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MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
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大洗町循環バス・海遊号~レトロ調バスで運行する100円バス

2010-02-27 | バス[北関東]

  

最近MAKIKYUの職場では、共に仕事をして来た同期入社の1人(北海道出身)が、家庭の事情により退職して北海道へ戻り、来月から彼の地で同業者に再就職(新天地での活躍にも期待したいと思います)する事になったのですが、帰道の際には自家用車を運送する必要がありました。

この関係で北海道までの道程は、フェリーで帰る事になったのですが、現在首都圏~北海道間をフェリーで移動するとなると、水戸の郊外にある大洗港から、苫小牧に向かう商船三井フェリー利用が一般的です。

このルートは車と共に首都圏~北海道間を移動する場合に重宝される他、最近では高速バスとセットになった割引券(パシフィック・ストーリー)設定もあり、この割引券を使うと東京~札幌を片道1万円足らずで移動できる事もあり、時間はかかるものの割安な北海道へのアクセス手段としても知られています。

MAKIKYUはさすがに北海道までの道程を共にする事はなかったものの、先日道案内と見送りを兼ねて北海道行きフェリーの出航する大洗港まで足を伸ばす事になりました。

当然ながら大洗港への往路は、航送する自家用車での移動となり、日頃中長距離移動は専ら鉄道などの公共交通機関を利用するMAKIKYUとしては、久々に長時間自家用車に乗車する事になり、非常に疲れると感じたものでした。

ただ大洗到着後にフェリーターミナルに車を置いて街中を移動する際や、見送りの後に大洗駅まで移動する際には、バスを利用する事になり、その際に利用したバスの一つが、大洗町が茨城交通に委託し、町内を循環運行している「海遊号」と呼ばれるバスです。

「海遊号」は「アクアワールド・大洗ルート」と、「大洗サンビーチルート」の2ルートが運行されており、1台のバスで2つのルートを交互に運行する事もあって、運転間隔が一定しておらず、やや分かり難いダイヤ設定なのは難点です。

しかし1乗車100円均一という割安な運賃に加え、200円の1日乗車券も設定されており、こちらは観光施設の割引特典も設定されているなど、生活の足としてだけでなく大洗観光の手段としても非常に有用で、「大洗サンビーチルート」は徒歩ではやや時間を要する大洗駅~フェリーターミナル間のアクセスとしても活用できます。

また使用車両もコミュニティバスで一般的なマイクロバスなどではなく、中形路線車をベースにしたレトロ調の特注車が用いられている点も特徴で、自家用車で大洗までアクセスした場合でも、観光の一つとして町内移動に「海遊号」を利用するのもおススメです。

ちなみに「海遊号」の使用車両は、非常に目立つレトロ調という事で目を引く存在であるだけでなく、首都圏では比較的少数派とも言える西日本車体工業製の2段ステップ車である事や、茨城ではさほど古い年式には入らない車両にも関わらず、床が板張り(レトロ調バスによく見られるタイプのフローリングではなく、黒い油の塗られた昔ながらのバスの床)である事なども興味深く感じたものでした。

「海遊号」は運賃が非常に安い上に、使用車両も趣味的に興味深い存在であるなど、大洗を訪問する機会があれば、是非乗車をおススメしたいバスと言えます。

しかし周知が行き届いていないのか、MAKIKYUが乗車した日には夕方のフェリー出航時刻に丁度良い時間の「大洗サンビーチルート」でも閑散としている有様でした。

水戸駅~大洗港間のアクセスとしても割安で有用(大洗鹿島線水戸~大洗間310円と合わせても410円:路線バス通し乗車よりも割安です)にも関わらず…と感じてしまいましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も大洗を訪問する機会がありましたら、是非大洗町内循環バス「海遊号」に乗車してみては如何でしょうか?


日本中央バスの自転車積載バス~こちらは自転車を車内へ

2009-04-20 | バス[北関東]

先日「MAKIKYUのページ」では、神奈川中央交通で走り始めた自転車積載バスに関して取り上げましたが、記事中で「既に自転車搭載バスは他地域で走っており…」と触れた事もありますので、今日はMAKIKYUが以前前橋で乗車した自転車積載バスに関して取り上げたいと思います。

前橋で運行している自転車積載バスは、日本中央バスと呼ばれる事業者が運行しており、日本中央バスは比較的新興勢力ながらも、前橋駅に降り立つと東武系の関越交通(現在の群馬県バス事業者では最大手)と並び、その姿をよく見かけるものです。

同社は群馬県以外の方には余り馴染み無いかもしれませんが、同社はかつて群馬県内で多数の路線を運行していた東武(現在東武系事業者の路線はあるものの、東武自体は全面撤退しています)をはじめ、群馬バスや上信電鉄など既存事業者の廃止路線を肩代わりした路線を多数運行する他に、高速バスの運行も行っており、さいたまなど首都圏発着の高速バスも運行しています。

その中でも前橋駅を起点に富士見村と榛東へ向かう路線では、自転車積載バスを走らせており、その内前者は以前(4年以上前の話ですが…)MAKIKYUも乗車した事があります。

その際に乗車したバスは中型のワンステップ車で、見た目は「自転車積載可」の案内表示以外はごく一般的な路線バスという雰囲気ですが、自転車を積載する際は車内に持ち込む方式となっているのが特徴です。
(余談ながらネットで調べた限りでは、国内では他にバス後部に設けたラックに自転車を載せるタイプの自転車積載バスもニセコで走っている様ですが、これはさすがに遠過ぎて容易に赴ける所で無く、MAKIKYUは彼の地を列車で通ったのも1回だけと言う有様ですので、乗車はおろかその姿を見たことすらありません)

車内の様子などは残念ながらカメラには収めておらず、取り上げる事が出来ません(日本中央バスHPに写真がありますので、興味のある方は同社HPへ)が、最後部に自転車を固定するスペースが設けられている事が特徴で、自転車積載バスと言うだけでなく、ワンステップ車にも関わらず床が板張り(2段ステップ車では今でも地方などで時折遭遇しますが、低床車ではなかなか目にする機会がないものです)というのも非常に印象的でした。

MAKIKYUが乗車した際には、残念ながら自転車を積載する姿を見る機会はありませんでしたが、富士見村へは赤城山に向かってなだらかな上り勾配となっている事もあり、先日取り上げた神奈中の自転車積載バス運行区間(海岸近くの平坦区間を運行)に比べると、自転車積載のメリットは大きい様に感じたものですが、土地柄バスの運行本数が限られ、予め運行時刻を確認してからでないと利用が厳しいのは難点です。
(その点神奈中の自転車積載バス運行区間はそこそこの便数が運行されており、自転車でバス停を通りかかった際にバスの姿が見えたので、自転車をバスに載せて目的地へ…という使い方もアリです)

また富士見村へ向かうバス路線は、この日本中央バスの自転車積載バス以外に関越交通の路線もあり、こちらは途中経由地が異なるものの、前橋駅~富士見温泉間で両者を乗り比べる事も可能で、両者の乗り比べも面白いものです。

富士見村まで行くと時間や運賃面で…という方は、時間が合えば(JR)前橋駅~(上毛電鉄)中央前橋駅間の移動(この区間は100円で乗車できます)でも短い時間ながら乗車可能ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も前橋へ行かれる機会がありましたら、是非ユニークな日本中央バスの自転車積載バスに乗車してみては如何でしょうか?


関鉄パープルバス・下妻駅=つくばセンター線~KEKの前を通るバス路線

2008-10-09 | バス[北関東]

   

先日ノーベル賞の受賞者が発表され、6年ぶりに日本人が同賞を受賞した事が今話題に上がっていますが、素粒子物理学の発展に大きく貢献した事で評価され、ノーベル物理学賞を受賞した3人の内、2人は大学等の研究機関を改組・統合した大学共同利用機関法人「高エネルギー加速器研究機構」(KEK)という組織に属しており、同機構は日本でも有数の研究学園都市として知られるつくば市内に研究施設を構えています。

数日前にMAKIKYUがつくば方面へ出向いた際にも、KEKの前を通る機会があったのですが、その時に乗車した路線バスが、関鉄パープルバスの下妻駅~つくばセンター(TXつくば駅)間を結ぶ路線(一部は更に学園並木まで運行)で、MAKIKYUが同社のバスに乗車するのは先日が初めてでしたが、KEKのHP上でも、同施設へのアクセス交通機関の一つとして取り上げられています。

この路線は関鉄常総線とTX(つくばエクスプレス)の両鉄道路線間を結ぶ路線の一つで、決して本数も多いとは言えませんが、概ね1~2時間毎に運行されており、下妻駅を発着するバス路線の中では、土浦発着の次に本数が多い路線となっています。
(かつては結城方面へ向かう路線などもありましたが、路線の相次ぐ縮小・廃止で、現在下妻駅を発着する路線バスはかなり少なくなっているのが実情です)

同線の一部は、折り返しで石毛駅~つくばセンター間の便に充当されており、この3路線は関東鉄道本体から下妻営業所を分離した関鉄パープルバスにおいては、重要度の高い路線にもなっています。

とはいえ自家用車利用が浸透した地域であるだけに、MAKIKYUが昼間にこの路線に乗車した際は、下妻市内では他に乗客の姿がなく、筑波山を車窓に望みながら暫く走り、今話題となっている「高エネルギー加速器研究機構」(目の前に同名のバス停が存在しており、非常に印象的な停留所名という事もあって鮮明に覚えています)を過ぎて、大穂庁舎辺りから乗客の姿がボチボチ…という状況でした。

この路線の運賃は下妻駅から乗車すると、大穂庁舎辺りで運賃は700円近くにまでなるものの、720円で運賃が打ち止めとなる事もあって、つくばセンター到着時には運賃表示器の若番は「720」の数字がズラリと並ぶ様が印象的でした。

またMAKIKYUが乗車した便に充当され、少し前の関鉄では最もポピュラーな存在、今でもパープルバスをはじめ、関鉄では多数が活躍するいすゞ製中型車でも充分過ぎる程でしたが、この車両は関鉄の自社発注車では比較的よく見られ、中ドアから後部がロングシートの座席配列となっている車両であると共に、首都圏では最近乗車機会が少なくなった床が板張りの車両で、茨城県は排ガス規制対象外という事もあって、この様な車両が今も多数活躍しています。

しかもつくばセンターと言えばTX開業のお陰で秋葉原から快速列車で45分、北千住からは僅か35分程度で行ける所であるだけに、東京都心から1時間足らずで、この様な車両に遭遇する機会が度々あるのは嬉しいものですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方もTXなどでつくば方面へ足を伸ばされる機会がありましたら、今話題の「高エネルギー加速器研究機構」の車窓観光(施設内は基本的に一般公開されていない模様です)も兼ねて、下妻駅~つくばセンター間を走る関鉄パープルバスに揺られてみては如何でしょうか?

写真はMAKIKYUが乗車したバスとその車内、つくばセンター到着時の運賃表示と筑波山を望む車窓のワンシーンです。


馬頭の街中で見かけた那珂川町営バス

2008-09-23 | バス[北関東]

先日「MAKIKYUのページ」では、栃木県那珂川町を走る那珂川町営バス(旧馬頭町営バス)を取り上げましたが、MAKIKYUが馬頭の街中で谷川・盛泉線のバスから下車し、烏山へ向かうJRバスへ乗り継ぐまでの間には、他路線で用いている車両も一台目撃していますので、取り上げたいと思います。

その車両は五輪場発着の路線で運用されていた車両で、余所者が乗車する事はまずない路線と言え、那珂川町営バスの運行本数自体が少ない状況ですので、限られた滞在時間で複数の町営バスを目撃できただけでも上等と言えるのですが、こちらは谷川・盛泉線で乗車したLIESSEと同じ日野製ながらも、路線バスとしての使用例は余り多くないMELPHA(送迎バスなどでは結構見かけますが…)でした。

車体長もLIESSEより少々長い事もあって、似た様な姿ながらも、LIESSEより少々高級感を感じたものですが、那珂川町営バスは盛泉と五輪場発着の路線以外にも幾つかの路線が存在しているだけに、他にも幾つかの車種が存在しているのかも気になったものです。


那珂川町営バス・谷川盛泉線~越境ルートの鍵になる路線ですが…

2008-09-19 | バス[北関東]

 

昨日「MAKIKYUのページ」では、常陸大子~盛泉間を走る茨交県北バスに関して取り上げましたが、今日はその続きとして、盛泉で乗り継いだ那珂川町営バスに関して取り上げたいと思います。

栃木県那珂川町は、馬頭町と小川町が合併した自治体で、旧馬頭町が運行していた町営バス(過疎地特例の白ナンバー)はそのまま那珂川町に引き継がれ、現在那珂川町営バスとして運行していますが、盛泉を発着する谷川盛泉線と呼ばれる路線をはじめ、旧馬頭町内で幾つかの路線を運行しています。

那珂川町営バスの路線は専ら生活路線で、どの路線も運行本数が少ない事もあって、余所者には利用し難い感がありますが、谷川盛泉線は一応盛泉で茨交県北バスと乗り継ぐ事で県境を超え、路線バスによる栃木~茨城県跨ぎの越境ルートを構成できる事もあって、余所者が那珂川町営に乗車するとすれば、最も乗り易いルートとも言えます。

ただ一般路線バスが撤退し、過疎地特例による白ナンバーの自治体運行路線(通称80条バスなどと呼ばれます)だけあって、谷川盛泉線も運行本数は1日3往復しかなく、必要最小限の運行本数ですので、馬頭~常陸大子間を路線バス乗り継ぎで移動するとなると、この路線の時刻が越境ルートの鍵になると言えます。

また運行本数が1日3往復と極めて少ないだけでなく、ダイヤも茨交県北バスとの接続を考慮したものにはなっておらず、実質的に乗り継ぎ利用可能な便は上下共に1本ずつに限られる状況ですし、その上日曜・祝祭日は全便が運休、また一部の便は土曜日も運休となり、馬頭方からの乗り継ぎ利用に適した便も土曜運休となっていますので、非常に利用し難く、乗車自体が至難の業と言えます。

その上盛泉自体も近くに小さな商店が一軒あるだけの寂しい所ですので、大子方からの乗り継ぎ利用に適した便(それでも盛泉での待ち時間が40分程度発生します)を利用したMAKIKYUも、待ち時間を潰すのに苦労する状況でしたが、この様な状況だけあって那珂川町営バス~茨交県北バスの乗り継ぎ利用者は皆無に等しいと思われ、それどころかMAKIKYUが乗車した那珂川町営バスの乗客自体が3名と言う状況でしたので、路線が存在しているだけでも有難いと考えた方が良いのかもしれません。

そのため水郡線(茨城県)~烏山線(栃木県)間のバス乗り継ぎルート(馬頭~烏山間はJRバスの路線があります)としては、本数の少なさに加えて接続時間が長く、曜日も選ばなければならないなど、「MAKIKYUのページ」で以前取り上げ、決して便利とは言い難い常陸大宮~烏山(高部車庫乗り換え)のルートなどと比べても、このルートは極めて利用し難いですが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も機会がありましたら、是非那珂川町営バスを使った栃木~茨城県跨ぎのバス乗り継ぎルートを辿ってみては如何でしょうか?

写真は谷川盛泉線のマイクロバス(日野リエッセ)と、乗り継ぎ場所になる盛泉バス停(折返場)の様子です。


茨交県北バス・盛泉線~県境を越えるローカル路線は、他路線と乗り継ぐと…

2008-09-18 | バス[北関東]

 

先日「MAKIKYUのページ」では、今月初頭にMAKIKYUが北関東方面へ行った際に乗車したひたちなか海浜鉄道の、朝ラッシュ時間帯における輸送力列車に関して取り上げましたが、この小旅行の計画を立てる際には、常陸大子から栃木県方面へ抜ける路線バスの時刻が最も大きなキーとなっており、常陸大子(Hitachi-Daigo)でこの路線バスに接続する列車(JR水郡線:水戸駅を9時台に出発する郡山行)の時刻などを考えると、余所者にはなかなか乗車機会がない平日朝ラッシュ時間帯のひたちなか海浜鉄道訪問も丁度良い事もあって、同線を訪問したものでした。

ところで本題に入りますが、水戸から水郡線で1時間強を要する県北の山間に位置する常陸大子は、JR水郡線の運行における拠点として知られ、袋田の滝(常陸大子の一つ手前に位置する袋田駅が最寄ですが、駅から徒歩圏ではなくバスなどを利用する事になります)などの観光名所がある事でも知られていますが、常陸大子からは路線バスを乗り継ぎ、栃木県方面へ抜けるルートが存在しています。

このルートは、常陸大子~盛泉(Moriizumi)間の茨交県北バス盛泉線と、盛泉~馬頭間の那珂川町営バス(旧馬頭町営バス)、そして馬頭からは烏山へ向かうJRバスや、氏家(Ujiie)を経て宇都宮へ向かう東野バスに乗り継ぐものです。

その内常陸大子から出発する場合、最初に乗車する事になるバスが、茨交県北バスの盛泉へ向かう路線で、この路線に限らず、大子一帯の各バス路線は茨城交通の分社である茨交県北バスによって運行されていますが、比較的経年車が多い茨交の中でも、特に古参車両の比率が高い事でも知られています。

さすがにモノコックボディの車両は見かけなかったものの、常陸大子の駅前で盛泉行を待つ間にやって来る他路線で充当される車両を見ても、排ガス規制の厳しい大都市圏ではもはや見かけなくなった車両ばかりでした。

そしてMAKIKYU乗車した際に盛泉行きでやってきた日野製中型車両も、昭和59年(1984年)製という結構な古参車で、床も板張りになっているなど、最近ではなかなか乗車する機会がない車両という点も有難かったですが、古参車ながらも手入れが行き届き、車両の状態が比較的綺麗だった事には、好感を感じたものです。

ちなみに盛泉までは常陸大子駅から所要約20分程、盛泉の手前で県境を越えて栃木県(那珂川町)に入るのですが、この路線は殆どの区間が自由乗降区間(停留所以外でも乗降可能)となっており、車窓も農村風景が拡がる中を駆け抜けるなど、ローカル路線の典型とも言えるでしたが、運行本数もこの路線自体は1日7.5往復(内1.5往復は土休日運休)となっており、決して本数は多いとは言えないものの、土地柄を考えるとこれでも割合健闘しているのでは…と感じたものです。

また盛泉で乗り継ぐ那珂川町営バスに関しては、近日中に別記事で取り上げたいと思っていますが、大子方から乗り継ぎ可能な便は、実質的にMAKIKYUが乗車した時間(常陸大子駅を11時過ぎに出発)に限られており、これもすぐに接続と言う訳ではないのですが、MAKIKYUが盛泉線に乗車した際は、盛泉まで乗り通す乗客自体がMAKIKYU一人だけと言う状況でしたので、一応バス乗り継ぎで栃木県方へ抜ける事は可能になっているものの、実際このルートを使って茨城県~栃木県間を移動する乗客は殆どいないと思われる状況でした。

あと余談ながら、この記事を見て盛泉線に乗車しようと思われる方もいるかもしれませんが、この路線は常陸大子~盛泉間で片道560円を要するものの、茨城交通(本体)では1000円で1150円分利用可能なセット回数券を発売しており、水戸周辺などでも利用できますので、茨交を時々利用する機会がある方には回数券の利用がおススメです。

ただ茨交県北バスで発売しているセット回数券は、1000円セット券で1100円分利用可能(本体と相互利用可能ですが、表紙や券面の文字色が異なっています:また3000円券もありますが、こちらも利用可能金額は3400円です)でしたので、盛泉線に限らず、大子エリアで予め県北バスを利用する事が分かっているならば、水戸から水郡線で常陸大子へアクセスする場合、必要分を事前に水戸で調達しておいた方が良いかもしれません。


「わ」ナンバーの那須烏山市営バス~元々白ナンバーの路線とはいえ…

2008-09-05 | バス[北関東]

先日MAKIKYUが青春18きっぷを使用し、北関東方面へ出向いた際には、烏山駅を利用する機会もあったのですが、駅前で路線バスを降りて烏山線に乗り継ぐ際、駅前に停車していたバスの中に「わ」ナンバーの車両が止まっている姿を見かけましたので、少々取り上げたいと思います。

ナンバープレートの4桁数字(或いはそれ以下)の前に付く仮名が「わ」ナンバーの車両は、レンタカーが用いている事はご存知の方も多いかと思いますし、MAKIKYUも自家用車のレンタカーを何度か利用した際には、当然この手のナンバーの車両でしたが、これが路線バスともなれば、極めて異色の存在と言えます。

MAKIKYUも「わ」ナンバーを付けた路線バスの姿を実際に目撃したのは、先日の烏山駅が初めてで、写真の車両は烏山駅~高部(たかぶ)車庫間を結ぶ栃木県(那須烏山市)~茨城県(旧美和村:現在は常陸大宮市に合併)跨ぎの路線で充当されていましたが、この路線は高部車庫で茨城交通の路線バスに乗り継ぐ事で、常陸大宮駅へ抜ける事が出来る路線(その気になれば、更に常陸大宮で乗り継いでバスで水戸まで行く事も可能です)としても知られています。

この路線は過去に一度MAKIKYUも乗車した事(「MAKIKYUのページ」で取り上げた事もありますので、興味のある方はその際の記事もご覧下さい)があり、その際はISUZU製の中型車が充当されていましたので、この車両(もしくは現在その後任の車両になっているのかもしれませんが…)が何らかの事情で使えなくなったと推測され、その代替でレンタカーを用いていたものと思われます。

ちなみにこの路線は自治体運行による通称80条バスで、特例で白ナンバー車両での運行が認められている路線ですので、レンタカーを用いて運行する事も、決して有り得ない話ではないのかもしれませんが、真っ白で運行事業者名などの表記が全くないバスが「高部車庫行」という行先を掲げた姿は非常に奇妙に感じたものですが、この路線に限らず那須烏山市営バス(烏山駅発着の路線バスは、馬頭方面へのJRバス以外は全て那須烏山市、或いは同市と他自治体の合同による市町営バスとなっています)では、他路線でもこの様な事が時折あるのかも気になったものです。


烏山駅を発着するJRバス(2)~3年程前に見かけた時には…

2007-08-07 | バス[北関東]

昨日烏山駅を発着するJRバスに関して取り上げた記事を公開しましたが、3年程前にMAKIKYUが烏山駅を利用した際にも同社のバスを見かけており、今日はこの時に見かけた車両を取り上げたいと思います。

烏山では近年大幅に路線が削減され、かつては茂木へ抜ける便なども運行されていたものの、現在では馬頭へ向かう1路線のみとなっていますが、それどころか現在は烏山支店自体が宇都宮支店に統合される状況となっています。

写真は烏山支店が残存している頃に撮影した、烏山駅~馬頭間の路線で運用されているバスですが、通称大型ショートと呼ばれる9mという長さのバスは、大型車と中型車の中間に位置する大きさで、車幅は大型並みながらも下回りは中型ですが、この手のバスはどちらかというと少数派に属し、その上この車両はJRバス関東の旧塗装ですので、なかなか通好みな感じとなっています。
(旧塗装で行先表示がLEDというのも意外な感じですが…)

ちなみに現在烏山駅で発着するJRバスは、宇都宮市内で使用されている車両が共通で運用され、宇都宮~茂木間の路線で運用した後に烏山へ回送、そして烏山駅発着の路線で運用する形態となっている模様で、その関係で昨日取り上げたERGAの様な新型の都市型低床車両で運用される事もある様です。
(烏山駅発着路線の運行本数を考えると妥当な気もしますが、支店と路線の距離が随分離れており、またどう考えても烏山~馬頭の路線でERGAというのは意外な感じがしますが…)

ただ現在宇都宮支店の車両で運用され、運賃箱には3社共通バスカードのリーダーも取り付けられているとはいえ、烏山駅発着路線ではバスカードの使用は不可能な模様ですので要注意です。


烏山を走るJRバス(1)~1路線だけの存在ですが…

2007-08-06 | バス[北関東]

先日MAKIKYUが北関東方面へ出向き、烏山線に乗車して烏山駅へ到着した後に乗車した那須烏山市営バスに関しては既に取り上げましたが、ローカルムードたっぷりの市営バス(旧烏山町営バス)が多数発着する烏山駅でも、JRバス関東による一般路線が1路線だけ存在しています。

この路線は烏山駅を基点に小川・馬頭方面(現・那珂川町)へ向かうもので、運行本数も7~8本程度、それも約半数は休日運休となりますので、利便性も決して高いとは言えませんが、大半の路線バスが通称80条バスと呼ばれる自治体運行バスになっている烏山周辺では、一番の幹線バスと言えます。

使用されている車両も、土地柄を考えれば中型程度でも充分な気がしますが、先日MAKIKYUが見た限りでは大型路線車が使用されていまして、それも中には栃木県内の路線バスでは県都・宇都宮でも決して数が多いとはいえないERGA(いすゞ製の新型大型路線車・ただ写真の車両はV型8気筒エンジン装備車の様ですので、最新鋭ではありません)の低床ワンステップ車も走っており、この車両が烏山駅に出没した姿を見た時には随分驚かされたものですが、現在この路線で使用されている車両は宇都宮市内を走る車両と共通になっている模様です。

(追記)8月7日付けで(2)として3年程前に撮影した同路線のバスに関して取り上げるとともに補足を行い、この記事を一部修正しています。


茨城交通 大宮駅~高部車庫線

2007-08-05 | バス[北関東]



昨日「MAKIKYUのページ」では、烏山駅~高部車庫間を走る那須烏山市営バスに関して取り上げましたが、今日は3日に高部車庫で乗り継ぎ、(常陸)大宮駅へ向かう際に乗車した茨城交通の路線バスに関して取り上げたいと思います。

この路線は常陸大宮市の中心部に位置するJR水郡線常陸大宮駅と、旧美和村の役場(現在の美和庁舎)そばに位置する高部車庫間を結ぶ路線で、長沢経由と上小瀬経由の2ルートが設定されており、現在は常陸大宮市内のみを走る路線となっています。

長沢経由の路線は途中玉川駅前(玉川村駅の近くにあるバス停の名称です)も経由しますので、JR線との乗り継ぎにはこちらも活用できますが、運行本数は両ルートあわせても1桁という状況ですので、予め時刻を調べておかないと乗車は少々厳しい状況ですし、また1月1日~3日までの間は全便運休となる点も要注意です。

また高部車庫から更に西へ向かい、栃木県那須烏山市との境界に近い塙まで向かう便(高部車庫以西は那須烏山市営バスと同ルート)も1往復だけ設定されている事や、大宮の市街地を除く大半の区間が自由乗降区間となっているのも特徴で、使用車両も道路事情(所々にすれ違い困難な箇所が存在します)や乗客数の関係もあって、専ら中型車が用いられている様です。

ちなみにMAKIKYUが乗車した際は写真の日野製中型車が使用されており、すれ違ったこの系統のバスも同形車が用いられていましたが、旧式のフィンガーシフトに板張りの床という組み合わせの昭和(この車両は62年製で、既に製造から20年が経過しています)のバスは大都市圏では既に乗車できない車両(この車両も大都市圏からの移籍車両ですが…)ですし、長閑な風景の中を走るバスの旅は利便性は決して良いとは言えないものの、烏山~常陸大宮間を路線バス乗り継ぎで移動するのもなかなか面白いものでした。

ただ運賃はこのバスに40分程度乗車して890円(那須烏山市営バスは烏山駅~高部車庫間で700円・またこのバスも玉川駅前で下車すると運賃が多少安くなります)でしたので、市内路線バスとしては決して安い運賃とは言えませんが、ローカルバスに揺られるのが好きな方であれば、青春18きっぷでの汽車旅に加えて別料金で乗車するだけの価値は充分にあると感じます。

あと余談ですが、茨城交通では1000円のセット回数券を車内でも発売しており、これは1150円分使用可能で他社に比べて割引率が高めに設定されている事は有難く、また同社の路線バスは水戸周辺で多数走っており、回数券の使い勝手も割合良好ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様もこのバスに乗車される機会がありましたら、回数券の利用を検討される価値があるかと思います。


那須烏山市営バス 烏山駅=高部車庫~県境を越える80条バス

2007-08-04 | バス[北関東]

 

昨日MAKIKYUが青春18きっぷで北関東方面へ出向いた際には、烏山線・水郡線という2つのJR非電化ローカル線に乗車したのですが、烏山線の終点・烏山~水郡線の常陸大宮間はローカルバスを乗り継いで移動しまして、その内栃木・茨城の県境を越える際に乗車したバスが、今日取り上げる那須烏山市営バス・烏山駅=高部車庫線です。

烏山駅は一般の路線バスとなると、小川・藤沢方面へ向かうJRバスの路線が1路線設定されているだけですが、その代わり通称80条バスと呼ばれる自治体運営の白ナンバー路線バス(白ナンバーは本来自家用で用いられており、一般の路線バスは営業用の緑ナンバーを付けていますので、これは過疎地の自治体に認められている特例です)が複数運行されており、その一つが高部車庫へ向かう路線です。

那須烏山市営バスで使用されている車両は、行先表記などがなければ本当に自家用バスかと錯覚させられそうなマイクロバスが多数使用されている中で、この路線で使用されている車両は中型のハイバックシートが並ぶ車両が使用されていますので、他の市営バス路線に比べて使用車両が高級な感がありますが、この路線は隣接自治体とはいえ県境を越えて茨城県常陸大宮市へ乗り入れるという点でも際立っており、これも栃木県内で路線が完結する市営バス他路線とは異なる大きな特徴となっています。

また那須烏山市営バスの中で他の自治体に跨る路線は、那須烏山市だけでなく他の運行自治体名も連名で表記されているのが大きな特徴で、烏山駅=高部車庫の路線で使用される中型車の場合も、側面に「那須烏山市」と「常陸大宮市」の名前が表記され、前面にも「市営バス」という表記がありますが、3年程前にこの車両を見かけた際には前面に「町営バス」という表記があり、側面の自治体名も「烏山町」「美和村」でしたので、近年この一体で大規模に行われた市町村合併の凄まじさを感じさせられます。

ただ車両の表記こそ新自治体名に改められ、事業者も烏山町から那須烏山市に変わっているものの、車内放送のテープ(音声合成装置ではありませんでした)アナウンスでは「烏山町営バス」と案内されており、こんな所に旧烏山町の面影が残っているのは意外でした。

ちなみにこの路線の終点・高部車庫では常陸大宮へ向かう茨城交通の路線バスに乗り継ぐ事が可能で、MAKIKYUも市営バス乗車の後にこちらへ乗り継ぎましたが、運行本数は烏山駅=高部車庫間が5.5往復、高部車庫=常陸大宮駅間もそれより若干本数が多い程度(それも正月3が日は全面運休です)で、それも相互の接続を意識したダイヤではありませんので、待ち時間が殆どない状態で乗り継ぎ可能なダイヤは極僅かで、実際に烏山~常陸大宮を乗り通せるダイヤは、1時間程度の待ち時間で乗り継げるダイヤを含めても指の数で足りてしまう状況ですので、この記事を見て乗車したいと思われた方は、事前に入念な下調べをされた方が良いかと思います。

あと烏山からは他に真岡鐵道市塙駅へ向かう市営バスも運行されており、こちらも途中の芳賀黒田で茂木町営バスに乗り継ぐ事で茂木へ抜ける事が出来ますので、複数の非電化ローカル線の旅を楽しみつつローカルバスの旅も楽しみたいという方は、このルートも試されると面白いかと思いますが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も烏山線に乗車される機会がありましたら、是非烏山駅を発着する那須烏山市営バスにも乗車されてみては如何でしょうか?

写真は昨日乗車した際の烏山駅=高部車庫間を走る那須烏山市営バスと、3年程前に撮影した烏山町営バスで、同一車両ですが車両の表記に注目です。


竜ヶ崎NTを走る関東鉄道バス~このエリア限定塗装の車両も存在

2007-03-15 | バス[北関東]

 

「MAKIKYUのページ」では最近、関東鉄道(関鉄)竜ヶ崎線や竜ヶ崎市内を走るコミュニティバス「龍・ゆうバス」に関して取り上げましたが、今日は竜ヶ崎市内の佐貫駅を基点に竜ヶ崎ニュータウンへ向かう関東鉄道の路線バスに関して取り上げたいと思います。

竜ヶ崎NTは竜ヶ崎市の中心部から見て北側に位置するNTで近年発展が著しい地区ですが、このエリアには旧市街へ向かう関鉄竜ヶ崎線の様な軌道系交通機関が存在しない事もあって公共交通は専ら路線バスとなっています。

このエリアは東京の通勤圏になっている事もあって、路線バスの運行本数は茨城県の中ではかなり多い部類(東京や神奈川と比較するのは酷ですが…)に入り、佐貫駅からニュータウン長山・ニュータウン久保台・白羽1丁目へ向かう路線などは毎時3本(平日昼間)運行され、最終便も23時頃(平日)まであり深夜バスも運行される状況となっています。

この竜ヶ崎NTへ向かう路線バスは、以前は茨城観光自動車(茨観)と呼ばれる事業者と関鉄の2社が共同運行を行っており、回数券などは竜ヶ崎NT限定の共通回数券が発売されていたのですが、現在は茨観が廃業した事もあって関鉄1社による運行となっています。

このエリアを走る関鉄バスの特徴としては、同社エリア各地で多数が走っている水色の一般的な塗装の車両以外に、竜ヶ崎NTエリア限定の特別塗装が施されたバスが複数走っている事が挙げられ、これもかつては関鉄と茨観の両社にそれぞれ配属されていたのですが、茨観の廃業後はその車両も関鉄に移籍しており、MAKIKYUが先日このエリアのニュータウン久保台→佐貫駅までバスに乗車した際は、幸運にもこの車両に遭遇しています。
(写真は乗車前にニュータウン久保台の操車場で許可を得て撮影しています)

写真がその車両ですが、この竜ヶ崎NT限定塗装のバスは同じ塗り分けながらも赤系統と青系統の2種類の塗装が存在する事が特徴で、これは関鉄と茨観の事業者別ではなく両社共に2種類の限定塗装車を走らせていたのですが、関鉄に導入された車両はいすゞ車(キュービック)であるのに対し、茨観に導入された車両は日野車(ブルーリボン)である事から直ぐに見分ける事が可能です。

また関鉄に導入された車両は、この年代の関鉄バスにしては珍しく床がリノリウム仕上げ(関鉄では90年代に入ってからも板張り床の車両を導入していました)なのが特徴で、座席のモケットなども別物ですが、こちらはそこそこの外観に見えるにも関わらず床が板張りとなっており、また関鉄バスでは大抵取り付けられている後部方向幕が、関鉄に移籍した今日でも未だに設置されていない事も大きな特徴となっています。
(あと関鉄に詳しい方であれば、車番が9000番台-他社からの移籍車両というのもポイントでしょうか?)

ちなみにこの車両は大型車という事もあり、主に竜ヶ崎NTを運行する路線に優先的に充当されますが、運用上の都合などで竜ヶ崎営業所管内の他路線で運行される事もある様で、また竜ヶ崎NT内を運行する路線もこの車両だけでは台数が不足する事もあって、関鉄一般塗装の大型車や中型車も多数運行されますが、佐貫駅辺りで何本かバスをやり過ごせば大抵この限定塗装車のどれか(いすゞor日野・赤or青)に遭遇する事は可能な状況です。

この車両に興味のある方は佐貫駅前で張り込まれると遭遇できるかと思いますし、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も竜ヶ崎NT方面へ行かれる機会がありましたら、是非この車両に乗車されてみては如何でしょうか?


龍・ゆうバス~竜ヶ崎市を走る100円コミュニティバス

2007-03-10 | バス[北関東]

 

先日「MAKIKYUのページ」では竜ヶ崎市内を走る関東鉄道竜ヶ崎線に関して取り上げましたが、MAKIKYUがこの路線に佐貫→竜ヶ崎まで乗車した後、来た道をそのまま折り返すのも…

という事で駅前で目に付いた竜ヶ崎市が運行するコミュニティバス「龍・ゆうバス」の「循環ルート」に乗車し、その後一般路線バスに乗り継いで佐貫へ戻りましたが、今日はこの「龍・ゆうバス」に関して取り上げたいと思います。

このバスは竜ヶ崎市が地元で路線バス(鉄道もですが…)を運行する関東鉄道と、地元のバス観光会社に運行を委託しているコミュニティバスで、ルートは各ルート共に市内中心部の竜ヶ崎駅を発着する設定となっており、メインの「循環ルート」と、支線的存在のA・B・Cルートと呼ばれる3ルートの合計4ルートが運行されています。

この4ルートの内、MAKIKYUも乗車したメインとなる「循環ルート」は関東鉄道が運行し、発展著しい竜ヶ崎ニュータウン方面を循環するのですが、内回り・外回り共に昼間は毎時運行という運行頻度は、土地柄を考えるとコミュニティバスとしては高頻度の部類に入り、車両も専用の小型低床車が導入(MAKIKYUが乗車した時は一般路線車の代走・所定の車両はバス停画像の隅に描かれた車両です)
されるなど、サービスレベルはかなり高いと言えます。

運賃はこの手のバスでは御馴染みの100円均一となっていますが、竜ヶ崎市ではコミュニティバスの運行に伴って一般路線バスの乗客逸走を食い止めるために、8時~17時の間に市内を運行(時刻は始発地基準)する関東鉄道の路線バスの運賃を、乗降共に市内で利用となる場合に上限200円とする昼間割引制度を導入しているのも特徴です。

これはバス会社の損失分を市が補填する仕組みで、MAKIKYUはこの割引適用時間外に路線バスを利用したのですが、その場合はコミュニティバス乗車後にMAKIKYUが乗車(これも近日中に取り上げたいと思います)した佐貫駅~ニュータウン久保台間の片道運賃だけで290円、それに対して関鉄竜ヶ崎線とコミュニティバスの乗り継ぎでもかなり遠回りながらも同一金額という状況で、竜ヶ崎NTの更に奥に位置する城ノ内地区などでは佐貫駅からの運賃が逆転してしまいますし、コミュニティバスを運行するだけでなく一般路線バスの活用・利用促進といった観点でもこの制度はかなり優れていますので、他の市町村でも追随する動きがあっても良い気がします。
(竜ヶ崎とさほど離れていない北総監獄(千葉ニュータウン)の某市などは、100円バスが昼間の路線バス利用客を食い潰していますので、この様な制度の導入を検討する余地はありかと…)

この「龍・ゆうバス」は各地のコミュニティバス視察などを元に、使い易いバスを目指して運行策定を行っている印象が感じられ、竜ヶ崎市も結構健闘している様に感じましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様も竜ヶ崎へ行かれる機会がありましたら、運賃も割安ですので関鉄竜ヶ崎線や路線バスと共に、この「龍・ゆうバス」にも乗車されてみては如何でしょうか?

ちなみに「龍・ゆうバス」の時刻や路線図などは、竜ヶ崎市HPの「バス・鉄道(路線・時刻など)」の項目に一般路線バスの案内などと共に掲載されていますので、この記事を見て乗車を検討される方は、まずはこちらにアクセスされると良いかと思います。

写真は「龍・ゆうバス」の「循環ルート」代走でやって来た関鉄一般路線車と、ニュータウン久保台(ここからは佐貫駅へ向かう一般路線も頻発しています)のコミュニティバス停留所です。


石岡市巡回バス~見た目は一般路線バスと大差ありませんが…

2007-03-03 | バス[北関東]

 

先月MAKIKYUが鹿島鉄道に乗車した際は、鹿島鉄道を鉾田まで往復して石岡へ戻った後すぐにJRへ乗り換える事はせず、神立(かんだつ)駅までバスで移動したのですが、今日はその際に利用した石岡市巡回バスに関して取り上げたいと思います。

このバスは石岡市が地元のバス会社で関東鉄道の分社でもある関鉄グリーンバスに運行を委託しているもので、石岡駅を基点に市内各方面へ5ルートが設定されていますが、MAKIKYUが利用したのはその内の一つである「三村・大原ルート」と呼ばれるルートで、この系統は石岡駅と神立駅の間を結んでいます。

MAKIKYUがこのバスを利用した理由としては、JRでそのまま来た道を引き返すよりは、…という動機もあるのですが、この区間はJR常磐線でも10.1kmの距離がある事から230円の運賃を要するのに対し、このバスは全線100円均一という非常に割安な運賃(これは他のルートも同様です)で乗車でき、交通費を低減できる事も挙げられます。(ちなみにMAKIKYUが石岡へ行った日は割安な青春18きっぷの有効開始日前という事もあり、JRはICOCAを使って乗車していました)

この石岡市巡回バスの特徴としては、運行車両に「石岡市巡回バス」の標識こそ付いて使用車両は専属となっているものの、他の市町村で運行している大半のコミュニティバスの様な専用車両ではなく一般路線車を用いている事が挙げられMAKIKYUが見た限りでは各系統共に写真のいすゞLR(床が板張りになっているのがgood!)が充当されていました。

巡回バスのルートはMAKIKYUが乗車した神立駅行以外にも、羽鳥駅や高浜駅(これは途中の経由地です)など駅間を結んでいるルートが多く、案内放送なども一般路線とほぼ同様ですので、割安な運賃ながらも一般路線バスに乗車している様な気分が味わえるのも魅力ですが、見た目は一般路線バスと同様でも関鉄一般路線バスの回数券は使用できないのは要注意で、車内放送でもその旨案内されています。
(ちなみに石岡~神立間を関鉄一般路線の運賃水準で走らせると仮定した場合、
片道500円は超えると思います)

またこの巡回バスは、MAKIKYUが乗車した「三村・大原ルート」では途中で比較的狭い道路を通る箇所も多く、筑波山を眺めながら長閑な田園風景の中を走っていく様はローカルムード満点でなかなか乗り応えもありますので、交通費削減目的で乗車するのも良いですが、時間の都合が付くならば青春18きっぷなどのJR線乗車券を持っていても、ローカルバスに興味のある方なら100円の運賃を支払って乗車するだけの価値がある様に感じます。

この石岡市コミュニティバスは各系統共に概ね6往復程度(更に区間便や休日運休などもあります)と本数が比較的少ないのが難点で、その事もあってか乗客は数える程(石岡~神立間を乗り通したのはMAKIKYUだけでした…)でしたが、運賃も割安で石岡市HPで巡回バスの案内が出ていますので、これから鹿島鉄道のお別れ乗車や青春18きっぷでの茨城方面旅行を検討されている方は、是非この石岡市巡回バスにも乗車されてみては如何でしょうか?

ちなみに画像は「北の谷・根当ルート」で使用されている巡回バス(MAKIKYUが乗車した三村・大原ルートもナンバー違いで同タイプの車両です)と、「三村・大原ルート」乗車中の様子です。

追記:この石岡市巡回バスですが、石岡を基点に運行されていた鹿島鉄道と同じ07年3月限りで廃止されており、現在は代わりに乗り合いタクシーが運行されています。


関鉄グリーンバス(1)~この姿は既に過去のモノですが…

2007-01-24 | バス[北関東]

先日「MAKIKYUのページ」では茨城県で運行しており、3月末で運行終了(廃線)が確定している鹿島鉄道に関する記事を取り上げましたが、現在この沿線で路線バスを運行(MAKIKYUも先日乗車しました)している会社が、鹿島鉄道と同じ関東鉄道の分社でもある関鉄グリーンバスです。

グリーンバスの路線は石岡や鉾田を拠点に、一部は土浦や水戸まで足を伸ばす路線もあり、今後鹿島鉄道に代わって運行される代替バス(石岡~小川~玉造町~鉾田など)もこの会社の担当となりますが、公共交通離れが著しく鉄道が廃線に追い込まれる地域を運行している事もありますので、使用している車両も古参車両が多く、東京都内などの事業者から移籍した車両も使われています。

ちなみに写真の車両はつくばエクスプレス開業の翌月に、同線乗車の後で立ち寄った鉾田営業所(許可を得て撮影・鹿島鉄道鉾田駅に隣接)で撮影したものですが、この写真の日野Rainbow RJは一つ目(ライトが片側1灯)のかなり古い車両で現存していないかと思いますし、また表示している行先も廃止された系統のものですので、この姿はもう日常目にする事は出来ず、過去を知る者にとっては懐かしの1枚です。

あと余談ですが、MAKIKYUが鉾田営業所でこの写真を撮影した後で回数乗車券を購入した際には、関東鉄道本体とは異なる関鉄グリーンバス独自の回数券(本体と異なる表紙付きで地紋も異なり、関鉄グリーンバス社名入りですが、券種構成は同じです)を販売していましたが、これは関鉄本体の運行するバスでも使用可能ですので、関鉄のバスに時々乗車(茨城県南をくまなく運行していますので、特定の路線を頻繁に利用する訳でなくても年に数回茨城へ行かれる方は、回数券の利用がオススメです)されるという方は、ここで回数券を購入するのも良いかと思います。
(本体での使用可否は購入時と乗務員から確認済み:実際に関鉄本体のバスで関鉄グリーンバスの回数券を使用した事もあります)