記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

地獄の門

2009年01月07日 20時29分19秒 | Weblog
二日に訪れた上野公園内にある国立西洋美術館の庭にあるロダンの彫刻「地獄の門」。見上げると上のほうにちいさな「考える人」が見下ろすように座っている。

パリに滞在するまでは彫刻にはまったく興味がなかった。ルーブル美術館も彫刻の間は素通り。絵のほうが想像力をかきたてられると思っていたのだ。しかし、ロダンのまな弟子であり愛人であるカミーユ・クローデルの作品をテレビ番組「美の巨人」で見てからは考えが変わった。
なんて繊細な表情と体のつくり。まるで息をしているかのよう。
ぜひ実物を見たいと思った。今はわからないが当時はロダン美術館の一室にカミーユ・クローデルの部屋があり、ひっそりと作品が並べられていた。
ロダンの作品、「カレーの市民」の足や手はカミーユの手が加わったものだとテレビで解説していた。
見ると確かにとても繊細な形をした足とそうでないものがあり、こちらはカミーユが造った足かもしれないと想像がふくらんだ。
そう私はロダンの作品よりもカミーユの作品に惚れこんでしまったのだ。
国立西洋美術館の地獄の門を見ながらふと思い出した。
添付した写真はルーブル美術館で1番好きな作品。「アモルの接吻で蘇るブシュケ」
ルーブルを訪れるたびに写真を撮りたくなる。
まるで生きているかのような空気をもおさめたいのだ。
彫刻は単なる物体ではなく、あらたな命が吹き込まれた生き物なのだと私は思う。
そして私が見たままを写真に吹き込みたいのだ。


DVD:カミーユ・クローデル(イザベル・アジャーニ、ジェラール・ドパルデュー主演)
これをみると情熱的なカミーユに惹かれ、一方ロダンが嫌いになります!!!



fine ART photographer Masumi
コメント
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