記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

「がい」の文字

2009年01月17日 21時58分42秒 | Weblog
最近目につく文字。
今までふつうに書かれていた「障害者」が「障がいのある方」に変わっている。
はじめて見た時は読み間違えてしまった。「障が、いのある方」と。うん?なんだこれ?もう一度読み直して理解できた。

五体満足に生まれた私は今まで気付きもしなかった。でももし自分が身体に何らかの障害を持ち、社会上区分される名前に「害」と言う漢字がついていたら、やはり気分悪い。どう考えてもいい意味では用いられないからだ。
ほかにいい言葉はないのだろうか。
実際に彼らから募ったらいいんじゃないかな?結局、彼らが1番わかっているからだ。身をもってわからない人間が考えた名称など、意味をなさないのではないだろうか。

今日たまたまつけたテレビで最首悟先生が映った。番組は学生運動の内容だった。
私は大学受験の時、小論文を御茶ノ水の駿台予備校で受講していた。もの凄い人気の講座だった。一番広い講堂にも関わらず椅子に座れず立って講義を受けている学生もいた。その講師が最首悟先生だった。
水俣病の本を何冊か書かれていて先生のサインが欲しくて本を買った。ゆっくりとした語りでやさしさにあふれた先生だった。その先生の娘さんが障がいをもっていたと今日知った。そうだったんだ。
やさしさが顔に滲み出ている人とは、深い悲しみと苦しみを乗り越えた人なのではないだろうか。

1969年1月19日 東大安田講堂落城。

fine ART photographer Masumi
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする