先月末に京成電鉄で3300形電車が退役となり、その際のさよなら運転では雑踏で転倒者も発生するなど、有終の美とは程遠い最期を迎えた事は、ネット上のニュース記事でも取り上げられましたので、ご存知の方も少なくないかと思います。
この3300形も「京成電鉄では2月末で営業終了」とは言えども、他に超高額運賃で悪評名高く、首都圏の辺境・北総監獄(千葉ニュータウン)を走る「開発を止めた某鉄道」(元○○開発鉄道)に賃借されている車両が存在し、本家で退役となると動向が気になって…という方も少なくなかったと思います。
「開発を止めた某鉄道」で活躍する車両は、塗装を改めて7260形と名乗っており、ただでさえ費用対効果で見た輸送サービスの質が芳しくない「開発を止めた某鉄道」の中でも、特に低質なワースト車両として知られています。
以前Σ型と呼ばれるヘンテコな形をした電車を退役させた際や、9000形の離脱編成が発生した際などには、これらの車両よりも京成賃借車両を何とかして…という声も上がった程で、こんな代物が走り続けるのは呆れる限りです。
車齢に加え陳腐な内装や、旧式の下回りなども影響してか、居住性も極めて劣悪で、「日本の地下鉄線内運行車両で断トツのワースト車両」とも言われる程でした。
(車齢だけならこれまた古い事で知られる、大阪市営堺筋線に乗り入れる旧式車両は、車両規格は類似していながらも手入れの良さや高級な造りもあってか、陳腐感を感じる事は余りない気がしますので…)
おまけに消費電力量も大きい車両ですので、良い事は皆無と言っても過言ではなく、賃借の貸主はともかく、それ以外の乗り入れ先となっている都営浅草線や京浜急行電鉄でも、迷惑車両以外の何者でもないと感じていたかと思います。
そんな車両ですので、本家京成電鉄に続き「開発を止めた某鉄道」でも早期に退役を…と思っていたのですが、昨日付けで正式に退役の告知がHPに掲載されたのは嬉しい限りで、3月22日に体験乗車を含む撮影会(抽選)を実施して退役となります。
この撮影会は参加費用だけでも結構なものになり、まして超高額運賃で悪評名高い「開発を止めた某鉄道」の沿線まで足を運ぶとなると、とんでもない…という状況ですので、MAKIKYUは当然参加する気は全くありませんが、極めて悪評名高い車両だけに、わざわざ惜別のために撮影会へ出向く人物がどれだけ存在するのかも気になる所です。
また7260形退役後は、京成電鉄からまたお下がりが…という状況の様ですが、今度は自社中堅車両と大差ない車両になる様で、ようやくただでさえ質が悪い事で知られる京成のワースト車両が併用されるという、「開発を止めた某鉄道」で永年続いた悪しき慣習が終焉を迎える事は、僅かながらサービスレベルがマシになると言っても良いと思います。
ただ「開発を止めた某鉄道」は先月、ただでさえ高過ぎる運賃を更に値上げしたばかりですので、運賃値上げ分をお客様サービス向上で還元していますと言われたら…とも感じるのですが、こんな事を思ってしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?