お宝

今朝は雷プラス雨。涼しくなるかと思いきや、二日間の熱気はそう簡単に消えてはくれません。

昨日は、老人会のボランティア活動に参加して、施設のオムツたたみに行ってきました。温泉のみについていっては悪いものね。
廊下にござを敷いて山のようなオムツをたたみます。手と口が同時に動いて賑やかなものよ。ひとしきり近況報告などしていたら、悪い話ばっかりだね、なんか面白い話はないものかということになりました。
そうだよね、あそこの人が死んだ、葬式がどうだ、店があそこからここまで開けているところの方が少ない、人の姿を見ない、子供の声を聞かん・・・ってな話が続いたのですもの。

で、昔はあちらこちらに出かけたことがあったという老女Aさん、お母さんを四国に連れて行った時の話をしてくれました。船は勿論、飛行機にも乗った、タクシーも乗った、タクシーの運転手さんの背中にも乗った。そこで、「のう、かあさん、乗るもの全部乗ったや、後、乗るのは霊柩車だけだや。」と言って大笑いしたそうな。続けて、「家族のもんに、旅行を止めらるとる、遺体を取りに行かんならん、って言われてしもたが。」って、カラカラ笑って・・・
すると、老女Bさん、「私もの、おばさん、音のなる車に乗るなや、って言われたや、なあ。」だと。
まあ、老女たちは、そんな恐ろしい話をあっけらかんと面白おかしく話していて、やはり人生の先輩方は肝が据わっていると思わされました。

その後も、老女Aさん、「ここに誘われんようになったら、どうしようね。」というとすかさず残りお二人さん「どうなるか分からんだから何にも気にしない、明日は明日の風が吹く。」
「おまかせ、おまかせ。」
「あっついと言うとるのも、疲れたというとるのも、息をしとるからだがさ、な、息ができんようになったら言えんが。」

人生訓好きの私としては、三老女の口から出てくるお言葉はもうそれはそれはお宝で・・・