MAKIKYUのページ

MAKIKYUの公共交通を主体とした気紛れなページ。
初めてアクセスされた方はまず「このページについて」をご覧下さい。

広州市・南沙区内を走る市内公交汽車

2012-08-26 | バス[中華人民共和国]

先日「MAKIKYUのページ」では、広州地鉄4号線に関する記事を取り上げましたが、現在の同線終点・金州駅やその周辺一帯は、広州市南沙(Nansha)区に位置しています。

行政上は一応広州市の一部とはいえ、中心部から40km程度離れていますので、街並みの様相なども随分異なり、一帯を走る市内公交汽車(路線バス)も、広州市中心部とは随分異なっています。


MAKIKYUはこの市内公交汽車には、4号線終点の金州(Jinzhou)駅と、その一つ手前にある蕉門(Jiaomen)駅の間で乗車し、蕉門駅に隣接する小規模なバスターミナルを視察する程度でしたが、この一帯で活躍する市内公交汽車は、市内中心部で活躍する車両に比べて小柄な、中型車クラスが大半を占めています。


バスの装いは、MAKIKYUが乗車した南沙5路の車両は、白とバイオレットの装いでしたが、他に白とオレンジ色のバスも多数活躍し、両者が勢力を2分している様に見受けられたものでした。


また中型車は、広州以外でも中国各地の市内公交で見られるタイプの車両という印象がありますが、他に前面にボンネットがあるマイクロバス級の車両も、金州駅前で目撃しており、こちらは余り見慣れない車両と感じたものでした。

時間に余裕があれば、この様なローカルバスも色々乗車したいもので、南沙区内の路線バスは一度しか乗車できなかったのは少々残念でした。

このバスも地鉄や広州市内中心部を走る市内公交汽車と同様に、ICカード乗車券「羊城通」で乗車する事も可能ですので、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方も南沙区内へ足を伸ばす機会がありましたら、是非乗車してみては如何でしょうか?


城市巴士のトップドア車両~この様な車両を導入するメリットは果たして?

2008-05-22 | バス[中華人民共和国]

昨日中国四川省・成都市内を走る2階建てバスに関して取り上げ、その際に車両の塗装が「香港の某大手事業者と非常に類似」と記しましたが、「MAKIKYUのページ」をご覧の皆様方の中でも、この様な話をしてもご存知の方はごく一部かと思いますので、今日は久々に香港のバスに関する話題として、城市巴士に関して取り上げたいと思います。

城市巴士は英名で「City Bus」、また略称で「城巴」などと呼ばれる事もあり、香港では以前「MAKIKYUのページ」でも取り上げ、九龍や新界と呼ばれる地区で幅広く路線を持つ九龍巴士(KMB・九巴)には及ばない新興勢力ですが、香港では大手事業者の一つに数えられる存在で、「黄色を主体に朱色と青の派手な塗装」が特徴的です。

運行エリアは香港島内の路線を主体としており、香港島内の路線を新世界第一巴士(First Bus・新巴)と呼ばれる事業者と2分する状況になっていますが、城巴も香港のバスでは一般的な2階建て車両がメインとなっており、平屋車両を見かける事がむしろ少ない状況です。

またMAKIKYUは城巴自体まだ一度しか乗車しておらず、それも香港島の南側を走る73路と呼ばれる路線(香港島の南側自体が余りメジャーなエリアではなく、そのエリア内を走る路線ですので、この系統に乗車した事がある方は少ないかと思います)に乗車しただけなのですが、2階建て車両も車種は色々ある様で、MAKIKYUが乗車した車両をはじめ、一部は客ドアが前1箇所のみとなっている車両も使用されていました。

2階建て車両でドアが1箇所のみとなれば、高速バスなどであればまだしも、市街地を走る一般路線にしては…と感じるもので、MAKIKYUが乗車した73路の様な比較的ローカルな路線であればまだ良いのですが、写真の973路の様に香港島を南北に縦断し、更に海峡を越えて九龍地区へ至る過海綫と呼ばれる路線でも用いられており、この様な路線では香港の中心部を突き抜ける事になりますので、これでは果たして乗降に手間取る事はないのだろうか…と感じたものです。
(余談ながら写真の973路の車両は、見た目はMAKIKYUが乗車した73路とほぼ同等の車両です)

ちなみに香港のバスは城巴に限らず基本的に「前乗り前払い」中降りで、日本の一部事業者で見られる「前乗り前降り」の運賃後払い(途中停留場では中扉しめきり)ではありませんので、中ドアのない車両を導入するメリットがどれだけあるのかも気になるものです。


成都市内を走る路線バス(3)~この塗装は何処かで見た事がある様な…

2008-05-21 | バス[中華人民共和国]
数日前に発生した四川省の大地震は、未だにその被害の全貌すら把握できない程で、報じられている情報を耳にするだけでも…という状況ですが、今日は先日に引き続き、その省都である成都市内(壊滅的な被害が報じられている震源周辺の山村程ではありませんが、今でも混乱は続いている様です)を走る路線バスに関して取り上げたいと思います。

2階建て車両はMAKIKYUが2年程前に成都を訪問した際には、幾つかの系統で走る姿が時折見受けられる状況で、香港の如く2階建てばかりで平屋車がむしろ珍しく…という程ではないのですが、2階建て車両と言っても特別な観光向けのバスなどではなく、一般路線として運行されていましたので、運賃は他の非空調車と同じ1元均一となっていました。

MAKIKYUも成都市内で一度乗車する機会があったのですが、2階建てとは言えども所詮非空調車で、座席も中国では恒例の硬いプラスチック製ですので、乗車時間は20分程度でさほどの実害はなかったとはいえ、居住性は決して快適なものとはいえない状況でした。

ちなみにこの車両の塗装は、香港へ足を運ばれた事がある方はご存知かと思いますが、香港の某大手事業者と非常に類似しており、これは偶然なのか、それとも敢えて模倣したものなのかも気になる所です。

またこの車両は長江と呼ばれるメーカーの車両で、中国の大陸本土では四川省以外でも各地で見受けられる比較的メジャーなメーカーの車両ですが、大陸本土では恒例とも言える非力なエンジン音を奏でて走り、車両自体もこの車両はマニュアル車(シフトレバーは一般的なロッド式)となっていました。

そのため見た目は香港のバスを連想させられるとはいえ、通行方式の違い(大陸本土は右側通行ですが、香港は左側通行)を別としても格段の差があり、また2階客室へ上がる階段も車両後部に設置(MAKIKYUが香港で乗車した2階建てバスは、階段が比較的前の方に設置)されているなど、内容的にはカラーリングとは裏腹に、香港の2階建てバスとは随分異なるバスだった事が印象的でした。

成都市内を走る路線バス(2)

2008-05-16 | バス[中華人民共和国]

先日中国四川省の省都・成都市を走る路線バスの中で、MAKIKYUが2年程前に同市を訪問した際に良く見かけた車両に関して取り上げましたが、MAKIKYUの訪問当時でも先日取り上げた非空調バスに混じって、それなりに空調バスも走っていたものの、発展著しい中国だけあって車両代替もハイペースで進んでいる様で、土地柄もあってか、この街でも今は結構空調バスの割合が高くなっている様です。
(それ以外に成都では地下鉄の建設も行われており、これが開業すれば現在専らバスに頼っている市内交通の状況も随分変わると思います)

そうなるとかなり古い部類に入るバスはどうなっているのか気になるもので、写真の車両は2年程前に成都を訪問した際に、火車北站(成都站)で見かけた車両なのですが、MAKIKYUが成都で見かけたバスの中では割合古めと思われる車両ですので、今も走っているのか気になるものです。

ちなみにこの車両は中国では典型的な前エンジンの車で、前扉が前輪の後にあるマイクロバス等でよく見られるドア配置が印象的ですが、車掌乗務の路線バスが今も各地で多数が走る状況(MAKIKYUが成都市内で路線バスを利用した際にも、車掌乗務のバスには何度も当たりました)を考えると、この手の車両が存在する事も分からなくないものです。

ただこの車両の車体には「無人售票」と書かれており、これはつまりワンマンバス
(このバスは前乗り後降り)ですので、これでは運賃収受等も…と感じてしまいますが、前エンジンのバスで前輪より前にドアを設置すると入口付近が随分狭くなりますので、その事を考えるとこの造りの方が良いのかもしれません。


成都市内を走る路線バス(1)

2008-05-14 | バス[中華人民共和国]

 

つい先日中国・四川省で非常に大規模な地震が発生し、未だに被害の全貌すら把握できない状況ですが、聞き慣れない地名と共に次々と入ってくる情報を耳にする度に、未曾有の災害である事を痛感させられ、亡くなった方への冥福を祈ると共に、一刻も早い被災からの復興を願いたいものです。

ところで中国・四川省といえば、沿岸部から2000km程内陸に入った奥地に位置しており、どんな山奥でも100km程度で海に出られる某島国と比較すると、こんな話を聞くだけで中国の広大さを痛感させられる程で、今は不要不急の訪問は避けた方が良い状況となっているこの地には、MAKIKYUも私事ながら2年程前に一度足を運んだ事があり、飛ぶ事(=飛行機搭乗)がダメなMAKIKYUとしては、今まで足を運んだ事がある所で最も遠い部類に入ります。
(現在は交通機関にも大きな影響が出ている様ですが、平時であれば北京・上海・広州などからも丸1日以上は要するものの直通列車(寝台車と座席車の混成)運行もあり、時間に余裕があれば列車での成都訪問も可能です)

既に「MAKIKYUのページ」でも、成都から200km程度離れた楽山市郊外の沙湾を走る座席なしトロッコ列車が走る軽便鉄道や、芭石鉄路と呼ばれる軽便SL鉄道に関する記事(この方面は地震で被害が報じられているエリアとは逆方向ですが、何らかの影響は出ているかと思います)などを取り上げていますが、今日は久々に中国関連の記事として、この四川省の省都・成都市を走る路線バスに関して少々取り上げたいと思います。

写真はMAKIKYUが2年程前に成都を訪問した際には、ありふれた存在とも言えたタイプの車両で、MAKIKYUが列車で成都にたどり着いた後、すぐに宿泊先へ向かう際に乗車したバスもほぼ同等の車両でしたが、前面に「成都」と書かれた姿は、如何にも四川省の省都・成都を走る車両というイメージがあります。

前面にルーバーがあってエンジンも前扉付近にあり、2段ステップながらも段差が大きく前扉付近が狭くなっていますが、走行中には異様な臭気を放ちながら非力なエンジン音を奏でて這う様に走る様は、成都に限らず中国の路線バスでは典型的ともいえます。

非空調のこの様な車両では、運賃は割安(1元)ですので短距離の乗車であれば良いものの、湿度が高く蒸し暑い成都の土地柄での長時間乗車はかなり体力を消耗し、あまりオススメできるものではありません。

ただ火車北站(成都站)から大回りして、成都市内のバスターミナルの中でもアクセスが悪いと言われる街外れの石羊場汽車站(バスターミナル)へ向かう系統などで走っている姿も目撃しており、楽山方面などへ向かう長距離バスに乗車するために石羊場汽車站へ…というのであれば、このバスも市内移動の選択肢の一つにはなりそうですが、この系統を全区間乗り通すともなれば、座席も中国では典型的なプラスチックという有様ですので、例え座れたとしても結構疲れそうです。
(今はもう少し良い車が使われているかもしれませんが…)

また成都をはじめ、中国の路線バスに関してはまだまだ取り上げていない写真などが…という状況ですので、国内などの話題と合わせ、今後も時折中国のバスに関して取り上げて行きたいと思います。


四川省・沙湾を走る市内公共汽車~2路線だけの運行ですが…

2007-09-06 | バス[中華人民共和国]

現在MAKIKYUは多忙で、まとまった時間が確保できる状況ではありませんので、今年中はもう海外へ行くという事などはなさそうですが、昨年夏には「MAKIKYUのページ」においても旅行中の記録などを何度か掲載し、その中には中国・四川省を訪問(陸路&海路で訪れるにはかなり遠い地です)した際の記事も公開しています。

四川省方面に関する記事も、芭石鉄路と呼ばれるナローSLの走る路線に関しては以前取り上げましたが、そこからさほど遠くない楽山市の沙湾という田舎街(楽山市の中心部からバスで約1時間、省都成都からでも直通(本数は少ないです)や楽山での乗り継ぎでバス約3時間で行けます。また沙湾には火車(鉄道)站もあり、停車する列車は一日一往復の慢車(ローカル列車)だけですが、これを利用して成都との間を移動する事も可能です)を走る交通機関に関してはまだ取り上げていない状況ですので、何度かに渡って公開したいと思います。

今日取り上げるのは沙湾を走る城市公交汽車(市内路線バス)で、この街では他都市との間を結ぶ都市間バスの他に2路線だけとはいえ市内路線も存在しており、MAKIKYUが目撃した限りでは車両前面に掲げてある行先表示は表裏で1路・2路それぞれが標記されている状況でしたので、2路線共に使用車両は共用の模様で、見た限りでは車体広告などは異なるものの、使用車両は写真の車両1種類のみを目撃しています。

沙湾城市公交路線は1路が市内を南北に、2路が東西に走る路線で、外国人旅行者が沙湾で路線バスを利用するとなれば大抵2路(それでも沙湾を訪問する外国人自体が少ないですので、バスを利用する外国人は極少数かと思います)ですが、2路は街外れにある火車站を起点に市内中心部にある汽車站(バスターミナル)を経由し、川を渡って草*具までの間を走る路線で、終点の草*具(煤電公司)ではかなり面白い鉄道に乗り継ぐ事が出来ます。

MAKIKYUも2路の路線バスに乗車した動機は、草*具を起点としている鉄道に乗車する事が一番の目的だったのですが、このバス自体も大都市の路線バスとは異なる独特のノンビリとしたムードが漂っており、15分間隔程度で運行されている模様でしたが、途中の街中では司機(運転士)が休憩のためにバスを5~10分程度止めて数人の客を車内で待機させていたり、火車站から街中へ向かって坂道を下る際はエンジンを切ってニュートラルの状態でずっと下って行くなど、日頃日本国内の路線バスに乗り慣れている身としてはなかなか強烈なものでした。

ちなみにこのバスですが、四川省という夏は湿度が高く暑さが厳しい内陸の地とはいえ、当然空調などは装備されておらず、また中国では低級のバスを中心によく見られる前エンジン車ですが、人海戦術で知られる国だけあって車掌(司機も含めて私服着用)も乗務しており、1乗車僅か1元の運賃で日本では体験できないバス旅を堪能できます。

あと草*具を起点に走る鉄道に関しても、近日中に別途取り上げたいと思います。

*具=「土」へんに「具」


香港・ディズニーランド周辺を走る特装車両~この程度が妥当な気が…

2007-08-20 | バス[中華人民共和国]

 

先日「MAKIKYUのページ」では、ランタオ島内を走るNLBと呼ばれる事業者で活躍する三菱ふそう製マイクロバス・ROSAに関して取り上げましたが、今日はディズニーランド周辺で活躍するROSAに関して取り上げたいと思います。

香港では近年、東アジアでは某島国の続いてディズニーランドが開園し、随分辺鄙な場所に立地している事でも知られていますが、このアクセスとして地下鉄の支線(全線地上)が建設され、盲腸線とも言えるこの路線には、昨年MAKIKYUが香港を訪問した際にも乗車し、この路線を走る車両に関しても、近い内に記事化したいと思っています。

ただディズニーランドへ入園すると、現地の物価を考えると非常に高い入場料(宿泊費を含めた香港の旅費一日分程度)を取られますし、この手のレジャー施設はさほど好みでないMAKIKYUは、香港まで来て某島国と似た様な所に入るより他の所へ行った方が…という事で、入園ゲートを見ただけで退散して来ました。
(「MAKIKYUのページ」をご覧の方は、同じ様な事を考える方が何人も居られるかと思いますが…)

しかし地下鉄を降りた駅前のバス乗り場には、幾つかの路線バスに混じって、送迎用のバスが数台停車しており、これは恐らくディズニー近隣のホテル(かなり高そうですが…)などへ向かうものと思われますが、塗装はディズニーを強く意識したものとなっているものの、見た所車両の形や内部などは一般のバスと変わらず、某島国にあるディズニーリゾートの如く異様な感はありませんので、この程度が妥当なのでは…と感じます。

またROSAは日本でもありふれているマイクロバスですし、写真の車両は左ハンドルですので、ナンバープレートを別とすれば日本で走っていてもおかしくない感がありますが、他に観光バスタイプの日本では見かけないタイプの車両も使われており、こちらも合わせて掲載したいと思います。


東湧を発着するNLBバス(3)~日本と錯覚しそうになりますが…

2007-08-14 | バス[中華人民共和国]

先日香港のランタオ島内を走るNLBのいすゞ製バスを取り上げましたが、MAKIKYUが昨年東湧を訪れた際には、日系メーカーの車両として他に三菱製マイクロバスも目撃しています。

この車両は日本国内でも「ROSA」という名称で発売されており、地方などで路線バスに使用される事例も見受けられますが、日本では主に送迎などの自家用やレンタカーで活躍しています。

ちなみにこの車両はきちんと「NLB」の社名が表記され、塗装も他の路線車と同じですし、行先・系統表示と思われるLED表示器が前面に取り付けられている所を見ると一応路線用として使われている様です。

ただこの手の車両は車両による個体差が少なく、またナンバープレートは別物とはいえ左側通行(右ハンドル)で扉には漢字で「自動門」という表記がされている所などを見ると、日本で走っていても違和感がなさそうな感じがします。

また香港でROSAを見かける機会が凄く多いとはいえませんが、他の日系メーカーによるマイクロバスは多数走っていますので、これも機会があれば取り上げて行きたいと思います。


東湧を走るNLBバス(2)~どう見ても日本のバスとは異なるISUZU車

2007-08-08 | バス[中華人民共和国]

 

先日「MAKIKYUのページ」では東涌を走るNLBバスに関して取り上げましたが、今日はその続編で、同社で活躍するISUZU製車両に関して取り上げたいと思います。

以前香港を走る九鐵巴士や九龍巴士の三菱AEROMIDIを取り上げた事があり、勘の鋭い方はそれなら他の日本メーカーの車両は…と思われた方も居られるかと思いますが、このNLBではISUZUのプレートを付けた車両が複数走っている姿を確認しており、写真の2台もそれらの一部です。

この車両は以前取り上げたAEROMIDI(左側通行で右ハンドル、行先も漢字標記という事もあり、これは日本で走ってもあまり違和感ない感じです)とは異なり、日本のISUZU製バスとは見た目が随分異なりますが、車体は日本の物とは別物で下回りだけISUZU製を用いている様で、中国でこの手のバスは香港以外に台湾省などでも走っている様です。

その下回りもMAKIKYUは形式などを確認していませんが、一方の写真のバスはエンジンがタイヤ間に設置されており、これはどう考えても日本で走っているISUZU製路線バスとは異なりますが、さすがに香港で実際とは異なるメーカーの名前を掲げている事は考え難く(東南アジアなどではよくある話の様ですが…)、日本国内を走っているバスとは別の仕様が存在している様です。

まあ香港からさほど離れていない広州にISUZUの工場があり、大陸本土内で「五十鈴」と表記されたトラックや観光バスが時折走っている事等を考えると、広州辺りで手がけた車両という可能性もありそうですが…
(MAKIKYUは詳細を知りませんが、もしご存知の方が居りましたらコメント頂けると幸いです)


東湧を発着するNLBバス(1)

2007-08-02 | バス[中華人民共和国]

昨日「MAKIKYUのページ」では、香港・ランタオ島の東湧地鐵站近くを走る龍運巴士に関して取り上げましたが、東湧を発着する路線バスはNLB(新大嶼山巴士)と呼ばれる事業者のバスが多数派を占めており、NLBのバスは機場(空港)行きをはじめ、ランタオ島内のローカル路線などが多数発着しています。

このNLBバスで特徴的な事としては、香港では香港島や九龍、新界といった地域で一般的な2階建て車両ではなく、平屋のバスばかりを用いている事が挙げられ、日本の感覚ではこれがむしろ当たり前ですが、「香港のバスと言えば2階建て」という印象を持たれている方には、意外に感じられるかもしれません。

MAKIKYUが丁度1年程前に東湧を訪れた際には、時間の関係で地鐵を折り返し乗車しただけで、NLBのバスには全く乗車できていないのですが、幾つか撮影した車両の一つが写真のMAN製ノンステップ車で、この車両は香港ではNLB以外でも活躍していますが、MAKIKYUは何度か目にしているものの乗車した事はなく、機会があれば是非乗車してみたいと思っている車両の一つです。

NLBには他にも香港ではあまり見かけないタイプの車両が色々走っており、これも追って取り上げたいと思います。


龍運巴士の2階建て車両

2007-08-01 | バス[中華人民共和国]
香港を走る龍運巴士に関しては、「MAKIKYUのページ」でも以前取り上げた事がありますが、最近この方面の記事が出ていない事もありますので、今日は同社の2階建て車両を取り上げたいと思います。

写真のDENNIS製2階建て車両はデザイン的にも悪くないバスですが、香港では他の会社でも大手(九巴・新巴など)をはじめ、九鐵巴士などでも走っており、香港の至る所で見かけますので、やや面白みには欠けるかもしれません。

ちなみに写真はランタオ島にある地鉄の終点・東涌站の近くで撮影したモノですが、ここは東アジア一物価が高い某島国首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)をも凌ぐ余りに高額な運賃を平然とぶん取るAIRPORT EXPRESSを除くと機場(空港)に最も近い駅で、機場へ向かうバスをはじめ、ランタオ島内を走る多数の路線バスの起点にもなっています。

写真のE31路は機場発着ではありませんが、東涌~機場間は距離的にも近く、路線バスも龍運をはじめ数社のバスが頻発しており運賃も割安ですので、香港入出境は専ら陸路(まだMAKIKYUの香港訪問は1回だけですが…)のMAKIKYUには無縁の話ですが、香港へ(から)飛ぶ(飛行機に搭乗する)方で機場~香港中心部を移動される方は、東涌で地鉄乗り継ぎという方法は結構利用価値があるかと思います。

この東涌では、香港の他地域では見られないバスも色々走っていまして…それらも含め、香港のバスに関してもまだまだ取り上げていない記事がありますので、その内取り上げたいと思います。
(他にも取り上げたい記事は色々ありますので、いつになるか分かりませんが…)

南昌市を走る路線バス(3)~都心と郊外を結ぶ2階建てバス

2007-06-28 | バス[中華人民共和国]

「MAKIKYUのページ」では以前にも2回ほど、MAKIKYUが4月に訪問した中国・江西省の省都・南昌市を走る路線バスに関して取り上げていますが、今日もまた南昌市を走る路線バスに関して取り上げたいと思います。

写真の車両は、南昌市の郊外にある高新開発区と呼ばれる所に位置する車庫を基点に、市内中心部にある八一広場などを通り、洪城客運站(長距離バスターミナル)までの間を走る602路と呼ばれる路線で使用されている2階建てバスです。
(ちなみにこの系統は火車站は経由しませんが、火車站から徒歩で10分程度の老福山という所を通ります)

この路線で使用されている車両は、MAKIKYUが見た限りでは全てこの2階建てバスで、違いはせいぜい車体広告の有無程度でしたが、南昌では2階建てバスは比較的少数派で、この車両は空調車という事もあって運賃は2元均一となっています。

MAKIKYUが南昌で乗車した他のバスは1元(非空調)ばかりでしたので、うっかり運賃箱に1元だけ投入して乗車しようとしたら、司機(運転士)に指で「2」と合図される有様でしたが、高新開発区からは市内中心部まで30分以上の時間を要しますので、空調車(中国の場合、道路上の大気汚染も著しいですので、窓を全開にした非空調車では夏場でなくても結構堪えます)でなおかつ2階からの展望を楽しみながらゆったりと座って行けますので、1元を余計に払うだけの価値は十分にあると感じます。

この様なバスですので、非空調車が主流を占める南昌市を走る路線バスにおいては比較的高級な部類に属する方で、見た目も比較的スマートな印象(ミラーも注目です)を受けますが、それでも座席はプラスチック製となっており、非力な音を立てて走る様は、やはり中国のバスという印象を受けるものです。


南昌市を走る路線バス(2)~デザインはまあまあですが…

2007-06-20 | バス[中華人民共和国]

今日は以前に引き続き、MAKIKYUが4月に訪問した中国江西省の省都・南昌市を走る市内公共汽車(路線バス)について取り上げたいと思います。

写真の車両は火車站の近くに停車していたバスの一台で、MAKIKYUはこの車両と同じタイプの車両にも乗車する機会がありましたが、デザインはまあまあ悪くない印象を受けます。

この車は一応リアエンジン(日本や韓国の路線バスと同様に、後輪より後部にエンジン設置)ですので、中国のボロバスではよく見られるキャブオーバー(前輪より前部にエンジンが設置)とも言うべき車両から見れば、まだ多少程度の良い部類に入ります。

しかし車体は短めにも関わらず、かなり非力なエンジンを使っているのか、停車中のアイドリング時などはブルブルと振動が凄まじく、加速も非常に鈍い状況(中国のバスは全体的にこの傾向がありますが、その中でも特に顕著でした)、またMAKIKYUが中国のバスに乗車した限りでは余り見かけない板張りの床であった事も記憶しています。

ただこの車両も南昌では主流の非空調車(8割~9割程度)だけあって運賃も1元均一と割安ですので、庶民の生活を垣間見ながらの乗車も面白いのですが、居住性はお世辞にも良いとは言えず、MAKIKYUはこの車両に市内中心部から郊外の終点まで30分以上乗車しましたが、貧弱な外国人が長時間乗車していると結構体力を消耗するものです。


南昌市を走る路線バス(1)~東北地方の都市に迷い込んだ様な…

2007-06-12 | バス[中華人民共和国]

「MAKIKYUのページ」では先日、江西省の省都・南昌市を走る無軌電車(トロリーバス)に関して触れ、また南昌を発着する列車の乗車記も合わせて公開しましたが、市内を走るバスの大半は一般のディーゼルバスで、これは南昌でも中国の他都市と同様に様々なメーカーの車両が入り乱れています。

この街のバスに関しては日本では余り取り上げられる事がありません(というよりも、南昌自体が省都でありながら、その割には比較的地味な存在ですので、街の名前自体を知らない方もいるかもしれません)ので、南昌市の路線バスを数度に渡って取り上げて行きたいと思います。

南昌は中国では比較的南方に位置しており、気候もさほど涼しい所ではありませんが、ディーゼルバスも大半が非空調車となっており、非空調のバスは運賃も概ね1元均一に設定されています。

2元(或いはそれ以上)の空調バスが次々とやって来る上海や広州などの大都市に比べると随分な格差があり、地理的にさほど遠くない武漢(日本の感覚で言えば全然近くないですが…)でもそこそこ空調車が走っている事などを踏まえると、まだまだ近代化が遅れている印象を受けますが、中には写真の様に東北地方で多数が活躍している黄海製の車両(他地域でも探せばあるのですが…)も活躍しており、非空調の黄海車が走っている姿を見ると、何となく東北地方の都市にでも迷い込んだかの様な錯覚を感じさせられます。


南昌市を走る無軌電車~1路線だけしか見かけませんでしたが…

2007-06-10 | バス[中華人民共和国]

4月にMAKIKYUが中国を訪問した際には、北京と上海というメジャーな都市を移動する際に、そのまま向かうのでは面白みが…という事で、時間も多少余裕がありましたので、少々大回りして江西省の省都・南昌市にも立ち寄ったのですが、この街にも無軌電車(トロリーバス)が走っており、今日はこのトロリーバスを取り上げたいと思います。

南昌を走る汽車(バス)は殆どが一般のディーゼル車で、トロリーバスはMAKIKYUが見た限りでは、南昌火車站を起点に市内中心部をラケット上に環状運行する2路と呼ばれる路線(環路)だけで、その2路の中でも外線(外回り)と区間車(途中まで運行)のみがトロリーバス(内線=内回りは一般のディーゼル車)を使用しているのですが、この路線は火車站と中心部を移動するには便利な路線で運賃も1元均一ですので、南昌の市内中心部を公共交通で移動するとなると非常に重宝します。
(少なくとも火車站を発着するトロリーバスはこの2路のみです)

車両は写真の中堅格と言った感を受ける1車種(乗車した車両のプレートを見た限りでは、2001年製でした)のみで、車両はワンステップ車にも関わらず非空調車ですが、外観上のバリエーションも広告を除くと系統表示部分が電光表示となっているか否かという程度ですので、趣味的な観点からは少々物足りなく感じるかもしれません。
(それでも南昌クラスの地方都市では、この様な乗り物に乗車できるだけ贅沢な話かもしれませんが…)

またMAKIKYUが乗車した際には、交差点内で架線近くに駐車車両が存在し、他のディーゼルバスが次々と走り去る中でトロリーバスだけがなかなか進めないといった事もあり、利便性も劣る面がありますが、騒音や居住性、環境面でのメリットもある乗り物ですので、少数派でありながらも末永く活躍する事を願いたいものです。

あとMAKIKYUが北京から南昌へ移動する際に乗車した列車(1453次:乗車記はこちら)と、南昌滞在時に近郊の新余まで乗車した列車(N527次:乗車記はこちら)の乗車記を、それぞれ乗車日に合わせた過去ログ投稿として公開致しましたので、興味のある方はこちらもご覧頂けると幸いです。