水化物系も交互に与えると真鯉の消化器官にはいいようです。そこで米ぬかが安価なので実験します。少量の小麦粉と混ぜ、水でねり、うどんをつくる要領でうどん状のものをつくり、切って粒状にして餌とします。水槽にまいてすぐばらけないか、食いつきはいいか実験したいと思っています。
今は庭に水槽を置いているので、冬になると水温が下がり、真鯉は餌を食べなくなります。12月から3月までは真鯉は越冬に入ります。しかし東京では冬も多少餌が必要のようです。そこで保存食化した昆虫系の餌を用意しますが、念のため市販品も用意しました。タンパク質系と炭水化物系が調合されています。(注)実用化段階の装置養殖では冬がないので冬でも餌を与え続けます。
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