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高架化されたJR大分駅~コンコースなどは以前と大きく様変わりしたものの…

2013-12-28 | 鉄道[九州・JR]

先日「MAKIKYUのページ」で取り上げた、通称「青いソニック」の一部編成に組み込まれている883系1000番台車や、国内では異例のクルーズトレインとして10月に運行開始した「ななつ星in九州」の画像は、大分駅で撮影したものですが、以前の大分駅は古びた雰囲気が漂い、設備的には余り芳しくない印象が否めない駅でした。

九州の県庁所在地に位置するJRの基幹駅としては、設備的には最低レベルと言っても過言ではなく、全国的に見ても下から数えた方が…という状況でしたが、昨年全面高架化が完了し、以前とは大きく様変わりしています。

MAKIKYUが大分へ足を運ぶ機会は限られる事から、以前にも大分駅は何度か利用した事があるものの、この全面高架化完了後の新装大分駅を利用したのは、今月が初めてと言う状況でした。


「青いソニック」で大分駅に到着した際には、降り立ったホーム自体は物凄く特徴的な印象ではなく、新しく綺麗な高架駅という程度の印象でしたが、ホームから階段を降りて改札階に向かうと、さすが某デザイナーが関与したJR九州の駅ならではという印象を受けたものでした。


フローリングの床やトイレに掲げられたのれんなどは、某デザイナーならではの個性が強く出ていると感じられたものでした。


駅構内にある駅長室が「利用客に見える駅長室」になっている辺りも、他では余り類を見ない独特なものと感じたもので、これからJR九州では同種事例が増えてくるのかも気になる所です。

しかし改札内は特急列車の起終点にもなっており、乗継利用も多く見込まれる基幹駅にもかかわらず、飲食店舗などは…という状況で、駅の規模などを踏まえると少々寂しい印象を受けたものでした。


そして改札を出てコンコースに出ると、コンコース天井は他に類を見ない非常に独特なもので、これも某デザイナーの個性が強く出ている部分ですが、これに加えてコンコースの床には線路が描かれ、踏切を模した部分には「左よし 右よし」という標記まで見られたのは、少々驚かされたものでした。


ちなみにこの線路を模した部分には、休日などに「ぶんぶん号」と称したロードトレインを運行している様で、MAKIKYUはこの列車(?)が運行する姿は見ていませんが、改札内で当該車両が留置されている姿も見る事ができ、これも座席などを見ると、JR九州らしい車両と感じたものでした。

また改札内における飲食や物販などの店舗は乏しく、少々寂しい状況であるものの、コンコースには「豊後にわさき市場」と称した土産物などの物販や飲食店舗が集まった区画も存在しており、この区画には結構遅くまで営業している飲食店もありますので、列車での大分‏入りが少々遅くなった時(さすがに深夜帯到着の最終ソニックなどでは無理ですが…)の夕食などにも、結構便利なのでは…と感じたものでした。


「豊後にわさき市場」にある物販・飲食店は、全国チェーンの店舗だけでなく、大分ならではの料理を堪能できる店もあり、MAKIKYUは「だんご汁」を試してみたいものの、有名な「とり天」も…と思っていたら、両方をセットにした定食を提供している店もあり、大分での夕食はこの店の定食を注文したものでした。


2つの大分名物を堪能+ご飯お代わりもできて、お値段も3桁円で収まりましたので、店舗の立地も考えればまずまずと感じたもので、機会があればまた利用しても…と感じたものでした。

高架化された新装大分駅を初めて利用した感想としては、改札内における物販などの難点もあるものの、以前に比べると見違える状況になり、総体的に見ればかなり良くなったと感じています。


ただ大分駅のメインとなる北口(府内中央口)は、駅前広場や駅ビル建設などで工事中の状況で、高架化された新駅内こそ見違える状況になったものの、こちらは余り芳しくない印象を受けたものでした。

おまけに大分駅周辺は路線バスの発着も多いものの、市内路線の大半を占める大分バスの乗り場は、少し歩いたトキハ(デパート)前の通りに分散しており、事情を知らない余所者が初めて大分を訪れた場合などは、少々分かり難いと感じる状況も相変わらずです。

とはいえ駅前広場や駅ビル建設の工事も完了した暁には、大分の表玄関は以前の古びた姿を知るものにとっては、内外共に見違える姿になると思いますし、今後の展開にも注目していきたいと感じたものでした。